珍しく、スズメの集団に遭遇。
彼らは、統制とれた集団行動をしています。
まるで、集団が一つの人格を持っているかのような。
そうです。会社がまさに、これではないかと。
「法人」と名付けられているのは、会社に一つの人格を有しているからです。
それに基づいて、様々な法律が定められています。
会社組織でなくても、ひとり以上の集団になれば、そこには一つに意志が存在します。
これを、整えていくのが、「内部統制」です。
大会社や上場会社の場合、内部統制が義務付けられており、そのための部署も設けられています。
しかし、小さな組織には、義務付けていない上、内部統制のために、人的資源を割くことは、難しいのです。
では、どのように整えていけばいいのでしょうか。
内部統制とは
そもそも、「内部統制」とは、なんでしょうか。
これは、「企業不祥事を防ぎ、業務の適性を確保するための社内体制」のことをいいます。
つまり、法人に不利になる不正を起こさない仕組みを、自分たちで構築して、運用することです。
大会社など、義務付けられていますが、公益認定を取得した公益法人にも、もれなく適用されています。
大きく分けて、経理手続きと、権限分掌になるでしょう。
法人のお金を動かすには、勝手に動かさないよう、権限を決めて処理します。
経理手続きも、手順を決めて、きちんと権限による決済を受けるようにしていきます。
このように、内部統制によって、法人という人格をみんなで守っていく仕組みとも言えるのです。
まずは、社長と会社を分離させること
個人事業主から、法人成りした場合、一つの壁があります。
この、「会社には、自分とは違う人格を持っている」ことを、理解できるか、です。
事業主であることと、組織のリーダーシップを持つことは、別です。
しかし、わかりにくいこともあり、なかなかご理解いただけないケースが多かったです。
「なんで、会社のお金を自由に使えないの?」
「え?給料って、勝手に増やせないの?」
「はぁ?奥さんにボーナス払えないの?」
などなど。
そこは、丁寧に説明していく訳ですが、まだ、納得されません。
ここは、使いたくないのですが、税務調査での話をして、危険であることを説明する必要がありました。
ここでやっと、法人たる厳しさを、知っていただけるのです。
あまり、脅したくはないのですが、リスクが増えるのは、しょうがないのです。
これが、法人が一つの人格を持っているからこその所以です。
小さい組織には、経理による内部統制を
私は、経理の仕組みを利用した内部統制を、まずはお願いしています。
ひとり社長であっても、経理のルールを決めて行うのです。
多少、イレギュラーなことがあって、臨機応変な対応もあるかも知れませんが、
毎日、毎月の経理を、ルールを決めることで、頭の中を、事業や経営に集中できるようになります。
経理をすることで、余計に頭が混乱するのでは、と思われるかも知れませんが、
経理を一つのルーティンにしてしまうことで、余計な思惑を持たせない効果があるのです。
朝起きたら、歯磨きするような感覚でしょうか。
そして、経理そのものに、「人は失敗する」ことを想定されて作られたものなのです。
そのためには、経理を知っておきましょう。
後から簿記を勉強するには、気が重くなりますが、法人設立の時に、経理を知っておけば、
経理の基本的なことを理解することができます。
経営はずっと、続きますが、経理は、規模が大きくなれば、いずれも人に任せるようになります。
この時に、きちんと内部統制の役割を持った経理の仕組みができていれば、
社長自身に、不正に対する感度が養われているのです。
もし、簡単な会計や経理を知っておきたいのであれば、こちらのKindle本を、よろしければ、どうぞ。
法人成りした、社長向けに、経理・会計の仕組みをイメージ持っていただければ、幸いです。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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