システムダウンのリスクがあっても、あえてペーパーレス化を目指す

家電量販店では、まだプリンターと印刷ソフトが健在です。

今後も、紙は無くならないでしょう。

それでも、私は、ペーパーレス化をお勧めしています。

これは、仕事の仕方を、あえて大幅に変えることで、大きな恩恵を受けたからです。

 

近所の家電量販店にて。紙に出力するアプリが充実しています。By iPhone 12 mini

 

機械はあてにならないから紙がいい？

 

本日、Cloudflareがダウンしました。

これは、世の中に存在するすべてのクラウドツールを動かす、巨大サーバーのようなものです。

専門用語でいるなら、コンテンツデリバリーネットワーク（CDN）で、アメリカの企業が運営しています。

 

時間にして、1時間ほどで復旧し、事なきを得たようですが、時間帯がちょうど午後の3時過ぎ。

世間は、お仕事の真っ最中だったので、びっくりされた方が多かったです。

 

私がお世話になっているネットのツールは以下の通り。

・freee、マネーフォワード（クラウド会計ソフト）

・Notion（メモ、タスク管理オールインワンアプリ）

・Canva（画像作成アプリ）

・Feedlly（ブログ・サイトまとめアプリ）

・Slack、Discord（チャット用アプリ）

・DeepL（通訳アプリ）

などなど

実は、これらすべて、このCloudflareで稼働しているものです。

もし、私が粛々と仕事をしていたら、すべてストップしてしまい、データーの保持がされるかやきもきしていたでしょう。

 

幸いにして、私はちょうど仕事を休んでいたタイミングで、タブレットもスマホも触らないでいたため、そのようなことが起こったとはつゆ知らず、ノウノウと昼寝を堪能。

仕事に戻ったときには何事もなく、クラウド会計ソフトを開いたり、Notionを開いたりしておりました。

 

ここで、ふと、思ったのです。

ペーパーレス化など、データの電子化に疑問を持っている方々にとって、この事態は、

「だから、ペーパーレス化に反対なんだ」と思う要因になったのではないでしょうか。

大事な情報が、データーの根幹が止まることで消えるようなことがあれば、それこそ一大事。

少しでも、不安要素があるため、ペーパーレス化への転換を拒むのはしょうがないのです。

 

ペーパーレス化を阻むもの

 

ペーパーレス化を阻む要因として、システムなどへの信頼感がないことのほかに、

環境が挙げられます。

 

性能が安定しているパソコンや、ダブルモニター、タブレットなどのガジェット。

紙データをPDFデータに変換するためのスキャナ。

データーを保管するための、クラウドサービス。Dropbox、Googleフォト、OneDriveなど。

最低限、これらを用意しておく必要があります。

古いノートパソコンで、サクサク動かない時は、全てがデータ化されていると、かえって仕事効率が悪くなります。

よって、紙を残す方針に至るわけで、この環境がペーパーレス化を阻む大きな要因になっていると思うのです。

 

アナログとデジタルを棲み分け

 

私は、アナログとデジタルと、分けています。

 

アナログとは、紙に書き残すものです。あえて手書きで記録しているものもあります。

心の内の発露を書き綴るとき。

全体を見渡して考えるために、マップのように手書きで書くとき。

曲作りで、スケッチブックに歌詞とコードを書いて音を作るとき。（学生のときの趣味）

 

デジタル、つまりペーパーレス化にするときは、以下のことに限定しています。

一つの情報を、集約してまとめ、そして、加工して新たなデータに加工していくもの。

断片的に頭に浮かんだアイディア、タスク、ミッションなど。

法令等で必要な情報だけど、紙で保持するには、じゃまになるもの。

世の中のほとんどの情報は、すべてデータ化することができるのです。

そして、データ化することで、自分から手放すことができ、自分にしかできないことに、時間やエネルギーを割くことができるようになるのです。

ペーパーレス化とは、この自分にしかできないことをするため、時間を生み出す偉大なツールなのです。

 

もし、すべて手書き、紙が残ってしまっていたら、想像してみてください。

私達は、紙に支配されてしまいます。

紙に支配されるか、紙にも書かれている情報を利用するのか。

どちらが、これからの時代にあるべきか、一度考えてみていただければ。