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互いに幸せになれる 上手くいくお願いの仕方とは

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娘にお願いして、ピザの切り分け。意気揚々とやってくれます。楽しい作業だから。

 

経理の仕事は、ひとりで完結できません。

 

経理以外の人がやったことを記帳する訳ですから、経理の約束事を守っていただくことが必要になります。

 

また、経理の仕事をしていると、どうしても、人を見る目が養わざるえません。

なぜなら、一言でできる人と、何回言ってもできない人がいるからです。

 

ついつい、できる人にお願いしてしまい、手間のかかる人を無視しがちになるのですが、
それをやってしまっては、組織が育ちません。

 

ここは、幼児教育の手法でもある「モンテッソリー教育」を参考に、私の実体験をお話しします。

 

目次

具体的な手順をやってみせる

 

私が大学生の時、小学校の教育実習での出来事でした。

 

担当したクラスは、元気がないというか、覇気がないというか、体力テストのスコアも、学年で最下位でした。

クラス担任である私の教官は、

「かずこさん、体育大学の学生さんだから、体育の授業をお願いします。
うちのクラス、特に立ち幅跳びが、全然ダメなので、指導をよろしく。」

というミッションを、実習1日目から与えました。

 

実際に、こどもたちにやってもらうのですが、
真面目に一生懸命飛んでいるに、全くもって距離が伸びません。

 

ここで、私は、実演します。

「ダメな飛び方。これは、みんなの飛び方にとてもよく似ています。」

「これが、いい飛び方。ポイントは、足ではなく、腕を大きく振ることです。」

 

大袈裟なデモストレーションと、動きのワンポイントを言語化する。

これが、コツなのです。

いい飛び方をしたら、先生の飛距離が格段に上がる様を、まじまじと見せつけます。

ここがポイントです。
あえて、悪い飛び方の飛距離を、こっそり抑えます。

 

そうすると、歓声を上げた子供たちが、こぞって飛び始め、あれよあれよと、クラス平均値を上げしまい、
ついに学年トップの成績を収めることができました。

 

 

「もう、体育については、私たちから指導することはありません」と

研究授業のはずだった「体育」から「算数」に変更させられ、のちに四苦八苦する私でしたが、

今、振り返ると、子供たちの可能性を、間近に見た貴重な体験だったと思います。

 

 

言われた通りにやると成功することを体験させる

 

人にお願いをしたことを、定着させるには、その人が実際にやって、上手くいった実体験が必要です。

 

やっても上手くいかないことは、人はその行為をやめてしまいます。

当たり前ですよね。嫌な気持ちになることを、わざわざ、やるのは物凄いストレスを抱えます。

私だって、嫌です。これは。

 

人に、作業をお願いするときは、その人が上手くいく手順を、細かに伝えることです。

 

人は、得意不得があり、適材適所があり、生まれ育ったバックグランドも違います。

経理担当者にとって、当たり前だと思っていることは、大抵非日常であることを、胸に刻み込むことが大切です。

たった一言で通じるのは、ありえない奇跡だと。

 

このためには、マニュアルが有効かと思うかもしれませんが、私は、違うと思います。

なぜなら、マニュアルを作成するのが、頭で分かりきっている経理担当者だからです。

 

大まかにマニュアルは作るのはよしとして、それを決して押し付けることはしない方が得策でしょう。

依頼する際、相手の反応を見て、伝え方の塩梅を調節することが、一番必要だからです。

もしかしたら、相手の反応を見て、経理システムに手を入れる必要があるかもしれません。

そういった情報は、一対一でやりとりすることでしか、得ることができないでしょう。

 

とにかく、最終目的は、経理を上手く回すことより、相手が上手く作業できることだけを考えるのです。

あとは回すだけ

 

相手に自信をつけていただいたら、あとはPDCA、またはOODAといった振り返りをしながら、双方から改善します。

 

そうすれば、経理というツールを通じて、組織が一体化してきます。

 

私が考える組織運営は、グループワーク的手法が有効だと考えます。

「モンテッソリー教育」も、一種のグループワークです。
あれこれ指示や指摘をするのではなく、自主的に動きやすい環境を作ることが、成長への一番の近道だという考え方です。

 

経理担当者や、経営者の方々で、組織が上手く回っていないと感じることがあれば、
もしかしたら、周囲への伝え方を変えれば、上手くいくようになるかもしれません。

 

こともたちに立ち幅跳びを伝えたように、
よくない経理と正しい経理を、きちんと示すことが、経理担当者の仕事だと思います。

 

=編集後記=

【昨日のできごと】

自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。

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今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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