システムを作るか、システムを買うか

システムキッチン。By iPhone 12 mini

 

仕事の効率化を買う？作る？

 

昨今の、職場のDX化が言われるようになりました。

大企業であれば、大掛かりなシステムを導入します。

この場合は、大規模な予算をつけて、専属のシステムエンジニアも常駐。

俗にいう「完パケ」と言われる状態で、マニュアルもバッチリできている中、

従業員は、それに従って業務を進める、というものです。

 

方や、予算規模も大きく取れない中小零細企業の場合、DX化を求められても、できない事情があります。

エンジニアを雇う人件費もないという理由もありますが、

一番の要因は、「別に変わらなくてもいい、今までのままで十分」という

なんとも言えない納得感に満たされているところもあります。

また、社長自ら、プレイヤーでもあるため、じっくり未来のことを考える余裕もないこともあるでしょう。

 

「システムを買う」という考え方だと、こういったさまざまの事情で、

ますます、「変わらなくてもいい」という気持ちが強くなってしまうのだと思われます。

 

システムを作りたい人は、あまりいない？

 

DX化とは何か。

一番わかりやすいのは、「ペーパーレス化を目指す」ことでしょう。

今まで、紙のやりとりで仕事していたのを、全て電子化にすることで、

全て、端末の中で完結させていくようになります。

 

紙とペンでやってきた人にとって、自分の両手から紙がなくなることで、

今までの帳尻の合わせ方ができなくなります。

これに、恐怖と不安感を持つため、変化を拒むケースがよく見られるのです。

 

しかし、組織の中で、誰もがそうなるとは限らないのです。

それは、パソコンを一番使っている事務職の方々ではないでしょうか。

経理の伝票入力、月次決算資料をExcelで作成、時間外労働の集計を含めた給与計算、

請求書発行など、社内で一番「ガジェット」を使いこなしているのは、

この業務を担当している方々なのです。

 

しかし、みんな、変化した方がいいのはわかるけど、変わりたくないと思ってしまっているのは、事実です。

理由は単純です。

・変わるための新たに覚えることに時間を割けない。

・自分が何ができるのか、全くもって未知である。

・変わった後、問題が起きたら、かえって時間かかるし責任問題になる。

などなど。

変わることは、大きなストレスになっているのです。

 

これからは、誰もがシステムを作れる時代

 

本当に、変わることは大きな負荷なのでしょうか。

私は、そう思いません。

私がお勧めしている「Notion」を始め、今は、プログラミングの知識が全くない人でも、

簡単なツールを作ることができるようになったのです。すごい時代になりました。

 

今は、全く持ってイメージが湧かないかもしれませんが、

これから、私たちはどうなるのか、全くもってわからない時代を迎えます。

想定外のことが起こるかもしれません。

 

このように環境が激変するとき、唯一強みとなるものは、

自分達の意志を、誰にも搾取されることなく、形にしていく力なのではないでしょうか。

 

そのためには、日頃の忙しさにかまけてしまうのではなく、

次なる未来のために、考える時間を作るようにすることが、最初の一歩だと思います。

私は忙しい日常に流されることなく、じっくりと自分と向き合える時間を得ることができ、

新しいことにチャレンジできたことは、幸せでした。

 

皆さんにとっての、今の忙しさは、本当に意味のある忙しさでしょうか。

見せかけの忙しさに搾取されることなく、本当に今必要なことを見極めるためにも、

変化することに楽しんでいただければ。