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DX推進で大切なこと「強引」「放牧」「救助」

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ITなんぞ、よくわからない人が多い職場。ここにDX化の波がやってきました。

「おい、ペーパーレス化?そんなことしちまったら、何がなんだかわからん!」

「領収書は、スキャナしろって?そっちが楽するために、こっちの仕事増やすな!」

そんな怒号が飛び交う中、あなたはどうしますか?

元運動指導員だった私は、「強引」「放牧」「救助」のGHQメソッドで、進めていきます。

これは、企業に限らず、ひとりビジネスでのDXにも同じ効果があります。

川を超えるための敷石を置いてから、「さ、渡りましょう」のスタンスです。

目次

納得してもらってから導入?、導入してから納得してもらう?

とあるNPO法人で、しれっとNotionを導入しています。

当初は、そこそこ怒号が飛び交っていました。

直接私の耳に入らない限り、スルーしてきました。

そこは、年齢層の高い会員が多く、HPもホームページビルダーというツールで、作っている団体です。

小さな公益法人あるあるです。

連絡事項はすべてLINE。どんどん重要情報が飛ぶように消えて行きます。

行事参加だけは、ホームページの会員サイトに、投稿する形で参加意思を表明します。

Notionを使い慣れていた私にとって、これこそ苦行です。

そこに、会員として参加していた私は、次のことに着手しました。

  1. LINE情報を、Notionにピックアップ。詳細情報をNotionから確認できるようにした。
  2. いろんな会員さんと接触し、貴重な情報も収集。すべてNotionに集約した。
  3. 個人の活動記録も、Notionに入力した。
  4. これらを、一人ずつ一本釣りして、「共有してみない?」とお誘いしていく。
  5. 外堀を埋めて、既成事実を作り上げてから、本丸の突入。
  6. 理事会に呼ばれる。勝手にプロジェクターを利用。Notionを投影させならが、議事録を作って見せる。
  7. ついでに、NotionAIを走らせて、「おおおおお!」と言わせる。
  8. 配られた紙の資料を、その場でどんどんスマホでスキャナして、Notionにアップして見せる。
  9. HPの作り直しと一緒に、Notionを導入をとプレゼンして、その場は完了。
  10. 次の理事会は、あえて欠席。ファーストインパクトのあとは、余韻が必要。
  11. 「でも、やりとりは便利そうだよね」という意見が、自然発生してくる。
  12. 「次は、Notion講習会をしてほしい」とオーダーが来る。

ここまできたら、導入はほぼうまくいったでしょう。

実は、この工程は、一見暴挙に出ていますが、緻密な計算をしています。

1.から9.が、「強引」です。

10.が「放牧」。実は、5.の時点で、外堀では放牧スタンスに至っています。

そして、12.になって、「救助」が入ります。

この1から12までの工程は、DX化という大きな川を、自分の足で乗り越えるための敷石を置く作業なのです。

また、ここで導入するNotionは、決して複雑にしてはいけません。

「ちょっと、自分たちでも使えるのでは?」と思っていただくことが、目的なのです。

直接、私に苦言を言ってくる人もいます。

でも、そこは丁寧に不安を払拭して差し上げます。(実際は論破ですが……)

決して、いきなり理事会に乗り込んで、「導入しましょう、すごくいいんです」と言っても、ダメでしょう。

人は、知らないことは存在しないと思う習性があります。

実際に、体験してもらってから、「どうしましょう、ひきあげましょうか」と言って、相手に決断してもらうのです。

これが、DX化が形骸化しないための、大事なステップだと考えています。

もし、この「強引」で潰れてしまう場合は、DX化が無理だったケースです。

逆に、このままでいいのかどうか、相手にしっかりと考えてもらう機会となります。

本気で進歩したい人なら、この強引な導入についていこうとします。

初めて水に顔をつける子に対する指導法

かつて、スイミングスクールのコーチのアルバイトをしていた頃から、このGHQメソッドを使って指導していました。

とくに、初心者と言われる人に、とても有効でした。

水泳指導の水慣れは、腰掛けキックから始めます。

その時、足に水がまとわりつく感覚を体験してもらうのですが、ここで、コーチはわざと、子どもたちに、プールの水を顔や体に、わざと派手にかけていきます。

「キャー!」

顔に水がかかると、ものすごく大騒ぎします。

ですが、この強引さが、次のステップの足がかりになるのです。

ここで、泣き出す子もいます。その時は、その子にあった強引をしかけます。一律にしません。

指導では、強引なきっかけをあえて作りながら、一人ひとりの子どもの許容範囲を見定める目を持つように鍛えられました。

これが、私の原体験となっています。

初めてのDXも、初めての水泳も、進め方は同じです。

頭で理解させない、体験させてから会話をする

よく、DX推進で話題にでるのが、反対勢力にどう対処するかです。

大人だから、丁寧に説明して納得していただく。これが、セオリーですが、

よくよく考えてみれば、反対する人の不安はどこからきているかを、見極めないと、言葉の選択もうまくいきません。

これは、ひとりビジネスでも同じことが言えます。

色々とITを導入した方がよさそうだけど、なんだかたいへんそうだなぁと、先送りしてしまう。

そんなことないでしょうか。

今までの習慣を変えるには、相当なエネルギーが必要です。

それには、自分から動くには、厳しいはずです。

そこで、第三者が強引に進めることで、重い体に重いトルクで動き出すきっかけになるのです。

よくわからないところで「いいよいいよ」と言われても、判断できません。

でも、自分なりの体験があるからこそ、DX推進者と会話ができるようになるのです。

説得はここから始まります。

まずは「強引」に。ファーストインパクトのあとは「放牧」して、自由に動いてもらいます。

そして、さっと「救助」の手を差し出します。

このGHQメソッド。DX導入を担う方に、試してみていただきたいです。

なお、この「強引」には、指導者としての技術が盛り込まれています。

個別相談にて、細かくアドバイスさせていただきます。よろしければぜひ。

=編集後記=

【昨日のできごと】

今回から引き継いだ法人税確定申告書。一から必要なところに数字を埋め込む作業を開始。
思いの外、大変。でも、来年への業務効率化のアイディアが生まれてきます。

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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