ペーパーレスを勧める私が、あえて「手書き」にこだわるのは、
手書きにしかできない、とあることがあるからです。
それは、考える、想像する、そして、創造するという人にしかできない仕事です。
手書きの効用
今の時代、パソコンのキーボードで文字を入力するのが、当たり前の時代になりました。
仕事で毎日使う人は、ブラインドタッチができて、入力スピードも早いものです。
入力速度を上げることで、業務の効率化を図ることができ、今はほとんど、手書きではなく、キーボードで文章を作る時代になりました。
このブログも、キーボードで書いています。
もう、すべて手書きで進めることはなくなりました。
これからの時代は、仕事を効率よく進めるために、キーボード入力速度を上げる努力は必須になってきています。
では、手書きでは、効率化が図れないと言い切れるのでしょうか。
私は、手書きがいいとされるケースは、限定的にあると思っています。
それは、自分の脳に記憶、整理をしながら記録する場合、キーボードより手書きが最適だということです。
実は、手書きで文字を書くスピードが、脳内に情報を理解して記憶するスピードが一致していると言われています。
キーボードだと早すぎて、頭を通過して情報がこぼれ出てしまっているのです。
私のセミナーでは、必ずメモを取っていただくよう、筆記用具を用意していただいています。
自分自身が、セミナーを受講するときは、手書きでメモをとって知識定着を図ってきているからです。
手書きにするものとデジタルにした方がいいもの
これからの時代は、手書きとデジタルの使い分けができることと良さそうです。
下手すれば、キーボードで手入力でさえ、デジタルとは言えない時代がくるかもしれません。
AIで生成されるようになった今、ますます、手書きの良さが際立ってきているのです。
これからは、二刀流の使い分けができることが、常識になるでしょう。
今の段階ですが、私は次のように考えています。
デジタルに向いているもの
情報の外部保存をする
目にした情報、仕事のために集めた資料、このようなデータは、紙にアウトプットしてファイリングするのが、かつての時代でした。
いまでは、すべて、デジタルで保存できます。
データ収集に必要なマインドは、「心の琴線にひっかかったものを、サクッと保存する」です。
そのために、手数を増やすのは本末転倒です。
さくっとできるデジタルだからこそ、利点があります。
大量のデータ
大量のデータを加工したり、別のシステムに入力する作業こそ、デジタルのままで行います。
ここに、手作業、手書きはありえません。
私の仕事では、大量の会計データである仕訳を、一気に会計ソフトにインポートすることがあります。
かつては、仕訳登録を手入力していた時代を生きてきました。
でも、今では、もうそんなことはありません。
記録することを目的にする
俗に言う、「議事録」「会議のメモ」「顧客との打ち合わせメモ」などなど。
ビジネスシーンで使われるものです。
デジタルで記録するものは、基本、一つのデータを複数人(複数部署)で共有しています。
とある社員の手書きメモを、みんなで共有することはありません。
(大人の事情で、公表できない情報をあえて……、ということはあるかも)
これは、いまではAIで音声入力して、AIで議事録にまとめ、AIで要約し、それを共有するのが当たり前になりつつあります。
このように、デジタルにむいているものは、
- 外部媒体に情報を保存するもの
- 複数人で共有するもの
です。
手書きに向いているもの
では、手書きでは、どうでしょうか。
日記やエッセイなど、脳内にある情報をアウトプットする
私は、一時期、毎朝モーニングノートを書いていました。
ここでは、朝、起床後にA3ノート2ページを手書きで文章を書き綴るというものです。
実際にやってみて、やってよかったと思うのが、自分の思考や欲望、願望を言語化できたことです。
ただ、頭の中で悶々とさせていたら、実現できなかったことは数多くあります。
今の自分があるのは、この時のモーニングノートのおかげです。
手書きで書くことで、自分の身体の筋肉を使い、もっている紙とペンからの摩擦を感覚で感じ、インクが紙にフローしているスピードで、感情を言語化していく作業していきます。
これほど、効率よく、自分を見つめることができたことはありませんでした。
勉強、知識定着を図る
板書を書く。板書をノートに写す。授業中にノートにまとめる。
これは、私の学生時代での授業の風景です。
今は、オンラインでセミナーが行われ、パワーポイントなど、かっこいいツールを使って行われているのがほとんどです。
でも、私は、あくまで手書きにこだわることにしています。
