社会に流されず自分を守る方法

これからの時代、怒涛の変化の中、どう生き抜いていけばいいのか。

戦後80年の今、当時のような急転直下に時代が動く時に、何を信じていけばいいのか。

考えてみました。

バカと馬鹿の違い

バカ。関西方言でいえば、アホ。

「そんなバカな……」

「アホちゃいまっせ」

一般常識だと、この言葉はいいように捉えていません。

でも、実は、この言葉の裏には、相手への愛が見え隠れしているのです。

実は、この「バカ（以後、アホの含む）」は、自分の才能を開花させるパワーがあります。

そして、これからの予測不能な時代を生きるのに、欠かせない言葉になるのです。

え？バカにしないでくださいって？

いえいえ、バカになってほしいのです。

バカとは、生きようとするパワーを湧き起こすフックなのです。

熱中してある域に達したことを「バカ」という

良い意味で、バカという言葉が使われているケースを上げてみます。

	使われ方（見出し）	ニュアンス・意味合い	例文
1	◯◯バカ（釣りバカ・研究バカ など）	何かに“とことん”没頭する情熱を称賛	「あの人は研究バカで、夜中まで実験してるんだ。尊敬するよ。」
2	バカがつくほど〜（真面目／優しい など）	度が過ぎるほど際立った長所をほめる	「彼女はバカがつくほど真面目だから、仕事を任せて安心だ。」
3	おバカキャラ	愛嬌・親しみ・ムードメーカーとして肯定	「彼はおバカだけど場の空気を明るくしてくれる。」
4	バカ◯◯（バカ速い／バカうまい など）	常識外れの性能・レベルを驚きを込めて称賛	「新作PC、バカ速いって評判だよ。」
5	バカだなぁ（肯定）	軽い否定語で照れ隠ししつつ真心を伝える	「あんなに人のために動いて、バカだなぁ。でも、そういうところが好きなんだよ。」

つまり、

• とことん没頭する情熱
• 度が過ぎる際立った長所
• 愛嬌、親しみ
• 常識外れの能力を持つ
• 否定語の裏に、親愛の情を伝える

このキャラクターを持っている人が、世の中で一番強いのではないかと思うのです。

バカになるほど熱中して極めろ、そしてその環境を死守せよ

昨今のAIの進化。そして、その後何年かしたらやってくる未曾有像の変化。

その中で、自分だけが安全に生き抜けると思うのは、ちょっと無理があります。

私のような、定年退職が見えてくる年代でさえ、70歳80歳を生き抜くためにできることを今から準備しておきたいのです。

すでに、生活しづらい局面が、出ていています。

食料品しかり、ガソリン代も。かつて私が住む地域では、1リットル80円だったこともありました。

でも、今は違います。

AIが発達することで、電気供給割合も変わるでしょう。

もしかしたら、人間よりも、AIを走らせるために優先することもあり得るのです。

そんなとき、人は、一人だと社会を変えることができません。

集団になって、取り掛かったとしても、社会の変化を変えるまで影響を与えられるとは考えにくいです。

では、どうすればいいのか。

そこに「バカ」が登場します。

無理に社会を変えようとしなくたっていい。

変に自分の能力を高めることに、力を注ぐこともしなくなっていい。

好きなこと、熱中できることに夢中になって、周囲から「バカ」がつく称号を貰えるようになってしまえば、勝ちなのではないでしょうか。

実は、AIができないことは、この夢中になることです。

決して、物事に対して、夢中になることはありません。

しかし、人間の場合、そこに愛情や親しみが含まれます。

バカになるまで、熱中し、夢中になることこそ、生き残る武器になるはずです。

 

幼稚園で子どもたちに体操を教えていた頃、いろんなこどもたちを見てきました。

• 毎日、砂場で調理器具おもちゃを使って、中華料理を作ってくれる子
• 毎日、同じ遊びにハマり、クラス全体が熱中し続けている
• 毎日、同じ場所で、お絵描きをし続ける子
• 毎日、職員室に入ってきては、先生を独占し続ける子
• 毎日、逆上がりの練習をし続ける子

エトセトラ……。思い出すだけでも、十人十色の夢中が、園内に繰り広げられていました。

おとなになると、忘れてしまうこの熱中、夢中。

でも、子どもたちの夢中を取り戻す言葉が「バカになる」なのです。

生真面目も必要な局面もあります。仕事ですから。

でも、根底に流れる「バカになるほど夢中になる」を、できる環境を死守するのが、大人に必要なことなのです。

バカになるほど、なにかに熱中しちゃいましょう。

バカになるほど、夢中になる時間と場所、つまり環境を死守しましょう。

そうすれば、周囲に踊らされず、上手に新しいツールを迎え入れる余裕が生まれるでしょう。