私が麗しき女子大生だった頃、アルバイトは人生最初の経済的自由を手に入れる飛び道具でした。
それは、今でも変わりません。
しかし、仕事内容は大きな変容を遂げているようです。
例えば、コンビニエンスストアのレジ打ち。
一体、何がどう変わってしまったのか。
そこから、これからの通貨、決済方法の姿を予想することができるのではないか。
レジ打ちの今と昔を比較して、これからやってくる未来の世界を垣間見ることができるのではないでしょうか。
人生最初のアルバイトはファミリーマートでした
今でもはっきり覚えています。
私の初アルバイト。それは、実家近くにあったファミリーマートでした。
当時は、制服らしいものがなく、エプロンひとつで働いておりました。
当時のわたしの仕事は、レジ打ちと、店内清掃だけでした。
店内を歩いていたら、棚の角にお気に入りのセーターの袖を引っ掛けてしまい、穴を開けて意気消沈していたのをよく覚えています。
当時は、女子短大生でした。
初出勤の日、学校の授業があり、クラスメイトたちに緊張すると話していたら、
「お宮(当時のわたしの通称)、お札の数えるの練習した?」と聞かれました。
一万円を受け取ったら、お釣りは五千円札や千円札を渡すのに、お客さんと一緒に確認するために、かっこよくお札を裁かないといけないと言われたのです。
いや、できないよ。どうしよう……。
ということで、その場にいたクラスメイトのお財布から、千円札たちが招集され、お札のカウント練習をさせられたのです。
こうして、迎えた当日は、レジ打ちから覚えていったのですが、おかげで余裕持って対応することができました。
当時働いていたコンビニエンスストアは、近くに大企業の社屋があり、朝は、朝食を購入するサラリーマンの長蛇の列がレジ前に並びます。
こうなると、レジの乱れ打ちが始まります。
購入したものを、レジ袋にいれてお渡しするのですが、そんな余裕はなく、購入したものとレジ袋を渡して、お客さんに入れてもらっていたのを覚えています。
お陰で、お札のカウント技を極めるようになり、その後、経理の仕事で金庫〆の際、かっこよく金種をカウントできるようになっていました。
ここで何を申し上げたいのかというと、とにかく、現金の取り扱いがプロにならないと、レジ打ちの仕事ができなかったということです。
今は、スキャナ裁きと決済方法選択の速さを競う
さて、今はどうでしょう。
子どもたちが、アルバイトをするようになったので、現状をヒヤリングしてみました。
- 預かったお金は、レジの機械に投入するだけ。
- お札はレジから自動ででてくるのを、トレイに出すだけ。
- 小銭も、でてきたものをそのまま、トレイにおくだけ。
- 今は、現金決済より、クレジットカードとQRコード決済が多い。
- スキャナの癖を見極めて、どの角度でどのような距離を保てば、スマホのQRにコードを早くスキャンできるか、それがアルバイトの技。
- クレジットカードも、すばやく端末にデータを送ることができるのが、アルバイトのレジ打ちの技。
- へぇ、お札のカウント?なにそれ。そんなのしらないなぁ。
- レジに、ボタンがたくさんあったの?よく間違えないね。今は決済方法選択をパネルで選ぶくらいだよ。
- え?私はiPadがレジだよ。
ちょっと待ってください、この未来感は何なんですか!
私がレジ打ちしていた頃のレジは、数字のテンキーと、商品種類を選択するボタンが、たくさんあって、手に取った商品の値札を読み上げながら、瞬時に打ち込む技術だったわけです。
でも、今は、スキャナの「ピッ」で済む、POSレジになっています。
ついでに、ポイントカードまで読み込んでいるわけです。
お札を数える技術がないとできなかったレジ打ちは、だれでもできる簡単な仕事に変わっていったのです。
レジ係の仕事は、スキャナの「ピッ」だけに非ず
では、これだけ楽になったレジ打ちの仕事。
何が残っているのでしょう。
それは、スマホアプリのインストール+会員登録の勧誘が仕事になっているようです。
お客さんによっては、ここはどこかのスマホ教室なのかい?と思うほど、手取り足取りバンバンお客さんのスマホにアプリをインストールさせているようです。
ちょっと前は、ポイントカードを持ってもらう仕事だったのが、今はスマホアプリです。
時代はどんどん進んでいます。
未来は、スマホが別の端末に変わり、手首につけたスマートウォッチをスキャンして、お買い物をする時代がくるかもしれません。
クレジットカードも、カードがなくなり、すべてスマホに登録されて、
タッチで「ピッ」で済むでしょう。
また、さきほどの無印良品のレジのように、無人化が当たり前になるでしょう。
すでに、コンビニエンスストアのレジも、無人化されているところも出てきています。
取引の決済は、機械がする仕事です。
人の仕事は、個人情報を集めるのが仕事になっていますが、今後は、無くなっているかもしれないのです。
「一万円お預かりします。お釣りは〇〇円です」といって、
お客様の手のひらに、両手を添えて、お釣りとレシートを渡す、その光景。
女子大生店員に、お釣りをくれた嬉しさで、笑みをこぼすサラリーマンは、もういません。
もう、ノスタルジーなのです。
とはいえ、まだまだ現金という決済方法は残るでしょう。
でも、決済という手間と技術が掛かる仕事は、機械の進歩で人の手を煩わせることがなくなります。
決済に掛かる時間を短縮させ、その余った時間でなにをするのか。
これが、これからの人間の勝負どころでしょう。
みなさんは、この余った時間をどうしますか。
私は、得た情報を活かす調理の時間として活用したいと思っています。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
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今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
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