「経理」と聞いて、想像するみなさん。
おそらく、それぞれ全く異なった経理像を思い描いているはずです。
同じ「経理」という単語に、意味するものが人によって異なるので、転職・就職の際は、十分に気をつけましょう。
経理とは
経理とは、企業や組織の経済的な事務を管理することをいいます。
経理業務は、会計、財務、税務、給与、保険、資産管理などを含む、幅広い業務です。
経理業務を行うには、会計や税務の知識やスキルが必要です。
また、データや情報を整理する能力や、分析力も重視されます。
経理担当者は、組織内での情報の流れを理解し、適切な経営决策を支援することが求められます。
さらに、組織内の内部統制をコントロールするのも、経理の仕事です。
このように、内外のステークホルダー(利害関係者)の信頼を積み重ねていく業務を行うのが、経理のお仕事なのです。
業種・法人格などによって異なる「経理」
お金の出入りを記録するだけでも、法人格に違いで大きな違いがあります。
例えば、公益法人と一般企業。
内部統制のとり方や考え方。会計基準の違い。これだけでも、全く毛色の違う仕事になります。
公益法人は、世間様からいただいた寄付のお金で、公益事業を行う組織です。
会計も、使ったお金は、どこからいただいたものなのかを、明確にしている作業になります。
しかし、一般企業は、残ったお金つまり、利益の根拠を示す会計になります。
入って来るお金は、仕事をして得た収入しかありませんから、入金に関しては、「売上」か「雑収入」の2パターンしかありません。
ところが、公益法人は、いただくお金の種類ごとに、科目と事業を分ける必要があります。
このように、会計だけでも経理の考え方が違うのです。
また、老舗企業なのか、スタートアップ企業なのか。これでも経理の意味が変わります。
老舗企業は、長年に渡り、仕事のノウハウが蓄積されているので、比較的波の少ない業務になります。
しかし、スタートアップ企業は、何から何まで少ない人材で、こなすことが求められます。まして、組織内が整備されていないことも。
そういう意味で、1から業務フローを構築する必要があるので、オールマイティに仕事の成果を出す必要があるのです。
企業経理で老舗企業は、金庫番。
スタートアップ企業なら、なんでも屋。
公益法人といったお硬い組織なら、お金と人の両方を知る病院の看護師的なイメージかと。
会社の規模によって異なる「経理」
次に、考慮しなければならないのは、会社の規模です。
小さな会社の場合、たったひとりの経理担当者、または社長自身が経理をするケースが多いです。
この場合、経理だけではなく、総務法務、給与計算といったあらゆるのことを引き受けることになります。
規模の大きい企業であれば、複数人で担当を分けて業務にあたります。
しかし、会社規模が大きければ大きいほど、専門知識が求められ、エキスパートでなければ務まりません。
逆に、小さな会社の場合、専門知識がとくになくても、会計事務所等でフォローを受けます。
そして、経理以外の雑用や、営業事務まで賄うことが求められるのです。
規模が大きければ、ドクターのように専門性を極めます。
小さな会社や、個人事業主の経理は、お手伝いさんのような働きが求められるのです。
このように、一口で「経理」といっても、こうも業務内容に差があります。
私も、フリーランスで経理を引き受けることもあります。
ひとりの経理担当者が、効率よく経理ができて、社内全体で共有し会える環境を提供しております。
大きな組織であれば、予算をかけてシステムを専門に組む業者が入ることもあるでしょう。
でも、同じ経理でも、規模や業種、法人格によって、担う役割が違うのです。
フリーランスとして、経理をやってみようという方は、自分がどのような得意分野があるのか、よく知っておきましょう。
また、転職や就職も同様です。一口で「経理」と言っても、内容は全くもって違うものになるので、
どのようなタイプの経理なのか、よく調べるようにしましょう。
=編集後記=
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