ひとり仕事には、2つのタイプがあります。
ワーカーとしてのひとり仕事と、
クリエイターとしてのひとり仕事です。
これは、事務系と芸術系という分類のお話しではありません。
新しい、ひとり仕事の分類を見つけてから、腑に落ちることがあったので、そのお話しをいたします。
ひとり仕事にはビジネスモデルが2通りある
独立して、個人事業主になる。
たったこれだけの言葉ですが、実は仕事の仕方に大きな違いがあります。
ひとつは、ワーカータイプの仕事です。
これは、すでにビジネスモデルが出来上がっており、技術力で付加価値をつけることで、営業力を高めていくタイプです。
国家資格の士業、フリーランスとして請負仕事をするものがこちらに該当します。
このフリーランスの請負には、バックオフィスの代行、イラスト素材作成やデザインなどが該当します。
もちろん、システムを構築するエンジニアも、今話題のアニメの声優業も、こちらの部類に該当します。
つまり、請負の仕事とはいえ、事務系だけではないのです。
これらを、ワーカータイプと名付けていますが、仕事の依頼が具体的であることに特徴があります。
もう一つは、クリエイティブ系の仕事です。
これは、提案型の仕事で、まだ市場に出ていない新しい価値を、提供する仕事になります。
画家、作曲家など、芸術系のお仕事だけと思いきや、事務系でもクリエイティブな仕事があったりするのです。
例えば、コンサルタント業。
これは、今までにない仕事の仕方を、お客様の実状に合わせて提案、コーディネートする仕事は、まさにクリエイティブです。
また、学校の先生も、ある種クリエイティブな仕事と言えます。
学校教育には、法令に則る決まりがありますが、現場では様々な子どもたちと対峙するとき、まさに先生のクリエイティブな発想が活かされる仕事です。
決められた業務といえども、日々新しい価値観と対峙する仕事は、事務系、芸術系問わず、クリエイティブな仕事なのです。
そういう意味で、人の根幹に関わる仕事をする人を、クリエイターと言えるのではないでしょうか。
自分の仕事がどちらに該当するか
さて、これから、ひとり仕事をしようと思う方へ。
または、すでにひとり仕事をされている方へ。
ご自身のお仕事がどちらに該当するか、考えてみましょう。
ワーカーの仕事も、クリエイターの仕事も、どちらも営業をする必要があります。
このとき、すでに営業サポートが充実している業界は、ワーカータイプと言えるでしょう。
例えば、私がかつていた、会計事務所の場合です。
- 同業者団体がある(税理士会)
- 税理士紹介業者が多数ある。
- 業界特有の専門ソフトがすでに開発されている。
- もちろん、国家資格がないと仕事にならない。
- 法令に則った仕事をしている。
- 基本的に、年齢が高い方が多くいる業界。
などなど。
この会計業界の例では、極端かもしれませんが、すでに仕事をする上で、営業のやり方がほぼ完成している業態は、ワーカータイプと考えてよいでしょう。
さて、クリエイタータイプは、どうでしょう。
ワーカータイプの真逆と捉えて頂いても、いいのかもしれません。
- ビジネスモデルがない。
- 前例がない。
- 助けてくれる仕組みがない。
- または、カモにされるリスクに晒されている。
- 発信しても、営業しても、大概はスルーされることが多い。
例にすれば、画家のゴッホを上げてみます。
生前は、いくら絵を売ろうとしても売れず、非常に苦労する人生を送ります。
しかし、亡くなってから、価値が見出され、高値で売買されることで、世界にその名がとどろきます。
この例は、非常に極端です。でも、大まかこんな感じで、営業を苦労されている方が多いのではないでしょうか。
現代でのクリエイターといえば、YouTuberやインスタグラマーと言われる、インフルエンサーも該当します。
当たるも八卦当たらぬも八卦。
この掛けに近い仕事が、クリエイタータイプなのです。
ひとり仕事として生き残る方法
私は、偶然の出来事(事故)で、ひとり仕事の世界に飛び込みました。
始めは、自分のことが分からず、以前からいいなと密かに思っていた方法で、必死に営業を始めました。
でも、それだけでは絶対に足りないものがあると、徐々に気づくようになりました。
それが、ワーカー系とクリエイター系の仕事の営業スタイルの違いでした。
元々、ワーカー系の仕事をベースにされている場合、プラスアルファとしてのクリエイター系の仕事の営業は、緩やかなものでも、なんとか生きていけます。
しかし、ワーカー系の仕事が全く無く、クリエイター系の仕事のみで勝負しようとするなら、営業に対する姿勢は、180度違ってくるのです。
私がそれに気づいたのは、ごく最近です。
雇われ時代の仕事が、会計事務所の仕事でした。
そして、ひとり仕事を始めたときは、経理代行でした。
つまり、100%ワーカータイプだったのです。
でも、これからやろうとしている仕事は、どちらかと言うとクリエイター系の仕事になります。
ある意味、なくてもいいサービスです。
別に、バックオフィスの業務効率が悪かろうが、仕事タスクが溢れて少々追われてしまおうが、私が提供したいサービスである業務効率を、求めなくてもいいのです。
となれば、営業のスタイルも、少々スロットルを上げて行く必要がありました。
もっと、インパクトのある集客もする必要があったかもしれません。
とはいえ、私は、今までの営業スタイルである、自然体での発信に、全く後悔していません。逆に、それでよかったと思っています。
ただ、ひとつ言えること。
それは、人は食べて行かなければ、生命体として社会構成員として、生きていけなくなるということです。
もし、そこに悩みがあるなら、クリエイター系と、ワーカー系の仕事の複数の売上の柱を立てておくことをオススメします。
ひとり仕事を続けている以上、クリエイター系とワーカー系の仕事の比重を自由に変えることができます。
そして、クリエイター系の仕事で食べていきたいのであれば、一日でも早く、でも焦って転ばないように、淡々と発信を続けて行くようにすれば、自分の好きな割合で、仕事を続けられるようになるのです。
好きなことを仕事にする!というよりは、
自分が願っている仕事の割合(ワーカー系とクリエイター系)に落ち着くまで、日々淡々とインプットとアウトプットを繰り返すしかありません。
そのことを事前に知った上で、ひとり仕事にチャレンジしていただければ、嬉しいです。
=編集後記=
【昨日のできごと】
週末から月曜日にかけて、オフ。
そろそろ始まる年末大掃除に向けてのタスクチェックなど。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
=おすすめのサービス=
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