ドクターヘリが生まれたきっかけは、命を救うために、今までの常識を捨てたことから始まりました。
病院で亡くなる方を減らすには、一分一秒でも早く、患者と医師が出会うことです。
そのためにできることはなにか。
こうして生まれたのが、ドクターヘリです。
新しいやり方は、まず不協和音が起こる
導入当時は、いろんな問題があったそうです。
- 地域の消防への認知度が低くかった。
- 現場での連携が上手く行くのに、試行錯誤が続いた。
- 県をまたがる場合、自治体との費用負担に差が生じる。
- 予算の関係上、夜間飛行ができない。
など、たくさんの問題が山積していました。
これらを一つずつ、解決し、今は全国47都道府県で、56機導入されるほど、広がりました。(認定NPO法人救急ヘリ病院ネットワークより)
ドクターヘリを浸透させるためにしたこと
これらの問題をクリアするために、病院側が積極的に行ったことは次のとおりでした。
この解決のために主導してきたのが、行政ではなく病院でした。
つまり、目の前の命に対峙する医師と看護師がいるところが、一番必然性を感じていたということでしょう。
- とにかく、地域の消防などと、救命救急の勉強会を繰り返し開催する。
- 現場では、患者はもちろん様々な役割を持つ人達に目を配る。
(災害時など) - 行政に働きかける。
- 民間企業と協同で、新しい救命ツールの研究開発をする。
- ドラマ監修などに積極的に協力し、社会的知名度を上げる。
- 研修医などのリクルートに積極的に行い、次世代の育成に手を抜かない。
その他にも、私の知らないことが、たくさん積み重ねているのでしょう。
事故や災害が起きたときは、非日常です。
まさか自分が病院にお世話になるとは思えません。
しかし、いざお世話になってみると、過去からの病院の努力で積み重ねたノウハウによって、自分が助けられていることを知ります。
過去にいた誰かの「困った」のおかげで、今の自分がいるのです。
かつての救命救急から、努力と協力体制の試行錯誤を、諦めずに積み重ねたからこそ、日々助かる人が増えていくのです。
一番の悩みを一番の利点に変える
ドクターヘリの普及の過程をみて、わかることは、
「一番の悩みが一番の利点になる」ということです。
病院に到着する前に、落とす命が多かったことが、一番の悩みだったはず。
それが、ガラリと発想を変えて、「じゃ、医師を患者のところに届けたほうが早いんじゃない?」という発想が、救命率の向上に繋がっているのです。
まだまだ、問題は山積されているかと思いますが、こうした新しい価値観を生んで、連携する組織に波及させる姿勢は、大いに参考になります。
今の一番の悩みや困りごとはなんでしょうか。
それを、一番の強みに変えるのに、どうすれば良いのでしょうか。
日本の救命救急を発展させてきた歴史からも、ヒントを貰えるかもしれません。
自分の欠点は、一番の強みにできます。私はそれを、信じています。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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