※日常メイクと舞台メイクの主旨は異なります。
先日、自分で舞台メイクをやってみたのは、子どもの発表会で自宅でベースメイクをするためでした。
舞台メイクとは、役になりきるため変身するツール(仮面ライダー変身ベルトのように)と思われがちですが、
本来は、強い照明に負けないため、目、口、鼻、輪郭を明確にするために施されるものです。
新型コロナウィルスの流行で、今まで先生方がすべてやって頂いてたベースメイクを、自宅で各々やってくることになったので、早速親子で練習してみました。
用意するもの
・キッチンペーパー
・化粧水(なんでも)
・下地クリーム(なんでも)
・スパチュラ
・ドーラン
・お粉(フェイスパウダー)
・ドーラン用パフ
・お粉用パフ
・できれば周囲を消毒するためのもの
肌を整える
子どもの顔にスキンケアをするときは、
正面に向かって手を当てると、接地面が不安定で、ムラができます。
背後に立って、両手で包み込むようにスキンケアをすると、細部までしっかり整えることができます。
化粧水は、たっぷりと。下地クリームは適量を守るように。
顎下に指をひっかけて、耳までマッサージします。
耳下腺近くのリンパ節があるので、血の巡りをよくします。
後のドーランが乗りやすくなる、ちょっとした小技です。
下地クリームは、適量を両手に揉み込んで、手のひらの暖かさで、肌になじませます。
これで、次のドーランを塗布する準備ができました。
ドーランは、思いっきり厚く
顔の中心から、放射状に塗布します。
今回はスティックタイプのドーランなので、直接顔に塗りたくります。
スティックドーランを塗布したように、パフを叩き込んで、こめかみへ伸ばしていきます。
頬骨に沿って、のばすことで、顔の中で一番高い位置に、しっかりドーランがのるようになります。
Tゾーン、頬、口の周りもしっかり叩き込みますが、忘れがちなのが、目頭、小鼻まわり、口の周りです。細部までしっかり叩き込みます。
生え際、耳前、耳下、顎下は、残ったドーランでぼかしこむようにします。
顔の中心を厚く、顔周りは薄く、が鉄則です。
理由は、顔の正面に照明の光をきれいにキープするためです。そうすることで、表情が客席からよく見えるようになります。
マット肌
ドーランを塗布し終えたら、最後にお粉を抑え込むように塗布します。
マット肌にすることで、顔に光が吸収され、客席に顔の輪郭が明確に映るようになります。
ドーラン塗っただけでは、顔がテカって、顔全体がテカって汗だくになっているように見えてしまいます。
パフに少量のお粉をつけて、少し揉み込みます。そうしないと、最初につけたところに大量の粉がついてしまい、あとから伸ばすことが難しいからです。
揉み込むことで、パフに粉が入り込み、押さえつけるたびに中から粉が出るので、均等につけることができます。
自分の日常メイクとは、基本同じですが、メイクする目的が異なると、使うアイテムも少し変わります。
(ファンデーションからドーランへ)
となると、取扱方が慣れないのと、自分ではなく人に施すことで、いつもと違う感覚で、戸惑うことが多くなります。
しかし、ひとつひとつ、工程の意味を知ることで工夫できるようになりました。
いよいよ、本番が近づいてきます。
昨今、学校行事の中止が続いていた子どもたちにとって、いつもより意味のある舞台になることでしょう。
無事に幕が上がることを願っています。