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年を重ねてからの活動は、乙なものです

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かつての私だったら、「もう駄目だ」と嘆いていたような事案。

今では、「なら、こうすればいいんじゃない?」と対処できることが増えて参りました。

つまり、いい感じに年をとってきたのです。

若い頃は、渋柿だったけど、日に晒して時間を置いたら、いい感じの干し柿なった、そんな年齢を重ねることのメリットとデメリットを集めてみました。

干し柿は、余分な水分を飛ばし、濃厚な甘みを湛えます。

目次

生まれて初めて作った干し柿が他人ごとに見えなかった話

毎週末にお世話になっているヨットハーバーに、柿の木があります。

夏の時期には、まったくもって気が付きませんでしたが、クラブの先輩から

「おい、収穫するから手伝うか?」と声をかけていただき、高枝鋏を使ってみたかった気持ちもあったので、収穫に参加しました。

全部で50個ほど切り落としたと思います。そのうちのいくつかは、茂みの中に落ちていったものも。

それは、土地に返すことにして、私たちのかごに入った柿を、ひたすら剥いて干し柿にしました。

そのうちの一本を譲り受け、自宅の軒下にぶら下げて2週間ほどたち、小さくなった柿を一口いただきました。

基本的に、干した食料はあまり好きではありません。

ほしいも、干し柿、切り干し大根などなど。

なんだか、しょぼい気持ちになって、あまり美味しくないなぁと思いながら、母親の料理を食べていた記憶があります。

それもあって、干したものは、極力口にしないようにしていました。

でも、せっかく自分で干したものです。

これは、頂いてみようと口のなかにいれた瞬間、今まで体験したことがない甘みとトロミが口の中に広がり、笑みがこぼれてきたのです。

「なに?こんなに美味しいもの?」

市販されている干し柿は、ゴムのようで歯にまとわりつくので好きではありません。

でも、自分で干したものは、さっぱりとしつつ、強烈な甘味があり、なんとも言えない至福な食べ物になっていたのです。

 

今の私は、まさに、こんな干し柿状態です。

若い頃は、本当に渋柿(渋ガキ)でした。

何をやっても、「良し」と言われたこともありません、というか、記憶がありません。

だから、必死に丁寧に真面目に生きることに、全力を尽くしてきました。

もっと楽に生きる方法もあったはずです。

でも、自分には、それができるほど器量もないし、勉強もできない部類だと信じてきました。

ところが、50歳をすぎて、ひとり仕事でも生きていくんだと覚悟を決めたとたん、

スッと肩の力が抜けた感触がありました。

今までは、自分じゃないと信じていたけど、どんどん発信を続けていたら、少しずつですが、身も心も回復してきたのです。

今は、甘さが濃縮された干し柿のような、時間を過ごせています。

年を重ねると、失敗したときの行動パターンが生まれている

失敗したとき、大事なものを失ったとき、他の人から認めてもらえなかったとき。

人は、心に渋みを蓄えていきます。

若い頃の大変な体験は、心に渋みを蓄積させていくように思えます。

でも、年齢を重ねてくると、いい感じに干されてきて、渋みが抜けていくのです。

これは、同じ失敗したときに、うまく対処できたり、回避できたりすることで、渋みを抜いているのではないかと思うのです。

これを、人は「年の功」ともいいます。または、「人生経験を積んだ」とも言うでしょう。

渋みを抜いて、甘さだけ濃縮された干し柿のように、年齢を重ねていくと、かつて蓄えていた人生の渋みが抜けて、本来の自分の姿に戻れるのです。

欠点が抜けて、良さが際立つ、という表現もできます。

この時期になると、人は無双状態になります。この一番いい時期を、どう過ごすのか、残された時間もそうそうないと思えば、油が乗ったこの時期の働き方も、考えてみてもいいと思うのです。

私は、ひとりで仕事を続けることを決めました。

食べていくことも考え、バリエーションはそれなりに増やしています。

でも、軸となるものは、あくまで「ひとり仕事」なのです。

それを忘れないために、毎日できる限り、発信を続けています。

一時期はYou Tubeも。

食べるための仕事をするために、今は、毎日の発信はブログやメルマガのみですが、日々発信すると、自分の生きる方向を見失わないようになるのです。

有益な発信することで、ひとつの営業活動を遂行する意味もあるかもしれません。

しかし、私の場合は、生きるベクトルを見失わないために、日々発信をしています。

年を重ねてから充実した生き方とは

そう言えば、今になって思い出しました。

30代後半のとき、ものすごく悩んでいたことがあって、ショッピングモールにある占いの館に駆け込み、相談したことがあったのです。

その時言われた言葉が、「あなたは60歳から花開く時期よ」でした。

今思うと、あながちうそじゃないなと思っています。

今、雇われていて激務をこなして来た時期と違い、緩やかな日を過ごせています。

そして、地元の自然に目をやるようになり、ヨットセーリングを30年ぶりに再開する機会を得ました。

勤務のために、早朝から動いていたわけですが、ひとり仕事を始めて、自分が超夜型であることを知り、仕事効率も上がりました。

人や社会に合わせた生活から、本来の自分に合わせて生活を組み立てられるようになったのです。

不思議と、人は、自分らしさを発揮するようになると、やりたいことがみつかるし、今までのスキルで喜ばれるシーンがドンドン増えてきます。

もともと、人は甘い糖分でできているものです。

でも、人生経験を積み始めると、いろんなノイズにふれることで、心に渋みが増していってしまいます。

でも、一旦溜めた渋みを、皮を剥いて干すことで、強烈な純粋な甘みに変化するのです。

年齢を重ねてからの人生は、まさに、この干し柿のような、濃密な自分らしさで生きていきます。

そうなるためには、若い時期は、ある程度の渋みを蓄える必要があります。

そして、忘れてはいけないのは、干し柿になる柿と、干し柿にならない柿があるということです。

実がなってすぐに食べられる人、皮向いて干して……という手間を掛けないと甘くならない人。

これは、自分がどのパターンに当てはまるのか、わかりません。

とりあえず、私は、渋柿のパターンでした。

一番は、人と比べず、自分の糖分が一番濃密に発揮できることだけ、集中して生きていけばいいのです。

今、まさに渋みを蓄えている段階の方へ。

大丈夫です。渋ければ渋いほど、いい干し柿になります。

=編集後記=

【昨日のできごと】

地元の沼周辺の清掃ボランティアへ。
外来植物の駆除です。

かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。

50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。

 

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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