私には、コンプレックスがあります。
かっこよく言えば、「グレイヘア」
昔からの言い方だと「白髪」
30代から、老眼に悩まされていましたが、実は、この髪に対しても、相当苦労したものです。
しかし、街で見知らぬご婦人に、よく褒められることも。
どのようにして、このコンプレックスをチャームポイントにしていったのか、お話しします。
きっかけは、頭皮の痛み
記憶をたどれば、中学生の頃からちらほらと白髪が生え始め、高校生の頃には、部活の先輩から「白髪染めした方がいいよ」と言われるほど、増えてきました。
髪を染め出したのは、大学卒業する頃から。
最初はヘアマニキュアで誤魔化してきましたが、徐々に増えてくる白いものに追われるように、30代で、ヘナによる白髪染をしていました。
分け目に現れる白い髪の量が増え、存在感が増すようになると、毎月の染め直しでも、追いつかなくなりました。
この時期になると、絶えず染料が皮膚につく状況に陥ります。
髪を染め出してトータル15年。
私の頭皮は、染めによって茶色に変色していました。もう、青白い頭皮の面影もありません。
ある日突然、頭皮に痛みを発しました。みると分け目が真っ赤になっています。
いきなり痛みだしたため、それ以降、白髪染めができなくなりました。
皮膚科に受診したわけではないので、断言はできませんが、おそらく長年の蓄積で、アレルギーを発症した可能性があります。
それからは、グレイヘアにしていく覚悟を決めた次第です。
長年担当してくれている美容師と相談しながら、長き道が始まりました。
グレイヘアになるまでの過程
当時は「グレイヘア」というおしゃれな言葉がまだありません。
ただ、働く女性の先輩でいらっしゃる美容家の佐伯チズさんは、髪がきれいな短髪の白髪に、パープルの毛染めをされています。まずはショートヘアにすることから目指しました。
当時は、今と同じようなワンレンロングヘアでした。白髪を隠すため毎日夜会巻をしていたほどです。
その髪を、いきなりショートヘアを飛び越えて、ベリーショートにカットしました。
染められた部分がどんどん切られて、無くなるまで、このヘアスタイルが続きました。
これは、10年前の私です。
(やっとベリーショートで白髪染めを切りきった状態)
子供の頃から、好きでないのに、ショートが似合うと言われ切らされていました。
でも、その自分は、あまり好きではありません。
ただ、白髪染めが抜けるまでの我慢だと思い、頑張りました。
5〜6年前の私です。やっと、ベリーショートの段がとれて、普通のショートヘアになってきました。
ヘアスタイルとして、ここまで行けば、シルバーヘアとしては大成功と言えるでしょう。
しかし、この髪色のせいで、仕事で髪を染めるよう条件つけられたり、嫌な思いもしてきたことも正直に言います。
交通事故の怪我で入院していたとき、
「後ろ姿が婆さんなのに、正面からみたら若い。あなたは年齢不詳だ。何者?」と
他の入院患者の方に、言われたこともあります。
そして、私と同じように白いけど、どうしても白髪染めを辞められずにいる人から、
「いいわねえ」と妬まれることも。
シルバーヘアでいることで、自分らしさを押し付けているとみなす方も一定数いらっしゃるのは確かなので、時と場所によっては、この髪色でいることが不利になることもありました。
途中挫折しなかった大きな理由は、「頭皮の痛みを味わいたくない」でした。
周りに合わせて、シルバーヘアを断念することで、もう一度痛みを味わうかもしれないと思うと、自分を大事にしたいという欲求が強くなります。
私が、こうやってロングのシルバーヘアを手に入れられたのは、どうしても周りに合わせられなかったから、嫌でも長所にしていくしかなかったということです。
どっちにしろ、生きるのにコストがかかる
あれから、徐々に伸ばし、すべての段をなくした状態でのロングヘアに落ち着いてきたのが、ここ最近の話です。
今年入って始めたTik Tokでの私です。
染料による頭皮の痛みを発症したときと同じ髪型になりました。
ここまで、15年近く経っています。
いまなら、こんなに長期間苦しまなくても、白髪に合わせて周囲の黒髪を脱色して、全体を明るい色にする施術もあります。
黒髪のよさもありますが、白髪になったことで、いろんな髪色を楽しめます。
あと、もう一つ。
シルバーヘアには、以外にもメンテナンスが必要です。
トリートメント、シャンプー剤の見直し、ヘアドライヤーの選択、などなど。
髪染めしていたころは、染めるのにお金がかかりますが、シルバーヘアも維持するのに、手間暇かけないと、きれいに保ちません。
髪の中が空洞になっていて、そのなかにメラニン色素があれば、黒髪に。
なければ、白髪になります。
不思議と、メラニン色素がなくなると、髪は固くなり、ごわつきや、固くうねったりしてきて、髪質が大きく変わるのです。
また、整髪料で髪を抑えようとすると、今度はそれをきれいにクレンジングしないと、白髪は汚い黄色に変色してしまいます。
トリートメントをたくさんつければ、いいというわけではないのです。
また、メイクも変わりました。
黒髪時代より、より色合いに気を使うようになったのです。
このように、毎日のケアには、手間暇が掛かります。
染めるも地獄、辞めるも地獄。そうかもしれません。
けれども、この大変さを続けることが、生きている証拠でもあると思っています。
そして、毎日のメンテナンスケアを積み重ねることで、コンプレックスからお気に入りの髪に育てられたと信じています。
ヘアドライヤーにおすすめのダイソンエアラップ。私のサブチャンネル(美容系)の動画で解説しています。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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