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個人事業主の経理 中間決算をしよう

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※毎月月初には、クラウド会計ソフトを開いています。

 

 

目次

7月1日から下半期

 

7月1日から、下半期です。

もう、半年も経ってしまいました。油断していると、年末を迎えます。

 

そうなる前に、ぜひ、個人事業主の中間決算をやることをおすすめしています。

上半期の数字は、必ず下半期に反映されるからです。

 

思い返すと、1月から3月は、前年の確定申告に追われ、4月から3ヶ月ほど、今年に向かい合っていない状態かと思います。

しかし、すでに半年も経過しているし、

気が付かないところで、多くのサブスクリプションを契約してしまったりしています。

「ああ、あのとき、解約しておけばよかった・・・・」と思っても、あとの祭りです。

自分で気づかない支出や、経費漏れがないか、確認するには、この中間決算をすることが、一番効率のよいチェック方法なのです。

 

実際に決算を組んでみると、わかること

 

中間決算で、以外にも初めて気付くことがいくつかあります。

 

① 経費の計上もれ

事業用の財布から支払ったものは、比較的会計ソフトに取り込むことができます。

しかし、個人事業主の場合、そうは言っていられないケースがあるのです。

それは、生活費の財布から支払ったものです。

PayPayといった電子マネーや、生活費用のクレジットカードで支払ったものです。

毎日、支払いの度に領収書のスキャナをすることができるかと思いますが、

そう入っても、なかなかできなかったりするものです。

そのために、毎月の月初経理を実施するようにしています。

それでも、漏れるものは漏れます。

決算をすることで、数字を拾いきろうとする覚悟も生まれるので、

このタイミングで、経費が見つかることがよくあるのです。

 

② 水道光熱費や通信費などの家事費按分

事業用の通帳から出ているケースと、生活費の通帳から支払っているケースがあります。

いずれも、全額経費にすることができないので、半年分の経費を試算してみるようにしましょう。

実際に、会計ソフトに入れる場合、最後の決算仕訳で入力するようになっています。

年末にあわてて、全部の数字を拾ってくるより、この中間決算のタイミングで、一回計算しておくことで、

来年の確定申告の際、時間を掛けずに集計することができます。

一度、作っておいたExcelがあれば、次は楽になります。

 

③ 固定資産になるものが費用で支出されていないか

これは、よくあるケースです。

10万円以上のお買い物は、全部経費にせず、固定資産として扱います。

経費は少しずつ、毎年償却して経費にしていく方法です。

中間決算のとき、消耗品費などに潜り込んでいる固定資産を、見つけ出し、固定資産台帳に入力しておくようにします。

年次決算時に、30万円未満の資産で、総額300万円までは、特例による一括で経費化することができます。(青色申告「少額減価償却資産の特例」)

経費化できるから、そのままでいいわけではなく、あくまで固定資産なので、

きちんと固定資産台帳にあげて、経費から除くようにします。

一括で経費にするか、徐々に償却していくかは、最終的な利益が出たところで判断するようにします。

 

④ 国民年金や健康保険料や、固定資産税等の確認

会計ソフトに入れるものでもないのですが、納税の類は、所得控除に影響があります。

納付漏れがないか、確認しておきましょう。

 

⑤ 所得税の試算をする

6月までの利益や損失に、掛ける2をすれば、年末までの利益の見込み金額がでます。

そこから、所得税がいくらになるか、試算することで、予め税金対策を講じることができます。

12月過ぎてから、「節税できないか」と相談される方がいらっしゃいますが、

それは、無理な相談です。

中間決算で、試算しておけば、あと5ヶ月は時間があります。

それまでに、改善できるので、中間決算をしない選択はないと思うのです。

 

会計ソフトの締め方

 

実際に、会計ソフトでは、どのような処理をすればいいのでしょうか。

最初に設定で、「中間決算をする」にしていれば、前章の①から③を処理することができます。

しかし、みなさんが、全員「中間決算をする」にしていないと思います。

私もしていません。

では、どうやったら、中間決算ができるのでしょうか。

毎月の月初経理に+αとして、「固定資産と、家事費按分分」の洗い出しをしておけばいいだけです。

いつもの月初経理をしたあと、試算表に表示された税引前利益から、差し引きして、所得を試算すればいいのです。

このときに、税金の見込額をしっておくのと、そうではないのでは、全く確定申告での心構えが変わってきます。

 

7月1日を過ぎてしまっても、2日、3日の土日に、取り組んでいただければ、

すっきりした気持ちで、下半期を迎えることができると思います。

私もやっています。みなさんもぜひ、一緒に中間決算をやってみませんか。

=編集後記=

【昨日のできごと】

自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。

かずこのお気に入り
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今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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