※虫歯予防のため、ブラックコーヒーを選択しますが、それだけでは十分ではないようです。
虫歯ができる環境は、糖分を絶えず食べているため、虫歯のエサが増えていると言われてきました。
確かに、ジュースばかり飲んでいると、虫歯になる話はよく聞くし、ペットボトル一本に入っている糖の量が、尋常ではないことは知っています。
しかし、糖分だけ気をつけても、意外な盲点が潜んでいるのです。
虫歯を避けるべき理由
なぜ、虫歯になるリスクを避けなければならないのでしょうか。
① 虫歯によって自歯がなくなると、咀嚼や脳力の低下、かみ合わせ不良による顔面の歪みを引き起こす。
② 虫歯があることは、口腔内環境がよくない。歯周病のリスクも上がり、糖尿病リスクも跳ね上がる。
③ 小さな虫歯を治療しても、何年か経過すると虫歯が広がっていくため、ゆくゆくは自歯を維持することが容易でなくなる。
なんだか、恐ろしくなってきました。
日頃の歯磨きも大切ですが、口に入れる飲み物にも、気を使う必要があります。
一つ、申し上げることは、糖分の多い食べ物や飲み物が、絶対に駄目ということではありません。
飲食と飲食の間に、歯磨きを行い、時間を置くなど手当をすることができれば、何食べても飲んでも構わないと思います。
しかし、仕事の合間や、絶えず水分補給として摂取する飲み物には、虫歯になりにくいものを選択することが、虫歯リスクを避ける知恵として、やっておいて損はないと考えます。
糖度だけではない。pHにも注意
虫歯の元と言われる菌によって歯を侵食され、壊れた歯を進行させる口腔内が酸性に傾いていることから、虫歯になっていきます。
(「飲料のpH・糖度を調べてみた」歯科衛生士2021年8月号より、専門用語を一般の言葉に置き換えています。)
虫歯のエサになる糖分を避けるだけではなく、虫歯に進行させないように、酸性から中和させることがポイントです。
ただ、糖分を避けるだけではなく、pHも考慮した飲み物を選択することが、虫歯に傾いた歯を、回復させる又は、進行を遅らせることができるのです。
同じコーヒーでもpHに差がある
歯科衛生士の方の話しによると、虫歯に傾かない飲料の目安は、
「糖分10%以下 pH 5.5以上」です。
普段の口腔内のpHが7であり、虫歯になりだすのが、5.5を超える数値とのことです。
実は、炭酸飲料水は、酸性に傾いています。
炭酸水で有名な「ペリエ」が、pH5.5を大きく下り、5.2という数値になっています。
食後にペリエを飲むのは、虫歯を進行させるリスクが大きいのです。
そして、同じ食後にいただくコーヒーも、豆によって異なるようです。
驚いたのが、セブンカフェとスターバックスコーヒーに、pH値に大きな開きがあり、セブンカフェやプレミアムボスのコーヒーは、pH値が5.5に近い数値を叩き出していることです。
食後のコーヒーも、ブラックであれば安全というわけではなく、銘柄によって、pH値が大きく変わることを、知っておくべきでしょう。
カフェで仕事することが多いひとり仕事人として、コーヒーの選択に気を使った方がいいのであり、自歯を守るために知っておく知識として、頭の隅においておくといいのかもしれません。