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スモールビジネスリテラシーをアップするには

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確定申告後に残る虚脱感。その正体はなんでしょう。

それは、「もっと経理をちゃんとやっておけばよかった」という後悔でしょうか。

または、「もっと勉強しておけばよかった」という悔しさでしょうか。

来年の確定申告をゴールに見据えて、ひとりビジネスに必要なリテラシー項目を考えてみました。

また、小さな会社の経営にも通じるものがあるので、ぜひ。

とりあえず、ITリテラシーが上げておきたい

目次

確定申告さえクリアしちゃえばそれでいい?

確定申告は、前年の1月から12月にかけて、仕事した結果を数字に置き換えて税金計算して自分から申告することを言います。

これは、個人事業主にとって、避けられない最後の大きなミッションです。

昔と違って、今はDX化が進んでいます。

会計ソフト、行政のネットサイト、そしてデジタル化に向けての法令など。

今はどんどん、周辺からデジタル化に向けて加速している過渡期でもあります。

かつては、事業を起こし、経理をやって申告するという作業は、とてつもなく大変な仕事量でした。

でも、今は、パソコンとネット環境、そしてアプリがあれば、確定申告までスムーズにできる環境が整っています。

そういう意味で、今は誰もが個人事業主になれる時代とも言えるのかもしれません。

 

でも、それだけでいいのだろうかと。

誰もが簡単にできるようになる、ということは、確定申告にかける時間を誰よりもショートカットできるようになれば、他の人と差別化できるということになります。

であれば、浮いた時間で、もっと効率よく済ませる方法を身につけた方がいいのではないでしょうか。

であれば、ついでに確定申告の前に必要なスキルもアップする知識を学ぶことで、来年の確定申告で、他と差別化できちゃったりすることもあるかもしれません。

ま、差別化が正義だと言い切れるわけでもありませんが、今よりも自分に合った環境をつくれることが、よりよい成果を導きやすくなるわけです。

これから個人事業主として、どんなことを知っておくと、効率よく自分に合った環境を作れるか、経理だけではない様々なスキルの種類をピックアップしてみます。

個人事業主に必要なビジネスリテラシー

簿記

税理士になる必要はないし、経理エキスパートになる必要もありません。

でも、知っておくだけで自分の資産を守ることができるのは、この「簿記」だけです。

まず、複式簿記によって会計ソフトで仕訳管理をしていること。

確定申告で電子申告すること。

または、電子帳簿保存法に基づいて記帳されていること。

これらの要件で、65万円の控除ができます。青色申告控除というものです。

この控除のために、税理士に年間顧問料を支払って、申告してもらっている事業者は多くいます。

でも、これを自分だけで行うことができれば、固定費を押さえることができます。

消費税の申告が必要になれば、そこは税理士に依頼するのが懸命ですが、その前の規模感で、自分で複式簿記によって経理することができるようにすることで、お金の流れがよりわかりやすくなります。