かつては、私も、パワーポイント派でした。
でも、今は、ホワイトボードを利用しています。
話す→問いかけ→板書(時間が数秒無音)→話す→板書に図を書く(数秒無音)→話す→受講される方にノートやメモをまとめる時間をつくる。
このように、一方的に話すのではなく、強弱をつけることで、聴いている人の脳内に情報が定着しやすくなるということを、発見したのです。
デジタル系の情報を扱ったテーマであれば、板書は向きません。
しかし、考え方や論理的な思考を伴うテーマには、板書こそ最適なものはないのです。
かつて、小学校の教育実習に行っていた頃、板書の練習というものをやっていました。
当時は、正直面倒くさいと思っていたのですが、今になって思えば、人の脳内に定着させるには、これほど良いツールはないと思っています。
オリジナルのものを創る、内省して自分と向き合う
今では、AIでイラストが書ける時代になりました。
AIに問いかけるプロントでさえ、AIが考える時代です。
でも、AIに仕事を依頼する人間の発想は、人間の脳内からしか生まれません。
紙とペンで、お絵描きをする。得た知識をアウトプットして、別のものと因果関係を結ぶなど。
いままで、誰も答えを出してこなかったものを考えるとき、これこそ、手書きでアウトプットすると、生まれやすくなるようです。
手書きにオススメなツールの紹介
このように、手書きには、手書きにしかなし得ないものがあることがわかりました。
では、現実に、どのようなツールを使えばいいのか、端的にご紹介していきます。
紙ベース
上質のノートと、万年筆が一番です。
そして、セミナーなどのメモをとるときは、万年筆とA3、A4のコピー用紙を使います。
私は、仕事部屋の卓上に、すでにセットされています。
すぐに、手を出せるところ。そして、卓上デスクペン(万年筆)も備えています。
紙ベースからデジタル変換するツール
紙で書いたものは、そのままにする場合とNotionにアップする場合があります。
かつては、紙のまま保存していましたが、さすがにペーパーレスを勧める者として、言っていることとやっていることに違いがあることに違和感を感じてきたので、
いまでは、すべてデジタル化にしてNotionにストックしています。
その時に使っているのが、こちらのアプリです。
他にも、写メをPDF化するアプリがあります。
私は、10年以上前からこのアプリを使用して、今では課金しています。
これで、娘の保育園時代の絵も、すべて保存してきています。
Goodnote6とiPadとApple Pencil
これは鉄板です。
今までGoodnote5と言われていたアプリですが、AIが搭載されて、
Goodnote6となっています。
(まだ、使い勝手の検証が終わっていないので、詳しくはご紹介できませんが)
また、コンセプトというアプリは、無限に書き続けることができます。
タブレットに手書きができる大きな利点は、
- 紙やノートを持ち歩かないで済む。
- デジタルとして保存できる。
この2点です。使わない手はありません。
ただ、紙とペンとの摩擦の心地よさには、叶いません。そういう意味で、出先でのリリーフ的な立ち位置で、iPadとApple Pencilを使っていました。
でも、このアップルペンシルのペン先と出会って、考えが変わりました。
ペン先の摩擦係数が高くしたものです。
これは、地元の漫画家さんにご紹介頂いたものです。
絵描きさんが愛用しているので、試しに使ってみたら、ぺんてるのサインペンの書き心地と似ています。
発信用のホワイトボード
最後にご紹介するものは、セミナーなどで使用しているホワイトボードです。
個別相談 でも使用することがあります。
ときどき、家族のイタヅラ書きに遭うというハプニングがありますが……。
セミナーなどだけではなく、自分のアイディアを書きつけることによく利用しています。
立ち姿勢で、板に書くと、いつもと違う環境になるので、思いつく内容も違ってきているようです。
紙に書くと、ただ、脳内のものを書き留めるイメージですが、ホワイトボードに板書していると、サクッとまとめた言葉で書くようになります。
不思議ですね。
以上のように、ツールやガジェットを揃えておけば、手書きをデジタルに変換するのも、ストレスフリーに行えるので、安心して、どんどん書き留めることができます。
ぜひ、手書きライフの参考にしていただければと思います。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
=おすすめのサービス=
◉「まずは相談」それぞれの困りごとにアドバイスいたします。
◉自分の力でクリアされたい方向け
◉公益法人運営サポート
公益法人運営サポートサイト↓