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コンプライアンスを守ることで、優位に立てる時代が到来?

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「誰にも言われないからってズルすると、お天道様にみつかるよ」

小さい頃に、よく祖母に言われたものです。

お天道様を信じていた幼少期、そして、そんなの存在しないことに気づいた学童期。

不思議とズルすると親にバレて、よく怒られたものです。

やっぱりお天道様がいるんだ。

これは、子供だけの話しではありません。

大人になって、ビジネスするようになっても、お天道様に見つめられているんです。

小さなコンプライアンス。守らないとお天道様にみつかります。

目次

ハチャメチャな戦略と地道な仕事の両輪

テレビドラマのトリリオンゲーム。

成功するビジネスと、そうではないビジネスの対比をしっかりと描かれたストーリーでした。

このことは以前、メルマガに書いています。

「トリリオンゲーム」からみる成功するビジネスの進め方

今日は、ビジネスを大きくする話ではなく、バックオフィスの社員が言われて、1番嬉しい言葉から、持続化するビジネスを考えてみます。

 

ドラマは次の3人の登場人物で起業物語が始まります。

天王寺ハル→ビジネスを展開させる天才。高度なコミュニケーションスキル。まず、スタートアップの社長によく見られるキャラクター。

平ガク→パソコンオタク。スキルは半端なく高く、ビジネスを根底から支える存在。

高橋凛々→就活生からトリリオンゲーム社へ。超堅物でリサーチ力、実直な仕事ぶりに定評あり。

おそらく、多くの中小企業は、この3人のキャラクターから成り立っているのではないかと思います。

夢を大きく語って、どんどん先に行く社長。

技術力のある社員、そして経理関連を束ねる社長の奥様。

大抵、このパターンがほとんどです。

じつは、ドラマトリリオンゲームの最終回で、天王寺ハルが、高橋凛々にこんな言葉をかけます。

「凛々が、俺たちをしっかり守ってくれていたから、思いっきりハチャメチャなことができたんだ。凛々、本当にありがとう」

実は、私は、このシーンで涙腺が崩壊したのです。

経理の仕事をして、心からの「ありがとう」と言われることは、ほぼ皆無。

厳しいルールに則って、説明しているところから、「はいはい、またお説教ね」と、心のなかで思われていることが伝わる空気感。

バックオフィスは、それでも、会社を世間から守るために、日夜頑張っているわけです。

ありがとうは、ない。本音の声が伝わるたびに、感情を見せなくなっていくバックオフィス。

これが、中小企業でのバックオフィスの実態なのです。

なぜ、天王寺ハルと平ガクが、ビジネスを成功させたのかは、誰もがおわかりかと思います。

自分たちの足元であるバックオフィスの本来の役割を知っており、それを評価できる男だったからこそ、世間で認められていったわけです。

ドラマの始まりは、「ハチャメチャと堅実なITスキル」を対比にしていましたが、会社が大きくなると「ハチャメチャと堅実なバックオフィス」が、両輪となって、市場の中を走っていくのです。

当初、堅物の女子大生だった高橋凛々は、融通が利かないと評価され、どこの企業からも内定をもらえていませんでした。

でも、本当に経営を知っている社長は、堅物で融通利かない仕事をやってくれる彼女にこそ、感謝と評価を与えているのです。

やりたい放題と、前例崩しの違い

ビジネスは、ある種起爆剤がないと、前に進みません。

でも、エネルギーさえあれば、なんでも許されるわけではないのです。

新しいビジネスモデルを展開し、ブルーオーシャンへ……。

そんな夢物語だけでは、事業はなし得ません。

ただ、馬力のあるエンジンだけでは、前に進もうとすれば、それは単なるやりたい放題です。

でも、そこに運転技術と冷静な目がそなわってこそ、前例のない新しいビジネスモデルになるのです。

このやりたい放題と、前例を崩して新しいビジネスを作るのは、表裏一体です。

癖の強い者が、どうしたら、世間に受け入れられるのでしょうか。

それこそ、堅実なバックオフィスを築き上げているかどうかなのです。

ルールに沿って事業をすることは、起爆剤を思いっきり発揮することができないと思われがちです。

しかし、熱量のある勢いをコンプライアンスで制御することで、単なるわがままから、新しいビジネスモデルとして世間に受け入れられるようになるわけです。

確かに、最初のうちは、お天道様にバレないわけですから、上手く爆走しているように思われるかもしれません。

でも、いずれ、ほころびがきます。

堅実な堅物な業務で、そのエネルギーを守ることで、永続的にビジネスが発展していくのです。

一代で成し遂げて、一世風靡したのにもかかわらず、二代目になったとたん、廃業に追い込まれる例が、昨今のニュースで話題になっています。

まさに、このコンプライアンスを甘く見て、勢いという馬力だけで前に進んできてしまったことによる、典型的な例でしょう。

これは、どのような人にも当てはまります。他人事ではありません。

バックオフィスにとって嬉しい言葉かけとは

新しいビジネスモデルは、とかく法令遵守に神経を行き届かせます。

ちょっとしたルール違反で、せっかくのビジネスが駄目になってしまうので、その責務にあたるバックオフィス(経理・法務など)は、しっかりと理論武装をしていきます。

もし、馬力のあるエネルギーを持っている人が社長の場合、バックオフィスの仕事は、誠実性の高い人に自分を守ってもらうようにしましょう。

ひとり仕事の場合、このバックオフィス業務と社長業を一人二役で行うことになります。

この場合は、場所や時間で区切ることで、役を演じ分けるように、切り替えて仕事を進めるといいでしょう。

でも、苦手であろう事務作業を、誰かに担ってもらうとするならば、それは、自分を盾になって、ビジネスを守ろうとする仕事をしてくれているわけです。

ただ、「面倒くさい仕事をしてくれてありがとう」

よりは、

「ビジネスを守ってくれてありがとう」

と言葉をかけてくれたら、バックオフィス冥利に尽きるのです。

やりたい放題をするために、体裁を整えるバックオフィスだと、いつかお天道様の罰を受けることは確かです。

これは、歴史が証明しています。

これから新しい仕事を始める方へ。

ぜひ、両輪となってくれるいいバックオフィスを作っていきましょう。

=編集後記=

【昨日のできごと】

今回から引き継いだ法人税確定申告書。一から必要なところに数字を埋め込む作業を開始。
思いの外、大変。でも、来年への業務効率化のアイディアが生まれてきます。

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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