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経理を怖くしているもの

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経理は嫌われているのか?

と思うことが頻繁に起こります。

なぜ、そう思われるのでしょうか。

それは、本当の経理を、みんなが知らないからだと思うのです。

経理担当者の気持ち

目次

経理は儲からない仕事

経理をやっていて、唯一「楽しい!」と思えたときは、

経理をチームで仕事をしていたときでした。

30年前、財団法人での経理をしていた頃

仕事は、とても大変だったのです。

歴史のある団体だったので、意味不明なルールがたくさんあって、残業も多い部署だったそうです。

でも、私が配属されたとき、「もっと効率化しようよ!」と気運があり、どんどん仕事を削ぎ落とし、何か困ったことがあると、全員で相談しながら、乗り越えてきました。

その結果、決算期の2ヶ月間を除き、すべて定時に帰れるようになりました。

子育て世代の仲間が多く、仕事の属人化をやめて、みんなでフォローに入れるようになりました。

これによって、組織の売上高には影響していないのですが、残業代がつかなくなったことで、人件費を抑えることができ、組織にとって、大きな利益を残すようになったのです。

このときの体験が、未だに忘れられず、今の私に大きな影響を与えています。

経理って、ものすごく面白いし、簿記のしくみが完璧すぎてパズルのように楽しいし、現場の問題点が手に取るようにわかるし……。

こんな楽しい仕事はないと思っていました。

この気持ちは、今でも代わりありません。

 

経理は、間接部門です。

経理自体で売上を上げることは、なかなか難しいです。

でも、自社で工夫すれば、利益を残すことができます。

下手すれば、そのノウハウを外部に売ることだって、できるのです。

今の時代、なかなか売上をあげられないことに、四苦八苦されている事業者の方は多いでしょう。

でも、経理をはじめとしたバックオフィスに、新しい風を吹き込むことができたら、思わぬ成果に、生き返るきっかけさえ作ることが可能なのです。

経理は細かくてウルサイ仕事

なぜ、経理は嫌われるのでしょう。

それは、「細かい」「ウルサイ」「しつこい」「怖い」といった言葉に現れているようです。

でも、これらには、きちんとした理由があります。

「細かい」

たくさんの要因がありますが、おもに「内部統制」を保つために、細かく言われるケースが多いです。

「内部統制」とは、事業所内の経理フローが、間違わずに進められているか、不正が行われていないか、非常に気を使います。

また、できた経理担当者の方は、今は大丈夫だろうけど、1年後には問題が起こるぞと見越して、問題提起をすることもあります。

これらを、外から見たら、「細かいなぁ」になるのです。

「ウルサイ」

これも、「細かい」に通じるものがありますが、多少、意味が変わっています。

これは、問題を事前に起こさないための、予防線を貼られたとき、外からは「ウルサイ」と思われているということです。

この予防線は、どのようなときに貼られるのでしょうか。

  • 使途不明金など、法律に抵触する取引が行われそうなとき
  • 資金繰りが危ないとき
  • 取引先や得意先に怪しい動きがあったとき

このようなとき、経理はアラートを出してきます。

これを「ウルサイ」と思うケースがあったりするのです。

「しつこい」

これは、税金計算するときに、決められているルールから、外れそうになるとき、外からはしつこく見えることがあります。

たとえば、提出された帳票に、きちんと必要な情報が記入されていないとか、締め切り期限がすぎると、世間への信用度が下がってしまいます。

そうならないように、経理は協力を仰ぐことになるのですが、最初から、「しつこい」ことはありません。

数回お願いしても、協力がない場合、何回も何回もしつこく言い続けるようになります。

これが「しつこい」の理由です。

「怖い」

経理から電話がくると、みんな緊張します。

理由は、怒られるからです。

経理は、怒っているつもりは一切ありません。

でも、それを外からみたら、「怖い」になるのです。

「細かい」「ウルサイ」「しつこい」が続き、それでも改善されない場合、

一種の恐怖政治を強いる場合があります。

それほど、緊急性が高いのです。

 

こうして、組織での経理は、人気のない部署となっていきます。

でも、このような経理にしてしまっているのは、実は、経理を取り巻く環境なのです。

経営者の理解がなければ、より、経理は怖くて融通の聞かない部署になっていきます。

もし、そうさせてしまっているなら、まずは自分たちの問題として、受け入れましょう。

経営から経理は外せないなら、自分でやろう

本来、経理は、経営から外すことができません。

しかし、今まで経理の歴史を見るように、非常に細かな作業と高度な知識を伴うため、経理専門職という仕事ができました。

でも、あくまで、それは記帳をするための仕事です。

記帳する前段階の仕事は、経営者の仕事なのです。

しかし、その仕事まで、経理の仕事だと勘違いしてしまう人も増えてきました。

経理が怖くなってしまう原因は、ここにあるのかもしれません。

 

私は、今の時代であれば、経理こそ経営者本人がやることをおすすめしています。

ITの技術が発達し、経理職の職人技がなくても、誰もが記帳できるようになりました。

人に頼むお金が無いから、自分でやるという消極的な理由ではなく、

経営に責任も持つ意味でも、経営者自ら経理をするのです。

とくに、規模が小さいうちこそ、自分で経理をしましょう。

そして、基本的な簿記のしくみを勉強しましょう。

=編集後記=

【昨日のできごと】

今回から引き継いだ法人税確定申告書。一から必要なところに数字を埋め込む作業を開始。
思いの外、大変。でも、来年への業務効率化のアイディアが生まれてきます。

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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