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泣き寝入りの罪

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2016年の写真から。人に媚びない猫は憧れです。By iPhone 8 Plus

 

人は権力に弱い生き物です。

特に、組織の中にいると、権力や権限を持っている人に従わざる得ない状況があります。

そして、それに甘んじることが、生きていく最善の策と思い込んでいきます。

しかし、それは組織の中で生きるための術に過ぎなく、

ひとりで仕事をする上では、全くもって必要のない物なのです。

 

それでも、強い力に甘んじることは、多いように思うのです。

そして、解決できるはずのものが、未来へ先送りされていくのです。

 

目次

泣き寝入りで成り立っている社会

 

私は、子育て経験もあり、明治時代から続く組織、公立学校という集団の中で、子供と学校の問題に向きあう機会が何度かありました。

学校のいじめを隠蔽するニュースも、法律が整った今でも報じられている有様で、

実際、大なり小なり、「担任ガチャ」は存在しているのです。

 

そういったなか、子供が苦しんでいるのに、

学校に相談することなく、子供に我慢させてしまう親御さんは大多数いらっしゃるのです。

 

これは、学校に限った話ではありません。

組織内経理でも、同じようなことがあります。

内部統制を無視した上司の振る舞いや、

グレーな処理を強要してきたりすることは、何度か見聞きしてきました。

 

しかし、必ずといっていいほど、正当な不満を持っていても、

「言い返さない」「見て見ぬふり」が大半で、唯一の対向処置が、「退職」しかないと

思われる方が、非常に多いのが現実なのです。

 

 

意見を言うストレスはどこからきているのか

 

では、なぜ、泣き寝入りを選ぶのでしょうか。

これには、大きく3つの理由が挙げられます。

 

①  組織内で生き抜くため

物事の良し悪しよりも、強いものに巻かれることで、身の安全を確保できるというものです。

しかし、これは、「傍観者」という立場を選んだに過ぎず、

もし、組織のトップが変わった時は、今までのルールが通用しなくなります。

そうなったら、自分の身も危なくなるわけです。

この場合、組織の範囲を狭くせず、社会的な倫理観まで広げることで、誰を守るべきなのか、

よく考えることが大切です。

 

② 戦う術を知らない

例えば、学校問題が起こったとき、学校との交渉方法にポイントがあるのですが、

大概の保護者は、学校の先生の善意、諸善説がある前提で、話を進めます。

しかし、隠蔽をせざる得ない事情を抱えている学校は、社会通念から外れたとしても、

自分達の論理で進めていきます。

ここに、行き違いが生じるわけです。

こうなった時、一番強いのが「社会通念」です。

先方も、こちら側も、同じルールで話し合うというスタンスを持つことで、

学校側の事情に、泣き寝入りするリスクはだいぶ低くなります。

 

また、組織内経理の場合、トップがどう判断しようと、

社会通念や簿記のルールに従うという覚悟を持つことで、振り回されることがなくなります。

この時は、たいてい「うちの経理は厳しすぎる」と、言われますが、

これは、経理マンにとって褒め言葉であると受け取るようにしましょう。

 

③  誰の利益を守るべきか、明確にしておく

学校問題であれば、いの一番に守るべきものは、「子ども」です。

学校の先生でもなく、管理職でもなく、親でもないのです。

理不尽な思いをしているのに、周囲に変化がなければ、

おかしいと思っていることが間違えているのでは、と子どもは混乱します。

いやいや、違うでしょう。

子どもがおかしいと思うのは、真っ当な理由であって、思い過ごしでもなんでもないのです。

 

経理でも同じです。

組織のお金は、社長や管理職のものではありません。

一部の利権を持った人のものではありません。

法人格によって、定義は変わってきますが、一個人の公私混同のためにあるわけないのです。

経理は、そこをしっかりと守る術を持っており、頑張ってきた勉強や経験は、

そのために発揮すべきだと思うのです。

 

 

物を言う、言わない、の自由

 

不幸にも、理不尽なことにあった時、私たちはどう対処するのか。

その選択は、個人の自由であるべきと、私は思います。

泣き寝入りを選んでも、いいのです。

もしかしたら、今は反論する準備ができておらず、無理に行動しても利益がないと判断すれば、

私は、堂々と逃げてもいいと思うのです。

 

しかし、世の中全般が、泣き寝入りする率が高いように思います。

反発しようと決意する人は、少数派であり、本当は戦いたくても戦えない人が、

一定数いらっしゃるように思えるのです。

 

ここは、自分がどうしたいのか、もっと自由に選べるようになれたらいいなと思います。

組織に雇われていようが、ひとり仕事であろうが、

このスタンスは、自由に決められるようにしたいものです。

 

私は、おかしいと思うのであれば、その感覚に嘘をつかないと決めています。

すぐに反論するか、手ぐすね引いて時期を見るか、タイミングはまちまちですが、

おかしいことを正すことが、双方にとって利益をもたらすのであれば、逃げることはないと考えています。

このような個人の考えが、多様にあって、それが当たり前な社会であるためには、

一人一人、自由に決断する覚悟を持つことが大前提です。

あくまで、誰のためなのか、守るべきものは誰なのか、それだけは明確にしていくようにしましょう。

 

=編集後記=

【昨日のできごと】

午前中にオンラインでの業務。
午後はオフ。夏のドラマチェックをします。
なんだかんだ行って、朝ドラと大河ドラマは秀逸です。

かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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