「トリリオンゲーム」は、漫画の作品です。
就職の内定を蹴って、友人2人で起業し、大企業と渡り歩くまで事業を拡大させていくストーリーです。
テレビドラマをきっかけに、この作品のことを知りました。
はじめは、突拍子のない、非現実世界の話だと思って見ていましたが、
話が進み、小さなスタートアップ会社に対して、大企業が焦りを見せ始めるようになると、俄然見応えのあるものになっていきました。
その中で、ビジネスをする上で、抑えておくべきポイントを教えてもらいました。
ビジネスとはゲームである
作品の題名にあるように、ビジネスの拡大は、ゲームです。
戦略、駆け引き、交渉など。
すべて、ロールプレイングゲームとまったく一緒です。
人は、生きていくために、仕事をして糧を得ます。
これは、ゲームでもなく、ただ生活をするために必要な義務とも言えます。
ひとり仕事の範疇は、この「生活できるだけの仕事」の粋を超えないのです。
しかし、それ以上の仕事となると、もうそれは事業になります。
事業は、ひとりでなんとかするのではなく、集団となって取り組んでいきます。
ひとり仕事だったときは、自分のことを律すれば事足りてましたが、
事業となれば、チームの管理をするようになります。
雇用なのか、外注なのか、それは形式の話であって、仕事を他人に託すようにならないと、事業を拡大していくことは、難しくなります。
このように、ビジネスと言われるものは、いろんな制約の中で、戦闘で勝ちを取りに行くものと、思っておいても、ほぼ間違いないでしょう。
ビジネスで生き残るための4つのルール
ゲームには、ルールがあります。
また、勝つためのセオリーになるものがあります。
ルールは、様々な法律が該当します。
会社法、税法など。人を雇っていれば労務系の法律も。
外注に出していれば、下請法やフリーランス保護法といったものがあります。
あまりにも難解で、数がありすぎるルールの中で戦うには、相当な技量と知識が必要です。
それが、経営の難しさとも言えるでしょう。
そして、勝つためのセオリーですが、様々な経済人が語っています。
松下幸之助さん、井深大さんなど。
これらの経済における成功者の言葉は、ひとつの哲学として語り継がれています。
でも、とたんに精神論になるのに、違和感を感じていた私は、自分が知るべき情報ではないと切り捨てておりました。
でも、今回テレビドラマとしてみた「トリリオンゲーム」を振り返ってみて、きれいにすっきりと論理建てて成功への必要条件をまとめられていたことに気づきました。
以下、ネタバレも含まれるので、ご注意ください。
完成していなくても、とにかくやり始める
お花のネット販売で、AIが購入者の要望を聞いた上で、おすすめのお花をセレクトするというサービスを打ち出しました。
まだ、そのときは、営業担当、システムエンジニア、雇われ社長のたった3人で始めているので、いかんせん、人手が足りていません。
でも、「AI」っぽいサービス(実際は、人がしゃべって対応している)で、目新しさと誠実なサービスで数字を伸ばしていく様は、大企業病である「やると決めてから実現するまで時間がかかりすぎる問題」に対して、先手を打つ戦略でもありました。
そうか、完璧にできあがっていなくても、走り出すのもありなんだ。
目からウロコです。
同業他社を絶対に潰さない。他業種で戦う。
ひとつのビジネスモデルを考え、バズらせることができるのが、スタートアップ会社の最大の強みです。
でも、大企業は、それを奪うように、シェアを取り上げていき、そのためには人道的に反することを躊躇なく下していくシーンがありました。
もちろん、それでシェアを奪われて、商機を失うわけですから、小さなスタートアップ会社にとっては、ひとたまりも有りません。
でも、そうやって周囲の芽を潰していく大企業の末路は、同じ目にあって業界から追放されるという顛末を迎えます。
つまり、妬み、悪意を向ければ、それは自分に返ってきて潰される目に遭うということです。
もし、自分がいいなと思ったビジネスモデルを見つけたら、その同業他社を追い出すのではなく、自分が違う業界で展開すればいいだけの話です。
はったりと誠実な実務が両輪となる
これは、私は胸が痛くなる言葉です。
会計事務所時代に、中小企業の社長さんとお話しすることがありましたが、
大抵の社長さんは、大なり小なりはったりをかましています。
このはったりは、社長にしかできない仕事です。逆にハッタリかまさない社長は、従業員を守る気概を見せられないため、社内も落ち着かないケースもあったりしました。
事業を進める人は、どんどんハッタリを噛まして前に進みます。
でも、それだけでは、ゲームのルールを守って勝つことができません。
バックオフィスなどの誠実性を担保した業務も、しっかり行われていることで、ハッタリが成功へのエンジンとなるわけです。
ひとり仕事の場合、ここは一人二役ですね。
大変です。
まずはロードマップを描くことから始める
これから始めるビジネスに、まずはロードマップを描くところから物語が動き出します。
私から見たら、ずいぶんと根拠のない雑な絵空地図です。
でも、実際に物語はそのとおりに流れていくのです。
ストーリーとして、ロードマップという伏線を、鮮やかに回収している様は、非常によくできています。
実際のビジネスでも、このロードマップを描けないなら、ビジネスは成り立たないわけです。
この大原則をしっかりと使われていることに、私は感動しました。
ひとり仕事はゲームではない
漫画の話です。所詮物語ですから、そのとおりにできるとは、到底思えません。
でも、さきほどいった4つのセオリーは、スタートアップ企業はもちろん、ひとり仕事にも言えることだと思うのです。
- もじもじしていないで、さっさとできるところから露出する。
- 同業他社からビジネスモデルを真似るのではなく、他業他社を参考にする。
- ハッタリはモチベーションを高めてくれる。でも、冷静な経理は対となる。
- ひとり仕事で、自分は何を目指したいのかを描くこと。これが自分軸につながる。
ひとり仕事を始めるときは、この4つのセオリーを持っておくとよいでしょう。
でも、売上1,000万円を超え始めたら、ビジネスゲームになっていくことを理解しないと、どんどんビジネスの沼にハマっていきます。
生きていくために必要な経済は、大きすぎると意味が変わってしまいます。
さて、「トリリオンゲーム」の登場人物たちです。
その後どうなったのでしょうか。
そこから先は、わたしたちのロードマップを描いてみてはいかがでしょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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