50歳になるまで、まだまだ時間がたっぷりあるぞ。
そう思った、そこのあなた。
50歳は、もうすぐそこに来ています。
40歳までには、持っていても大丈夫だけど、50歳になったら捨てていいもの。
それは、社会に適合しなければならないという義務感です。
社会性が必要なわけ
この4月から、小学校に上がるお子さんを持つ親御さんにとって、あと数日で始まる学校生活に、期待と不安を抱えていることかと思います。
幼稚園・保育園での社会生活は、人としてルールを守ることを学ぶことでした。
しかし、学校は、社会つまり、大人の都合で課題を与えて、それに答えていく訓練が行われるところです。
幼稚園・保育園とは、わけが違います。
そうやって、私達は、学校に通うようになってから、社会人になり、会社に就職して働くまで、ずっと、期待に答えて成果を出し続けることを求められてきました。
社会性には、二通りの意味があります。
ひとつは、人は社会性を持たないと生きていけないということ。
そして、もう一つは、属する集団の利益になることを、提供し続けるための義務というものです。
典型的なこの義務とは、会社に就職して、組織に属して働くことで、組織の維持に貢献することでもあります。
体力があり、若さがあり、知識も技能も持った20代、30代。
そして、それらに合わせて経験も積み重ねてきた40代。
この世代に求められるものは、社会を維持するための義務を果たすことなのです。
しかし、これは、とても無理を強いてしまっています。
頑張ることに、生きがいを感じているなど、適正な場所で、適したことを成しているのであれば、それは、その人の人生に有意義なものを残します。
しかし、ほとんどの人が、そうではありません。
自分の望んだ人生ではないのに、しかたなく今の環境で頑張るしかできない人が大半です。
そんなわたしも、そのような思いで、現役世代を駆け抜けてしまいました。
人生50年の根拠
よく、人生50年と言われます。
この根拠は、第二次太平洋戦争時の平均寿命が、50歳前後だったからだそうです。
現役世代が、頑張って義務を果たせたのは、人生50年だったからではないかと。
実際に、定年60歳が当たり前だったわけですから、40歳で人生経験を重ねた頃からは、無理をするような働き方をしないですむ仕組みが、かつてはありました。
(組織の中で出世して、身体に無理させずに働ける状態)
でも、今は、そんな夢のような終身雇用制度が崩れてきています。
逆に、組織の中で出世して居残ろうとすると、相当無理しないと叶わないのです。
定年も60歳から65歳に伸ばせるようになりました。
年金も65歳から受給できるのですが、70歳まで引き延ばせば、より多く受給できる仕組みになっています。
社会が、さっさと引退せず、働けるうちは、ギリギリまで働くことを求めてきているのです。
でも、考えてみてください。
いくら寿命が伸びたとしても、能力を最大限に発揮して働ける年齢は、やはり40歳です。それ以降は、老化をだましだましごまかして、働くしかないのです。
そのような中で、組織の中で生き続けるのは、ますます厳しいのではないかと、想像してしまうのです。
わたしが、今まで一緒に働かせて頂いた組織で、定年前後の先輩を見てきて、大変そうに見えていました。
自分が、その年になって、同じように働けるかどうか。もう、これ以上無理はできないと気づいてしまいまいした。
実際に50歳になった時、初めて自覚したのです。
こうして、私は、組織の中で働き続けるという義務を、捨てたのです。
雇われからひとり仕事になるタイミング
人生いろいろで、人の数ほどの違いがあります。
私は50歳過ぎたときに、気付かされたわけですが、40代、30代、または10代で、それに気づく人もいるはずです。
50歳になるまででも、「あ、今だ」と思った瞬間があるなら、その時が、持たなくていい義務感を捨てるタイミングです。
では、社会から課された義務を捨てたら、社会性がなくなるのでしょうか。
そのようなことはないと考えています。
さきほど、社会性には2種類あると言いました。
人とつながること。人のために自分ができることを提供すること。
これを立派な社会性です。
実は、この自発的に発揮する社会性は、義務感を捨てないと、何をしたらいいのか自分ではわからないのです。
すでに、気づくことができて、自分でやりたいことが見つかる人もいらっしゃいます。
でも、私は、この義務感の塊で頑張ってきてしまったがために、随分と回り道してしまいました。
世間では、この社会のために働く義務感を、「サラリーマン脳」といいます。
そして、自分のできることを提供する自発的な社会性は、「経営者脳」とも言われています。
ひとり仕事をするには、この「経営者脳」がないと、続けられません。
正直、経営者の道も過酷で厳しいものです。
もし、「サラリーマン脳」のまま、ひとり仕事を始めてしまったら、ますます厳しくなります。
義務感で働くことから、自発的に働くように変わるには、ある程度の時間がかかります。
そういう意味で、50歳というタイム制限を設けた方がいいのです。
実際に定年まで勤め上げることになったとしても、まずは50歳で生まれ変わるつもりで、考え方を変えるようにしていくことをおすすめします。
そうすれば、10年後の定年を迎えたときに、スタートダッシュで「経営者脳」を持って、ひとり仕事を始めることができます。
=編集後記=
【昨日のできごと】
地元の沼周辺の清掃ボランティアへ。
外来植物の駆除です。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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