卒園、卒業を控えた子どもたちに親ができることは、ほぼ何もありません。
ただ、温かい眼差しを向けて、「おめでとう」と言葉をかけるだけです。
直接子どもたちにしてあげることよりも、見えないところで、なにができるか。
これが、親力というものです。
3者3様の卒園式
私には、3人の子どもたちがいます。今では、もう成人したものもいますが。
3人とも、保育園を卒園しています。
思い返すと、3人それぞれ違った卒園式でした。同じ保育園で、同じ式次第だったのに。
それだけ、クラスの雰囲気が、卒園式を育てているんだと思い知らされます。
第一子のときは、親にとっても初めての卒園式だったので、緊張の中望んだ記憶があります。
第二子のときは、お正月休みのスキー場で怪我をして、直前まで車椅子生活で歩行ができませんでした。
卒園式で、自分で歩く姿に、クラス全員で涙を流した記憶があります。
第三子のときは、人生最後の卒園式だったこともあり、累計15年以上通った保育園にさよならを伝えるときは、繰り返してきた送り迎えからの開放で、親がはしゃいでしまったのを思い出します。
こどもたちにとっての、卒園・卒業は、親にとっても子育てのひと区切りです。
このときの子どもたちの様子から、親が果たしてきたことを振り返ることができます。
やっと卒園にこぎつけたのか、まだ卒園したくないのか、卒園できたことに心から喜べたのか。
このときの親の気持ちこそ、子育てのフィードバックになっているのです。
入学に向けて、準備する子どもたちや学校
保育園を卒業したあと、子どもたちは社会の中に自分の居場所を作っていくことになります。
そこには、親が傍らにいてあげることができません。
子どもたちなりに、不安な気持ちを持っていることは確かです。
これは、中学や高校に入学するときも同じです。
新しい属性に入るわけですから、子どもたちは、自分なりの準備をしているはずです。
また、親だけではありません。
見送る方(卒園・卒業)も、受け入れる方(入学)も、学校での準備もしっかりと行われています。
教育現場では、毎年繰り返すイベントでもあり、親より経験値があります。
そういう意味で、親は社会にお任せするスタンスになります。
実際に、通学中は親が子どもにしてあげることはたくさんあります。
小学生なら、家庭学習の習慣化やお弁当づくりなど、日々の生活の中で、子どもに必要なことを、していくようになります。
しかし、卒園・卒業・入学といった、区切りの瞬間では、親から離れて子どもたちだけで、行動します。
ここで、親は、子どもが親の手から離れる瞬間を味わいます。
これは、子離れの練習にもなっているのです。
人生の節目に親が子どもにすること
とはいえ、その離れる瞬間以外は、親は子どもたちにしてあげることはたくさんあります。
私がやっていたことをたどってみました。
- 式に着用するドレス、スーツ、袴など、衣装の準備を一緒にする。
- 園や学校で制作したものを、整理してアーカイブに残す。
- お世話になったご近所や親族など、一緒に挨拶に行く。
- 卒業旅行に送り出す。
- 同級生のママたちと企画して、親子プチ謝恩会を開催する。
- 同級生ママたちと飲み会。
- 制服の採寸会、教科書配布会に同行する。
- 小学校入学前に、子どもと一緒に通学路を散歩してみる。
- 教科書や道具箱等に名前を書く。
- 体操服入れを購入(制作)する。
- 高校で使用するお弁当箱を一緒に買いに行く。
- 高校で使用する辞書や文房具などの購入に同行する。
- 通学定期の買い方を教える。
- 駅前駐輪場の手続きと、利用方法を一緒に確認する。
- 学童保育に一緒に見学に行く。
あげてみたら、結構な数になりました。
途中、母たちの飲み会がありましたが、母同士が仲良しであることは、子どもたちも安心するようです。
一緒に準備を淡々として、本番の日を迎えることです。
当時の私は、この入学準備が本当に嫌で、ぐちを言いなからやってしまっていました。
でも、思い返すと、この準備期間しか、親が子どもにやってあげることができないのです。
春休みは、どちらにも所属しない時期があります。
この時期にしかないことを、親がこどもにやれる唯一の贈り物なのかもしれません。
この時期に、多くの言葉かけは必要ありませんでした。
子どもたちからしても、新しい環境がどのようなところなのか、未知数なわけです。
ただ、一緒に準備をするだけ。
これが、子どもたちが安心して、新しい環境に飛び込む勇気を支えているわけです。
=編集後記=
【昨日のできごと】
午前中はオフ。午後から自宅での仕事へ。
月末近くなると、仕事量も増えてきます。
そこをクリアするために、Notion構築も欠かせません。
かずこのお気に入り
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