会計ソフトを使いこなせるには、意外と時間がかかります。
インボイス制度や、電子帳簿保存法など、これらの税制は、いままでの経理の仕方を、
180度転換を求められいます。
それらを把握するだけでも、経理事務の重みは、大きくなるのです。
その手間を削減するには、クラウド会計ソフトを導入する方法があります。
私は、初めて経理をされる方には、それをオススメしていますが、デメリットもお伝えしています。
それは、ソフトを使いこなすのに、時間がかかるということです。
会計ソフトを使いこなすのに時間がかかるわけ
どのメーカーのクラウド会計ソフトがいいのか、私は特に「これです」と決めていません。
その方の業種や、環境、パソコンに慣れているかなどなど、人によって、
メーカーの向き不向きがあるからです。
会計事務所勤務のとき、私は、様々なソフトを利用してきました。
弥生会計、マネーフォワード、ソリマチ、勘定奉行、などなど。
この経験から言えることは、どのソフトを利用しても、基本的なことは変わらないということです。
簿記の知識があれば、なんとか順応できるのです。
しかし、クラウド会計ソフトのfreeeが広まるようになってから、
その常識が変わりました。
簿記の知識がなくても、なんとか入力することができるようになったからです。
このソフト側の技術の更新は、経理の歴史を塗り替えるほどの影響を与えています。
そして、ますます簿記の仕組みを知らない人が、直接会計ソフトを使うようになってきます。
実は、これが、会計ソフトを使いこなすのに、時間がかかる要因になっているのです。
いくら進歩したとはいえ、AIで仕訳を判断するとは言え、最初の取引は、人間が判断する必要があります。
このとき、簿記の知識があるのと、ないのでは、仕訳の切り方が全くもって異なるのです。
簿記の知識がある人にとって、この自動仕訳のクセになれるのに、時間がかかります。
そして、簿記の知識がない人は、正しい仕訳かどうか判断できないため、間違えた仕訳をAIに記憶させてしまっています。
これが、会計ソフトになれるのに時間がかかる所以なのです。
免税事業者を選んでも、やることはある
あとは、消費税問題です。
来年の10月1日から始まる、インボイス制度は、自分自身が消費税を収めない「免税事業者」を選択したとしても、逃れることができないと思っています。
理由は、ひとつ。
「本当に、免税事業者で有利なのか。実際に消費税を計算してみないとわからない。」
これです。
会計事務所勤務のとき、免税事業者のお客様が、消費税を収めた方がいいのか、免税事業者のままでいいのか、判断することが多かったです。
わたしは、それを見越して、免税事業者でも、消費税計算ができるよう、会計ソフトの設定を、課税事業者にしておりました。
実際に、消費税申告するわけでもないのですが、ソフトを設定しておけば、試算することができるのです。
特に、売上1,000万円以上になるのか、ならないのか、そのギリギリの場合、届け出の期日に合わせて、
決算が来る前に判断する必要があります。
この試算は、消費税の知識があれば、あえて会計ソフトを課税事業者用にしておく必要はありません。
しかし、個人事業主の方が、自分で試算するのであれば、会計ソフトに計算してもらう方が、断然間違えないのです。
このように、消費税を収めないと選択しても、会計ソフトには、きちんと消費税を計算しておいてもらうことをお勧めしています。
予め、納税額がいくらになるのか、知っておくことは、無駄ではなく必要なことだと思います。
経理とは経営の習慣です
私は、規模の小さい個人事業主の方は、自分で経理をしてみることをオススメしています。
経営の基本は、まずは経理からです。経営判断に必要な情報を、正しく得る力になっていくからです。
商売をしている以上、きちんと経理をするには、正しい経理の仕方を身体で覚えるのが一番の近道です。
それには、それ相当の時間が必要になってきます。
ここで、その時間をかけて、経理を自分で覚える必要があるかどうかは、みなさんの判断になります。
経理の捉え方も、千差万別です。
もし、自分で理解しておきたいと思われる場合、早めに会計ソフトに慣れておくこととよいでしょう。
消費税の登録の仕方など、仕組みをしっかり理解しておけば、不安に思うことも少なくなるはずです。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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