独立して、自分で確定申告をすることになると、自分で経理をすることになります。
でも、どうやったらいいのか、最初は誰もわかりません。
インターネットで調べても、本を買ってみても、小難しいことばかり書かれています。
こうなると、なんだか面倒くさくなってきます。
また、勉強してみようと思っても、モチベーションが下がることもあります。
そうなる前に、経理の基本を「サクッ」とポイントを絞ってくれると、助かったりしませんか。
今日は、経理のポイントを絞りに絞って、「経理のツボ」なるものに、どんなものがあるのか、まとめてみました。
日々の経理は、頭を使わないようにする
実は、日々の経理は、頭をあまり使いません。
いや、売上や経費の数字を「作る」とか、絶対に間違いないようにしなければ、など、緊張を要するものではありませんか?と、言われます。
でも、実際に多くの会社の経理をしてきた身として、一枚一枚の帳票に神経を行き届かせていれば、ひたすら消耗するばかりです。
では、どうやって、たくさんの領収書や請求書を扱って来れたのでしょうか。
それは、頭を使わない仕組みを導入しているからです。
たしかに、目や肩、腰痛といった職業病を発症することもあります。
でも、初めての会社の経理をするときに、予め工場のラインのような仕組みを作って、それに合わせて作業をしています。
そうなんです。経理は、作業なのです。
経理が難しく見えてしまうのは、絶対に間違えてはいけないという、恐怖に近い気持ちを抱かせてしまいます。
気持ちがこわばってしまっていは、経理は一向に楽になることはないし、ひたすら苦行を強いられると思い込んでしまうようです。
経理に慣れている人は、最初に経理ルーティンを作り、あとは機械のように処理していくだけです。
この、経理ルーティンは、会社によって、人によって、全く持って同じではありません。
規模、業種、事業をする人の個性、取引先の事情など、様々な事情があい乱れ、十人十色の経理ルーティンができあがります。
ここが、ひとりで経理をする人にとって、自分に合った情報が手に入りにくい理由なのです。
そこで、私は、お一人お一人にあった経理ルーティンの提案をする相談会を企画いたしました。(2023年9月から12月まで)
機械の次は、チェックするポイントを知る
さて、今までは、日々の経理のルーティンについて、まとめてみましたが、次は、毎月の経理に行うルーティンについて、まとめてみます。
毎月の経理は、売上請求、カード支払いのデータを会計ソフトに入力していきます。
事業や業種によっては、毎月払いの請求書の処理も含まれるでしょう。
これも、できたら、入力作業はルーティン化するようにします。
そして、一ヶ月分のデータを入れきったところで、そこそこデータを間違わずに入れることができたかをチェックします。
チェックポイントは次のとおり。すべて、会計データと一致しているか見ます。
- 銀行残高。
- カード明細一覧
- 借入金の残高
これらは、クラウド会計ソフトであればAPIで連携とることができるので、ほぼ間違わないようになっているはずです。
あくまで、「はず」なので、間違いがないことを、確認する程度で十分です。
もし、数字がズレていたら、そこで修正すればいいので。
次にチェックするのが、こちら。
- ちゃんと請求書を出したか。
- 振込期限までに入金されているか。
- 期限すぎているのに、入金されていないものはないか。
- 支払う請求書は、すべて入力されているか。
- 支払い請求書は、期日まで支払っているか。
- インボイスの処理は正しいか。
くらいでしょうか。
そして、最後に数字の全体像をチェックします。すべて、前月との比較、去年の同じ月の比較をすることで、数字の違和感をあぶり出すのです。
- 売上高
- 原価(売上から仕入や外注を引いたもの)と粗利
- 営業利益
毎月チェックするのは、これくらいでしょうか。
詳しくは、こちらのKindle本にてまとめております。
そして、もし消費税納税者であれば、毎月の消費税納税額をみておきます。
これは、資金繰りにも影響するので、チェックしておくと安心です。
クラウド会計ソフトであれば、期間を定めて試算することができます。
経理を楽にするために必要なこと
以上のように、日々の経理と毎月の経理を積み重ねていけば、確定申告で慌てることはそうそうありません。
そして、やり方さえ覚えてしまえば、ほぼ自分一人で経理ができて、リアルタイムで自分の資産を知ることができるのです。
これが、自分の資産を守ることに繋がります。
経理を楽にするには、悩みポイントをなくしていきましょう。
頭を使わずに、自動化できるものは、どんどん自動化させていきます。
そして、チェックポイントも覚えてしまえば、毎月繰り返すたびに、ルーティン化するでしょう。
経理で一番頭を使うのは、入力し終えて、チェックしたあとです。
売上の推移は問題ないか。原価が高くなっていれば、もしかしたら物価高騰以外の理由があるのか。取引先に問題はないか。などなど。
ここを、しっかり考える時間を作るためにも、入力やチェックは、なるべく仕組みを作って楽するようにしましょう。
人の使えるエネルギーは、有限ですから。
そのためにも、経理の省力化を目指したいのであれば、ぜひ、プロに相談してみてはいかがでしょうか。
=編集後記=
【昨日のできごと】
渋谷の天狼院書店で、Notion1ayセミナーをしました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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