「では、今日から君の机はここね」
社会人になった私が座ったところは、学校の教務室でした。
新人の先生は、教務事務も行います。
そして、振り返れば、背後にお局さんも……。
そんな社会人生活を経て、今は自分で自分の道を切り開く、ひとり仕事に邁進しています。
そんな私が、新社会人・新入生(その親御さん)に唯一伝えられることは、「日常の中にインターバルを」です。
理不尽だらけの社会人生活
今になって、当時のことを思うと「それ、簡単にスルーできるよ」と言えることばかりです。
でも、学生から急に社会人になった私は、「理不尽極まりない」と、いつも怒っていました。
- なぜか、教務事務の女子職員の手伝いをさせられる。
- なぜか、銀行窓口まで行って、現金引出しを受けてくる。
- なぜか、複合機の紙がなくなると、新人が補充することになっている。
- なぜか、生徒の忘れ物を処分をさせられる。
- なぜか、先輩教員のお茶を入れる羽目に。
- なぜか、来客用お茶も出す羽目に。
- なぜか、教務事務の女性職員の手下として顎で使われる。
数えだしたらきりがありません。
これらに、自分の本職である授業と生徒指導、そして担当だった就職課の仕事までやっていました。
もちろん、授業準備もあります。
確かに、授業数の多い先生に比べたら、暇に思われていたのかもしれません。
でも、やたら仕事を振ってくる女性職員に対して、「そんなあなたは、授業準備したことあるんか?学生と正面切って立ち向かったことはあるんか?」と投げ返したくなります。
そのときに、いつかはひとりで仕事してやろうと決心したのかもしれません。
今となっては、これらの体験があったからこそ、今の自分があると思えるのですが、それは、たまたまそうだっただけです。
心が壊れるファクターがたくさん詰まっていました。
(その後、結婚妊娠を経て、その職場から離れました。妊娠高血圧症候群というおまけ付きで……)
女だったから、よくお茶出しをさせられていました。
同期の男性教員には、絶対にやらなかったのに、です。
程度は違えど、新社会人になった皆さんは、理不尽に思うことがたくさんあると思います。
そこで、我慢して飲み込むか、反発して喧嘩するか、悩んでしまい、結局は我慢して慣れていってしまう道を選択していく方が大半なのです。
それが、現実です。
社会人を続けるなら、自分の時間を死守せよ
私は、大学専攻が、臨床心理学でした。
学校の単位取得の中で、実習を選択した人は、精神病院や精神科クリニックに行きます。
つまり、我慢を通り越して限界を超えてしまった人たちが、身近にいたため、精神衛生の大切さを身を以て学んでいたのです。
- どんなに強いと思っても、ちょっとしたことで自分ではどうすることもできない状況に陥る。
- 精神病の人がおかしいのではない。彼らの正論は、彼らの世界のなかでちゃんと成り立っている。
- 発言できず、我慢を重ねてしまった人を、本来の自分を取り戻すのに、大変な労力がかかる。(カウンセリングが難しい)
これらの現実も知っていたことで、私は、自分のためにやらないことを決めていました。
- 空気を読む
- 察する
- 要望を言わない
- おかしいと思っても、とりあえず言うことに従う
おかげで、よく当時のお局さんとよく喧嘩していました。
でも、心を壊さずに済んだのです。
このやらないことリストは、今でも続けています。
おかしいことは、おかしいと言葉にする。
やってみて、自分が歪んでしまいそうなものは、辞める。
組織の中にいる以上、それができるとは限らないですが、時間かけても、それができる環境を手に入れる努力は続けてほしいのです。
意見を言えないと、自分を傷つけるポイントが増えます。
本来の自分に戻れる時間、つまり、一日のなかで、自由になれる時間を必ずキープしましょう。
その時間で、自分をメンテナンスするのです。
通勤時間は、自由じゃありません。せめて、毎日湯船に浸かる時間を死守して、社会に揉まれた自分を解すようにしてください。
自分の時間を奪われないために
では、どうやったら、自分の時間を死守できるのでしょうか。
最初は、なかなか難しいです。
なんたって、右も左もわからない新人ですから、勝手に「んでは、帰ります」とは言えないでしょう。
であれば、次のように視点を変えてみたらどうでしょう。
- 与えられた仕事を、実際の時間数より多く見積もって宣言する。
- 仕事ができたからって、すぐに完了を報告しない。
- 余った時間で、部署内の改善ポイントをひっそりと洗い出す。
- 自分の愛用しているツールは、職場のパソコンに入れないけど、iPad min6に搭載しておく(つまり、Notionのタブレット利用)。
いや、俺(私)の職場じゃ、これはできないよ。と思われたそこの方。
視点を変えましょう。
できないのではなく、業務の中で、少しずつヘソクリを貯めるがごとく、自由な時間をストックしていくのです。
実際は、スキマ時間なので、思ったように自由満喫できないかもしれません。
絶対に定時に帰れる状況を作る(実際に帰るのは、別)ことで、時間的余裕が生まれ、気持ちも追い込まれるリスクが減っていきます。
その余裕から、仕事をする能力が身につき、組織の中で一目置かれるようになるかもしれません。
そうしたら、自分のやりたいことを提案して、認めてもらうのです。
逆に、これ以上頑張っても、結果は変わらないなら、早く判断をして、自分軸にあった環境に身を置くようしましょう。
それが、独立、フリーランスへの道かもしれませんし、違う職場へ転職するのかもしれません。
いずれも正解がないので、みなさん各々判断します。
でも、共通して言えるのは、
「自分軸により戻す時間を、一日の中で作ること」です。
たくさんの心が壊れていった方々を見てきた私から、贈る言葉です。
健闘を祈っております。
=編集後記=
【昨日のできごと】
地元の沼周辺の清掃ボランティアへ。
外来植物の駆除です。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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