私は、右手を大怪我し、かつて大好きだったピアノでリハビリをしていました。
しかし、娘も参加し、いつの間にか、私よりスラスラと弾けるようになりました。
※Instagram #今日の初体験 よりスクショ こちらの動画で見ることができます。
なんだか、悔しいというか、情けないというか、
いや、バイエル卒業でピアノを断念した人に抜かれるとは、何かが間違っているのでは。
今回は、娘に嫉妬する話ではなく、子供は親を飛び越えて成長するもの、というお話です。
高校受験をきっかけに自立した我が子
私は、交通事故により、右手が少しだけ不自由しています。
現在、たまに、家にある古いアップライトピアノで、昔弾いていた曲でリハビリをしていました。
弾けたはずのものが、弾けなくなった辛さは、嫌なものです。
それで、私は、あえて新曲を選びました。
去年の秋に、ショパンコンクールが開かれたこともあり、
ショパンエチュード 10−1を、練習始めたのです。
※18回ショパンコンクール公式チャンネルより
これを弾けるようになれば、右手もほぼ回復したとみなせます。
しかし、残念ながら、怪我の前ならいざ知らず、今はここまで右手を回すことができません。
道のりは長いため、半分諦めつつ、ピアノに触りつつ、のんびりしていたところに、
娘が受験勉強の合間に、練習し始めたのです。
違う楽器で音楽を勉強したこともありますが、
鍵盤楽器であるピアノは、小学生の頃、バイエルあたりで断念し、両手で引き込むなんて、できないはずでした。
なのに、超低速ながら、右手のアルペジオと左手のオクターブを、ちゃんと弾けるようになったのです。
ちょこっと、ペタリングのコツを伝授しただけで、それなりの音を出せるようになり、
本人はいたってご機嫌です。
そして、いつの間にか、一人であちこちと行動するようになりました。
ついこの間まで、母親と一緒でなければ、出かけられなかったのに。
こうして、子供は親離れしていくものだと、親はしみじみ感傷に浸ります。
親を越える意味
子供は親を越えるものです。
特に、思春期の時期は、親を越えるものと超えられないもののアンバランスから、荒れ気味になる子もいます。
当の娘をそうでした。
月並みの言葉しか言えないのですが、子供は親の所有物ではありません。
なのに、幼少期にはものすごく手間がかかり、大人になるまでは、経済的な負担ものしかかってきます。
通常、このような場合、手間がかかったものは、手間をかけた人の所有物になるし、
投資した結果のリターンは、投資した本人に戻るのが普通です。
しかし、子供は、手間をかけても、投資しても、親のものにならないのです。
ここが、不自然でかつ、不条理な部分ではないでしょうか。
親は、子を自分の所有物と見做してしまう危険と隣り合わせで、子育てしていきます。
なんだか、割の合わない仕事ですよね。
親は、この不条理を受け入れざる得ないわけで、ここで、親の理性が試されているように思うのです。
こうして、親は、どうにもならない自然の摂理を受け入れ、人間性に円熟を増していくのでしょう。
これが、親離れ子離れの本質だと思っています。
安心して失敗させることが親の務め
独学で親よりピアノが弾けるようになったのは、親が弾けなくなったためで、
ハードルが思いっきり下がったからです。
私の負け惜しみではありませんが、本人は、いたってご機嫌なので、よしとします。
しかし、これまで、彼女はたくさんの失敗と挫折を重ねてきました。
その都度、親は学校に相談に行ったり、仕事をやめて家にいるようにしたり、随分と振り回されましたが、
自分で対処できる年になるまで、失敗しても立ち上がることを、一緒にやってきました。
子供から見たら、別の意見が出てくると思うのですが、私は、そう信じています。
実際に、たくさんの経営者の方を見ても、一回で事業を成功させ、拡大することができた人は、皆無です。
皆、チャレンジしては、失敗し、引き際のタイミングまで間違える人も多いものです。
しかし、失敗した後の対処の仕方さえ、わかっていれば、引き際も間違えることもないし、
より果敢に挑戦した後、対処の仕方をわかっているので、余計な不安も持つこともありません。
大人になってから、よりたくさんの失敗を重ねて、そうして成功を掴んでほしい。
少しだけ、成長した娘を見て、人が育つ意味、親も育てられたことを噛み締めた次第です。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
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今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
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