もし、のちのち税理士に依頼するとしても、税理士との会話が、より専門性が高くなり、ますます自分の資産を守って増やす方向に行くようになります。

また、会計ソフトの仕組みを理解できるので、自分で仕訳を直すこともできます。

そして、何よりも効果があるのが、すぐに集計できて、すぐに軌道修正ができるという点です。

これは、私が見てきた中小企業の経理から、その傾向が見て取れています。

でも、バリバリの経理専門家になる必要はありません。

簿記3級のレベルであれば、十分です。下手すれば、簿記3級取得する必要もありません。

簿記は、書籍やセミナーを受けて理解できるものではありません。

自分の手で動かしてみて、始めて理解できるものです。

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デザインリテラシー

これは、SNSのサムネイルやホームページ。宣伝のためのチラシづくりなど。

名刺作成にも及びます。

これらも、今は自分だけで作れる時代になりました。

Adobe、Canvaといったデザインツールがそれを可能にしていますが、ただ、そのテンプレートを使っただけでは、人に伝えるには弱いものしかできません。

そこで必要なのが、デザインリテラシーです。

デザイナーになる必要はないですが、デザインに必要なポイントがなんなのかを知っておくことで、プロにオーダーするときもきちんと伝えることができるようになります。

デザインとは、一目で相手に内容を伝える技術です。

そして、相手が使いやすいように、読みやすいようにデザインすることで、多くの情報を伝えることができるようになります。

実は、これは私も勉強中の分野です。

独立当初に作った名刺。今みると、ちょっと恥ずかしいですね。

Canvaにあったテンプレートに色だけ変えて使用しています。

デザインには、フォントの選び方、配色、文字と図や絵の配置など、ちょっとのバランスで伝える情報量が大きく変わります。

完璧なデザインは必要ありませんが、なにかひとつ、自分の強みになるものを知っておくと作るときに、心の壁が低くなるはずです。

ITリテラシー

これは、個人事業主に限らず、だれもが必要なものです。

パソコン、スマホ、タブレットといったガジェット。

タスク管理やいろんなツールとしてのアプリ。

そして、Excelやプログラミングといった自分で創造できるツールまで。

これらに詳しいと、仕事の効率化が大きく差がつくようになります。

今は、AIも知っていることで、ますます効率化の差が広がっていきます。

ひとりビジネスが成り立つのは、このITの力によるものです。

そして、これからはAIの登場で、仕事の量産が可能になったりするのです。

かつては、数日かかった仕事が、たったの10分足らずで終えたりする、この時代。

ITリテラシーを鍛えるのは必須とも言えます。

マーケティングリテラシー

ひとりビジネスや、小さな会社の場合、マーケティングは多数の人に買ってもらうというより、自分の生き方を知ってもらうところから始まります。

今は、たくさんの幸甚事業主向けのマーケティングツールがあります。

それらのどれを選べばいいのか。自分にあっているものはなにか。

その手法を選ぶにも、マーケティングリテラシーは欠かせません。

また、マーケティングは人の行動を分析した学問でもあります。

どのように発信すれば、伝わるのか。自分に合った手法を探すにも、やみくもに試すよりは、マーケティングの基本を知っておくだけでも、ひとりビジネスの場合、十分だったりします。

手法を間違えると、自分が思い描いていた結果が得られません。

これも、私にとっても、新たに知っておきたいリテラシーのうちの一つでもあります。

ライティングリテラシー

これは、マーケティングに近いものだったりします。

でも、マーケティングに限らず、自分の生き方を見直したり、新しいアイディアを生み出したりするのに、すべて、このライティング技術がものを言います。

実は、私がライティングに興味を持ったのは、ブログを書き始めてから1年近く経ったときでした。

それから、ライティングの基本を勉強してみたのですが、文字の量産だけではなく、映画やドラマ、舞台といった作品の見方も変わりました。

ただ、「ああ、感動した」ではなく、「ここであーなったのを、このタイミングで〇〇だった」と、事細かに分析できるようになりました。

おかげで、映画やドラマをチェックする習慣が増えて、時間を確保するのにも大変です。

このライティングリテラシーは、営業に限らず、日報やビジネス文書にも有効です。

健康リテラシー

これは、体調管理のためでもあり、長く仕事ができる環境を自分で作れるようにするための、知識をある程度知っておくというものです。

フィジカルはもちろん、メンタルの状態をいち早く察知できることで、危険を回避することができます。

仕事に根詰めて、メンタルが疲弊してしまってはいけません。

仕事環境や、一日の過ごし方、自分に合ったツールの見極め、ストレス管理に至るまで、自分に必要なスキルを身に着けておきたいものです。

私が実践しているのが、モーニングノートと、アサーティブコミュニケーションです。

だいたい、この2つを極めておけば、人間関係での軋轢や、自分の内面を整えることができます。

あと、瞑想もありますね。

これは、ストレッチも兼ねて、ヨガを取り入れるのもいいかもしれません。

とにかく、自分に合ったメンタルヘルスを知っておくだけでも、ある程度頑張れることができます。

エキスパートのなる必要なし。プロと会話できる程度に。

以上、6つのリテラシーについて、説明してみました。

経営、マーケティング、広報、ITDXスキル、メンタルヘルス・フィジカルヘルス

これらの分野で、それぞれ先生やコーチ、メンターになる方を見つけておくとよさそうです。

全分野には、厳しい。ということであれば、せめて、一つの分野で参考にしたい人を作っておくと、効率よくビジネスを続けることができます。

私は、簿記については自分でできます。メンタルヘルスも、昔取った杵柄で、あらかた手法を知っています。

元体育系ということもあり、フィジカルな面も知識があります。

ITDX化は、iPad Proを購入してから今に至るまで研究しています。

そして、今はホームページや名刺、サムネイルを自作することで、デザインリテラシーを高めるような仕組みをしています。

マーケティングリテラシーは、日々研究しています。まだまだですが。

このリテラシーは、簡単に知ってすぐに会得できるものではありません。

日々の行動から、自分に落とし込んで、自分なりの正解を出せるようになるまで時間がかかる場合も。

そういう意味で、今私は、1番学びの多い日々を過ごせることに感謝しています。

それぞれの分野で、自分はどこまで理解しているのかどうか、チェックしてみましょう。

苦手なところがあれば、自分ひとりで無理せずに、自分に合った人と出会ったら、そこで学びの時間を作るようにしてみましょう。

そういう意味で、時間とお金の投資に、これらのリテラシーアップを図ることは、大切なことです。

=編集後記=

【昨日のできごと】

今回から引き継いだ法人税確定申告書。一から必要なところに数字を埋め込む作業を開始。
思いの外、大変。でも、来年への業務効率化のアイディアが生まれてきます。

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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