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峠の釜めしに見るブランドを育てる力

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先日、とある用事で高崎駅を通りかかりました。

ちょうどお昼時だったので、どこか入れる場所がないか、探していたらなんと!

「峠の釜めし」の店舗があるではありませんか!

あの有名な横川駅の「峠の釜めし」。その系列の店舗です。

ここでは、牛すじ煮込みなどの創作料理も展開しています。

旧信越線から信越新幹線に取って代われたことで、心配していた「峠の釜めし」

いろんな事業展開をしています。

ブランドを維持することについて、青春時代に思いを馳せながら考えてみました。

目次

私にとっての「峠の釜めし」

私が学生だった頃。それは、30年以上の前の話です。

毎年、スキーのトレーニングで妙高高原へ行くために、国鉄信越線に乗っていきました。

群馬県の横川と長野県の軽井沢駅は、たった一駅ですが、そこには碓氷峠という難所があります。

当時の鉄道は、電気機関車に引っ張られ、急勾配の坂を登るという、マニアにはたまらないものです。

つまり、登る前の横川駅に、電気機関車に連結作業されている間、

「峠の釜めし」が乗客たちに売り子たちの手によって、売られていたのです。

横川駅に滑り込む車窓には、売り子たちが車内の乗客に頭を下げて声を掛けます。

「よし、〇〇個ゲットだ!」

グループの長である上級生が、ダッシュでホームに降りて、釜飯を買ってくるというお祭りが、毎度のことのように繰り広げられていました。

 

これが、名物の駅弁として、今に伝わっているのです。

ちょこっと、ついてきているわさび漬けが、なんとも言えず、おいしかった。

私の青春時代を彩る、思い出の駅弁です。

駅弁大会を通じて、売る場所を広げた

その後、信越新幹線が開通したことで、この碓氷峠の上り下りする信越線が廃止となりました。

そして、軽井沢駅は残りましたが、峠の手前にあった横川駅も廃止になったのです。

当時の私は、「峠の釜めし」がどうなってしまうのか、心配したものです。

でも、旧横川駅前には、まだ荻野屋(峠の釜めしの販売会社)本店があります。

そして、様々な地域で行われる駅弁大会に出店し、各地で釜飯が売られているのは、みなさんもご存知かと思います。

 

横川駅が廃止になっても、「峠の釜めし」は企業努力によって、存続しているのです。

当時は、瀬戸物の釜に釜飯が入って売られていましたが、いまでは簡単に燃えるゴミとして捨てられるパッケージでも売られています。

今の時代にあった売り方で、今でも熱烈なファンに夢を届け続けています。

峠の釜めし本舗おぎのや 群馬の台所

釜飯定食や、牛すじなどを提供している飲食店も。

駅弁だけではなく、飲食店でのメニュー展開も広げていました。

旧横川駅前の本店も、健在です。

昔懐かしむこともできるし、今の時代で新たなファンも作ろうと、

企業努力が感じられたことに、好感を持ちました。

 

今までの売り方ができなくなったとき、企業は環境変化に諦めるのか、順応していくのか、この2つしか道が残されていません。

「峠の釜めし」というブランドは、駅弁という売り方を残しつつ、飲食店としても展開していきました。

この変貌ぶり、かつ存続していく姿に、仕事をする自分のあり方に、多くの共通点があるように思えたのです。

ブランドとは、今までの生き方を今風にアレンジすること

私は、ひとりで仕事をしています。

チームでNotionの構築やセミナーの開催も行っていますが、基本、ひとりで完結させて仕事をしています。

今の自分に、時流に取り残されていないか。

市場に受け入れられているか。

そう思いがちですが、まずは、今まで生きてきた自分自身が、揺るぎないブランドであることを知りましょう。

そして、それを今の時代にマッチできる部分を膨らまして、商品化していきます。

これは、自分自身の軸ができてから、次の段階で考えることです。

「峠の釜めし」は、今までどおりの駅弁として販売をしつつ、飲食店や精肉店も展開しています。

自分に当てはめてみると、今までの職務経験を含めた人生のすべてが、自分という軸になるでしょう。

そして、その軸が一番活き活きできる、いくつかあるうち、他の人が興味を示してくれたものが、商品化できるネタになるのです。

「いやいや、誰も自分に興味を持ってくれないよ」と思っている、そこの方。

大丈夫です。

今までやってきたこと、やってよかったと思えることを、毎日発信し続けることで、荒削りだった軸が、少しずつ輪郭が見えてきます。

自分にとってやってよかったことを、今の時代で再現するとしたら、どうなるのかをやってみるといいのです。

例えば、

  • かつては紙とノートでやっていたことを、タブレットを使ってみたらどうなるか。
  • 学生時代の本の読み方を、パソコンで再現してみたらどうなるか。
  • 運動の習慣を見に付けた方法を、それを発信の習慣化に落とし込んでみたら、誰にも再現できるものになっていないか。

などなど。なんでもいいのです。

 

このように、自分史をさかのぼって、苦労したこと努力したことを洗い出してみましょう。

それをそのまま形にせず、今風にアレンジしてみるのです。

自分の売りは何か。わかりにくいと思ったときこそ、かつての自分に問いかけてみてはいかがでしょう。

=編集後記=

【昨日のできごと】

午前中はオフ。午後から自宅での仕事へ。
月末近くなると、仕事量も増えてきます。
そこをクリアするために、Notion構築も欠かせません。

かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。

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ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。

 

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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