経理を嫌う人が多い中、もし、攻略できれば、大きな差別化で一歩先に抜きん出ることができます。
なぜって?経理が嫌いであればあるほど、後手後手になってしまうからです。
仕事があるうちは、なんとかなります。
でも、いざ金額交渉になると、経理が苦手な人は、先方の言いなりになってしまいます。
これからの不確定要素の強い時代では、経理が苦手な人は、少ない武器で戦闘を強いられるようになります。
ここで、一歩、誰よりも経理が得意になることが、てっとり早く生き残る術なのです。
会計事務所勤務で良かったと強く思うこと
雇われ会計事務所職員だった頃、たくさんの個人事業主の方を見てきました。
いろんな方がいらっしゃいましたね。誰一人、同じような経理をやっている人はいませんでした。
一人ひとり、顔が違うように、経理も違います。
ただ、強いて言えば、3つのタイプに分かれていたように思います。
- ビシッと、手書き帳簿をまとめてくる「超マメ」タイプ
- 大きな袋に領収書や請求書、通帳コピーをひとまとめにしてくる「俺、経理きらいやねん」タイプ
- 経理というより、Excel職人化して「パソコンできるからいいでしょ」タイプ
どれがよくて、どれがよくないか。
実は、みんな会計事務所の担当者からは、「なんとかしてくれ」と思われているのです。
強いて許されるのは、1.かな。
経理のDX化からかけ離れているので、少々めんどくさいのですが、基本ができているので、なんとかなります。
あまりにも雑なのか。それとも、間違った方向にこだわってしまわれているのか。
この2つのタイプは、年によっては変動が激しい傾向があったようです。
つまり、経理が理解できていないと、自分に振り回されてしまうのです。
実際に、私自身が、個人事業主になったとき、かつて会計事務所で勤めていたことに、心からよかったと思ったものです。
人生あとさき、会計事務所をいいと思ったのは、このときの1回だけです。
目の前の石ころしか見ていないから、めんどくさくなる
目の前の石を、ひとつずつ拾って、重ねる。
この作業を永遠にできる人は、皆無です。
経理を生業としている人は、簿記を勉強しているので、単純作業に見える記帳に、意義を持って取り組むことができます。
そうなのです。
記帳をめんどくさい!と思うか、思わないかは、
「簿記」を知っているか、知らないか。
なのです。
私、思うのです。
なぜ、人は数字を嫌うのだろうかと。
それは、数字がまとまるその先を知らないからではないかと。
一つひとつの取引は、次の図のようにつながっています。
一つの経理を一本の木に例えています。
土の中では、実際に取引が行われている世界です。
そこから、水や栄養を吸い上げて、木を支えるための経費を使います。
そして、残った養分が果実となって、五穀豊穣をもたらすのです。
この一連の流れが、事業なのです。
それを記録するツールが、「簿記」です。
簿記の始まりは、この一つ一つの取引を記録するところから始まります。
その先に、積み上げた数字が、どのように実を作るのか。予測を立てるのが、「経営管理戦略」です。
これが、私が唱えている「経理戦略会議」なのです。
Twitterのフォロワー数の増減。Instagramのリーチ数のカウント。You Tubeチャンネルの視聴者数チェック。
このように、マーケティングテストは真面目にやるけど、領収書一枚を登録するのが面倒に思えてしまう。
これは、もったいないです。
領収書一枚が、フォロワーひとりだと思うこと。
一人ひとりが集まっていただけるから、自分のコンテンツが成り立つのではないでしょうか。
少しは、経理に価値を感じていただけるとうれしいです。
カテゴリー別経理攻略法
では、具体的に、どのようにして経理を好んでいただけるのか。
鈴木が少し、考えてみました。
ビシッと、手書き帳簿をまとめてくる「超マメ」タイプ
この「マメ」であるタイプは、基本的に経理のような作業が、嫌いではない方が多いです。
というより、私、しっかりしているでしょう!と周囲からの目に気を配るタイプでもあります。
でも、基本的には、義務感だけで経理の仕事をされています。
帳簿にまとめたら、その先の試算表を見て、現金や銀行の残高と照合するまでやってみましょう。
すると、ピタっと合った時の感動で、試算表に興味を持つようになります。
そこまでくれば、じきに「帳簿つけ」が「経理戦略」になるでしょう。
「俺、経理きらいやねん」タイプ
このタイプの方は、「簿記」を勉強するのが一番です。
ただ、「簿記」は、生半可の気持ちで取り組んでも、太刀打ちできず、萎えてしまうのが落ちです。
そこで、ゲーム間隔で、過去3期分の自分の確定申告の比較からやってみましょう。
売上がどう変わった?原価率に変化は?などなど。
気になる数字を見つけたら、今度は総勘定元帳から仕訳に潜っていきます。
すると、原因となる取引を発見できるのです。
そこで、「仕訳」に興味を持っていただくようになります。
たかが石ころ、されど石ころ。
この概念を、体感していただくことが一番の近道です。
Excel職人「パソコンできるからいいでしょ」タイプ
実は、このタイプの方に、簿記を知っていただくのが、一番大変です。
どうしても、Excelの表のように、試算表を見てしまうからです。
このタイプの方には、思い切って、Excelで記帳していただき、会計ソフトにインポートして、貸借を合わせるところまでやって頂いてしまうと、Excelのその先を垣間見ることができます。
つまり、システムの根幹を触っていただいて、完成される試算表に興味を持っていただくという作戦です。
最終的には、試算表を読めるようになろう
このようにタイプによって、アプローチの仕方は変わります。
でも、行き着くゴールは、皆一緒です。
一つ一つの取引が集まって、試算表になるその過程に、興味を持っていただきたいです。
もし、それに慣れると、取引が起こる前に、自分にとって良くないことを事前に防ぐようになります。
そうすれば、自分の資産を守ることにつながるのです。
「経理、苦手やわ〜」
そんな方でも、ひとり仕事をしている以上は、経理ができるようにしましょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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