吾輩は異端児である。
流派はまだない。
なんて、言ってみたいとあこがれますが、異端であることは、とても勇気がいることです。
異端者は組織にとって邪魔?救世主?
「人より変わっているね」
たまに、言われることがあります。
ユニーク、ファニー、面白いなどなど。
親兄弟含めると、いろんな形容詞で言われることがありました。
そうです。私は、人と比べるとちょっと変わっているようです。
しっかりとそれを受け入れるのに、相当な時間がかかってしまいました。
そんな幼少期を過ごしたあと、おとなになって社会人になった時、
組織の中で馴染むのに、とても苦労した記憶があります。
働くって、こんなに大変なんだと自覚したときでもあります。
職場で、ストレスで指の皮を向きまくり、出血することもしばしば。
それほど、組織のなかで上手く立ち回るのに、苦労したのです。
でも、生きていくのに、乗り越えなくてはならないと、自分を強く律したものです。
そんな私を、上手く使って活躍の場を与える上司と、そうではない上司では、働く環境が雲泥の差でした。
私が初めて、経理部門に異動したとき、確かに私は異端者でした。
でも、異端者だったからこそ、社内の固定資産の有無が台帳と相違があったことに気づけました。
そんな私を上手く仕事で役割を与えてくれた上司だったからこそ、できたことなのです。
でも、そうではない上司の場合、私は単なるワガママな部下になっていました。
異端であることは、よいことと悪いことの紙一重であり、とてもリスクが高いことです。
異端であることは、ある種賭けでもあるのです。
少年のような冒険者だと思えばいい
深層心理学で有名な心理学者、ユングが提唱している「元型」というものがあります。
少々難しい話で、人の無意識は、地域や民族で共有した共通の「集合無意識」があると提唱している考え方です。
その集合無意識に、共通の行動パターンがあるそうで、
- グレートマザー(ぬくもり、優しさ)
- 影(叶わなかった生き方)
- 老賢者(知恵を授かる、行くすえを見守る存在)
- 少年(守破離の破、斬新、冒険者、トリックスター)
- ベルソナ(外向きの社会的立ち振舞)
- アニマ・アニムス(自分に向けた立ち振舞)
があります。(時代によって分類の名称など変化があるようです)
神話、民話の登場人物が、これらに割り振られていたりしています。
また、ロールプレイングゲームの登場人物も、このユング心理学の元型に沿って作られていたりします。
自分は、どの傾向があるか。
組織に、どのような役割の人がいたらいいのか。
おおよその見当をつけることができます。
私は、異端児であるので、トリックスター的な存在です。
そばに、老賢者のような人が上司にいたら、私は安心して行動をとることができます。
でも、そうではない場合、少年は単なるイタヅラ小僧であり、集団の邪魔な存在になるのです。
もし、自分のいる環境で、うまくバランスを取ってくれる人がいるなら、組織の中でも活躍することに、ストレスは生じないでしょう。
でも、そうではない場合、自分の行動が異端児扱いで終わってしまう可能性があることは知っておくのです。
自分が悪いのではなく、自分が動きやすい環境であるかどうかの違いなのです。
決して、自分を卑下にする必要はありません。
もし、自分にとって最適な環境でなければ、ただ、今は能力を発揮するときではないと、コントロールできるようになればいいのです。
異端児は社会不適合者ではない
よく、独立して働くひとのことを、社会不適合者と呼ばれることがあります。
最近、目につくようになりました。
言われる側は、ひとつの褒め言葉として捉えているため、とくに大きな問題になることはありませんが、
下手すれば、人を傷つける表現でもあるわけです。
異端児は、本当に社会不適合者なのでしょうか。
社会不適合者とは、社会に馴染めない人と言われています。
でも、本当に社会に馴染めないのでしょうか。
社会も、時と場所が変われば、求められる資質は変わってきます。
そうやって、自分に適した場所を探し求めたっていいわけです。
いずれにせよ、異端であることは、自分らしさを極めることになりますが、それなりのリスクも伴うことを知っておくと良いです。
大変だからと諦めてほしいわけでもなく、生きることに人よりも覚悟が伴うだけです。
吾輩は異端児である。
この言葉を心に秘めて、自分自身が老賢者になれたらいいだけです。
異端であれば、その先に一つの価値観として息づくまで、やり通す覚悟を持って、堂々と発信してまいりましょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
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