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次世代に生き方を伝える 子育ての総仕上げ

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子育ての総仕上げは、究極の「引き継ぎ」です。

小さい頃は、親のマネをしてきたかわいい我が子。

思春期を迎え、反発しながら乗り越えた先は、大人同士で生き方を伝え合う間柄になります。

久しぶりに、娘と散歩してみて、ふっとこれからのことを考えていました。

ゆっくり歩く母と、仁王立ちの娘

目次

業務の引き継ぎ事項は、言葉だけに非ず

私は、たくさんの引き継ぎをしてきました。

会計事務所、経理業務などなど。

特に、会計事務所の引き継ぎは、とても神経を使いました。

顧問先に同行し、月次監査の手順を伝え、注意事項を共有して、手放していきます。

引き継いだあとも、決算時に困ったことがあれば連絡が来ますので、思い出せる限り、情報を共有します。

しかし、案外と連絡をくれることは、ほぼありません。

私が巡回時に使っていた、顧客別メモのとおりにやれば、ほぼことが足りるからです。

そのメモには、文章だけではなく、図解やイラストも書いていました。

言葉だけではピンとこないニュアンスを、そのメモを見れば一目瞭然です。

そして、次の担当者がその周辺に、自分だけのあんちょこを書けるようにしています。

これが、業務の引き継ぎです。

関与中は、自己完結してちゃんと申告書を作れば問題ありません。
故に、どんなに手を抜いても、ほぼわからないのが月次巡回です。

そして、引き継ぎの時に、初めて他人が私の仕事を垣間見ます。

「鈴木さんの引き継ぎファイルは、見やすい」とお褒めの言葉をいただけることもありました。

そういう意味で、引き継ぎは、業務を畳む一番大変で重要な仕事だと考えています。

子どもの年令によって関わりが変化する親子関係

自分が子どもだった頃、親に対して思うことがたくさんありました。

いいこともわるいことも、全部ひっくるめて、「これが、親なんだ」と納得してお別れをしたものです。

そして、今、私は自分の子どもに、引き継ぎ期間に入ったなと感じることが多くなりました。

 

親に黙って、漫画の懸賞に応募。賞もらう。

朝、自分で起きるようになった。

気が向いたときに、夕飯を作る。

学校へ提出する進路希望を、親に相談なく提出してきた。

年末大掃除を、自分から仕切るようになった。

黙って、食後の食器を洗うようになった。

 

思春期の時期は、本当に大変で衝突も多かったものです。熱々のハンダゴテを振り回して(親の私が)、大喧嘩になったことも……。

でも、ふっとある瞬間、親に寄り添ってくるときがきて、対等に会話をするようになります。

そんな時、「ああ、もう親離れしたな」と感じるのです。

 

娘は、学校で嫌なことがあると、よく泣いていました。
それでも、母である私は、仕事に行かなくてはならず、ひとり自宅で留守番させていた時代もありました。

でも、今は重い荷物を背負って、学校まで1キロを毎日歩くようになってから、体力気力に自信をつけてきたようです。

家に帰ると、玄関に駆け寄って、嬉しそうな顔をしていた時代が、本当に懐かしいです。

同性の子どもへの生き方の引き継ぎ

「私の荷物も入れさせて。その代わり、私が持つから」母の移動オフィスFLOORPACKを背負う娘。

子どもに引き継ぐものは、たくさんあります。

  • 銀行口座情報
  • その他資産について
  • 法事はするの⁉しないの?
  • 遺言書
  • 父、母それぞれの親族について
  • 万が一のことがあれば、誰に連絡するのか

これらをまとめておきます。

かつては、紙媒体だったのですが、今はNotionというアプリを共有するように準備します。

両方あってもいいのかもしれません。

 

そして、ここから先が一番大切なことです。

文化の共有です。簡単に言えば、家系図のようなものです。

自分の先祖がどんな人だったのか。どんな功績を残してきたのか。

家系によっては、歴史の教科書に出てくる事件に絡んでいたこともあるかもしれません。

これらを物語のようにまとめて、子どもに託すこともあるかと。

これは、子どもにとって、ひとりで生きていく上で支えになるアイデンティティとなっていきます。

お金など財産がないけど、せめてメンタリティだけは伝えつないでほしいと思うのです。
かつての私がそうだったように。

 

今、私が引き継いできた祖母の時代からの大切なものを、娘に託す準備をしています。

それと一緒に、叔母である私の姉から、そして、私が買い集めた宝飾品は、次世代につなげます。

もちろん、母から預かっている昔の書籍も含みます。

「心に太陽を持て」初版本を手にして

 

親離れしたと感じたら、親は、子どもに引き継ぎをする準備を始めましょう。

今すぐ、今生の別れになるわけではありませんが、いつ何時、何が起こってもわからない時代です。

この年末大掃除断捨離をしたあとは、年始にこれからのことを、家族で話し合っておきたいですね。
もしかしたら、我が家は、最後のチャンスかもしれないと思っています。

子どもが成長するのに、ほぼ20年かかります。たったひとりの子どもに、これだけの労力とお金を掛けるのは、人間だけです。

それは、それだけ、人の歴史が奥深いからだと思います。

=編集後記=

【昨日のできごと】

今回から引き継いだ法人税確定申告書。一から必要なところに数字を埋め込む作業を開始。
思いの外、大変。でも、来年への業務効率化のアイディアが生まれてきます。

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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