「タスク管理は、毎朝するのに。どうして、経理は毎日しないのでしょうか。」
とある会計事務所の職員が、とある顧問先である社長さんのTwitterを見ながらぼやきます。
私は、「どれどれ。見せて」と、彼女のスマホを覗き込みます。
まあ、事細かに本日のアクションプランを毎朝、アップしているではないですか。
「このマメさ。経理に発揮してくれないかなぁ」
そう呟くと、同僚である彼女も首を縦に振った。
「基本、経理になると、みなさんテンション下がりますよね。」
経理担当者が別人だと、その人の仕事として全振りしますが、ひとりで仕事をされている「ひとり社長」「個人事業主」の場合、すべて本人の肩にかかってきます。
そして、確定申告の時期になると、一年分の領収書たちを携えて、
「あとはよろしく」と全権移譲していく社長さんたちを見て、これほど自己分析に有効なネタを、他人に任せちゃうのは、なんともったいないんだ。
と思ったりしているのです(全部のジムショがそうだとは限りませんが……)。
「経理さえ毎日していれば、タスク管理も楽になるのに」
そこで、私は「経理✕タスク管理」という切り口で、改善策を考えてみたのです。
経理を後回しにするのは、人のためだと思うから
経理に対しての印象は、「大変」「めんどくさい」「資料を探すのがつらい」などなど。
領収書を始めとした小さな紙の扱いに、どうしたらいいのかわからないことから、先送りにしてしまって収拾つかなくなるようです。
このような、経理における初動を間違えてしまうことが、「経理嫌い」が起きてしまっているのだと思います。
また、確定申告のイメージが「お国のため」ということも、影響を与えているようです。
確かに、税金を収めるための申告するわけですから、帳簿つけは、確定申告のために行っているとも言えます。
その上、税務署という言葉の響きも、お硬いイメージが強く出てしまうという始末……。
でも、視点を変えて考えてみると、まったく違う景色がひろがっているのです。
それは、自分という財布の中に、入ってきたもの(インプット)と、出ていったもの(アウトプット)といった、自分中心の視点です。
これこそ、タスク管理にある「これからやること」「完了したもの」の区分けと全く一緒なのです。
記帳は、保留先送りがない完結できるタスク管理である
タスク管理は、限られた時間の中で、最大限にこなすためのものです。
(「最大限」の定義は、人それぞれですが……)
- 自己管理を強化する方法
- リストやカレンダーを利用したタスク管理
- 時間枠を作りタスクを分割する方法
- タスク管理アプリを使用する方法
- チーム開発を行う際のタスク管理
- プロジェクトを達成するためのタスク管理
- 事前にタスクと時間を見積もる方法
- プロジェクトの成功を最大限に高めるタスク管理
- 自分と他者のタスク管理を同期する方法
- 優先順位を付けることでタスク管理を改善する方法
NotionAIに聞いてみたら、これだけタスク管理の種類をあげていました。
自分を高めるため。他人との協同タスクを同期かけるため。タスクの時間を見積もるため。優先順位をつけるため。
以上の理由でタスク管理が行われています。
これを、経理に当てはめてみると、次のようになります。
- 自己資産を補強するため。
- 限られた資金内で、事業を運営するため
- 売上(目標)を達成するため
- かかった費用がいくらだったのか知るため
- 取引先、支払先、銀行など自分を取り巻く人達との関係を客観視するため
- 売るために動くために優先順位を決めるため
経理とは、経営管理の略と言われる所以が、ここにあります。
まさに、事業タスク管理です。
でも、なぜ、人は自分のタスク管理には一生懸命になるのに、経理は敬遠してしまうのでしょうか。
おそらく、管理の仕方に起因していると思われます。
経理をタスク管理の一部にする方法
タスク管理=自前で作る、経理=システムに沿う
タスク管理には、無数の方法があります。
自分に合わないものであれば、継続できないけど、合った方法に出会えると、毎日が楽しくなって、継続することができます。
しかし、経理はたった一種類しか仕組みがありません。
古のベニスの商人が発見した「簿記」(諸説あり)を、今の時代までずっと使っています。それも、世界共通です。
韓国ソウルに旅行行ったとき、ハングル文字の伝票を文房具店で見つけた時の衝撃は、いまでも忘れません。
さすがに、時代の流れに合わせ、紙→オフコン→パソコンソフト→電子帳簿といった変化が伴っています。でも、基本は、大昔から変わっていません。
経理を敬遠する大きな理由は、ここにあるのではないでしょうか。
自分に合わせて管理できるタスク管理なら、一生懸命できるのに、経理となると、やり方を覚えないといけなくなって、モチベーションが下がってしまう。
人は、他人に押し付けられた方法を覚えるのに、時間を要します。
であれば、経理を自分流に変えることができれば、この問題は解決できるのではないでしょうか。
タスク管理の中に、経理を混ぜ込む
人参嫌いなお子さんに、ハンバーグの中に混ぜ込んで食べてもらう、あの方法を参考に考えてみました。
タスク管理のページに、経費を入力できるデータベースを置いてしまうのです。
私のページでは、電子取引データをNotionに入れています。
電子取引保存、とりあえず手持ちのソフトでやってみる NotionとiPad mini6
また、日々の経費をスプレットシートに入力しています。
つまり、いきなり会計システムと向かい合うようにしない仕組みを作るのです。
スプレットシートなら、簡単にcsvファイルに変換できます。
そうなれば、あとは会計ソフトに「エイっ!」とインポートしてしまえば、会計ソフトをそんなに触らずに、日々の仕訳を入れることができます。
定期的に振り返りするのは、どれも一緒
タスク管理で、大切なのは、「振り返り」です。
経理も振り返りをしましょう。
そのためには、会計ソフトで集計された「残高試算表」に見慣れておくといいでしょう。
ここで初めて「簿記」の知識が生きるのです。
経理は、技術の進歩で、簿記の知識がなくても入力できるようになりました。
でも、振り返りをしないため、数字が間違えても気づかないなど、あとになって面倒なことになってしまいます。
せめて、貸借対照表から、自分の立ち位置を知るようにしておきたいものです。
残高試算表を読むためのセミナーも実施しました。
また、社長が知っておいた方がいい、経理会計の仕組みもまとめました。
まずは、経理の仕組みを大まかに理解することをおすすめします。
それから、自分にあった経理フローを構築しましょう。
そうすれば、経理嫌いも、いつのまにかなくなっていることでしょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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