※Googleで「おっさん」を検索すると、「40代」というワードが・・・。人生半ばで、もうおっさんなのか。
実は、このところ、この曲にハマっています。
岡崎体育 「おっさん」
私は、個人的には、こちらの「FIRST TAKE」バージョンが好きです。
ギター、ストリングス、子どもたちのコーラスのみの編成が、Simple is Bestです。
岡崎体育 – おっさん / THE FIRST TAKE
誰もが口をつぐむ「おっさん」に対してのアンチテーゼ。かつ、おっさんへの応援歌。この相入れぬ要素を成立させたこの曲に、大きな魅力を感じます。
岡崎体育「おっさん」がジワリとくるわけ
とにかく、曲調がひたすら明るい。YouTubeにあるミュージックビデオも、ひたすら、調光が明るい。出演者もひたすら笑顔が眩しい。
J-POPの曲を評価をする際、歌詞に注目しがちですが、私は、この曲調に大きな愛を感じるのです。
歌詞には、おっさんに対する皮肉をもじっていながら、なぜ、おっさん(おばはん)が涙流すのでしょうか。
それは、曲調を1960年代のモータウンサウンドに、インスパイヤされているからだと思うのです。
コード進行もセブンスなどを入れ始めた時代のもので、聴いていて若かった頃を思い出せるようになっているのです。
特にサビ部分のコード進行は、ちゃんと感情を揺さぶるようにできて、かつ歌詞も刺さるため、もう、泣くしかない状態です。
特に、後半のサビに、
シンプルな楽器だけで、表現していることで、この歌詞が、作った人にとって一番大切にしたいところだとわかります。
もう、おっさんの叫びで、これからおっさんになる若い世代の叫びでもあり、みんなの叫びだからこそ、皆の心に響くのだろうと思うのです。
変わることのリスクも否めない
しかし、実際のおっさんからの目線だと、どうなのでしょう。
気づいたら、世の中がどんどん変わってしまい、今までの当たり前がそうでなくなるかもしれません。
しかし、昔の価値観をタイムカプセルに入れてしまうのは、ちょっと違うように思うのです。
もし、時代の変化がよくない方向に行っているとしたら、変化したがらない「おっさん」の存在が、貴重ではないでしょうか。
時代の流れ=力あるものが個人的利益のために流布する
であれば、この頭の固いおっさんは、よきストッパーにもなるのです。
若い世代から、感謝されるストッパーになれたら、それこそ、「おっさん力」なのでしょう。
「おっさん力」とは、変化の中での普遍力
変化しないわけを、自分中心に考えているから、皆が幸せにならないわけで。
年を重ねたからこそできる俯瞰的視点による、言動こそが、皆が幸せになれるわけで。
素敵に年をとるとは、世の中がどんなに変わっても、多様性を認めるアサーティブ(自己主張をすると同時に、相手の気持ちや考えを尊重できること。)な生き方ができるようになることです。
私も、すでにおっさん(おばはん)ですが、素敵なおっさん(おばはん)になりたいものです。