※個人事業主だと、仕事の場所は選ぶことができます。By iPhone 12 mini
厚生労働省が、「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を改定し、企業に対して従業員の副業や兼業を認める圧力が強まってきました。
ということは、一つの組織だけにずっといられることは、これからの時代は、主流ではなくなるということではないでしょうか。
もう、会社が従業員の生活や家族を、必ず守ってくれるとは限らなくなる時代が近いのかもしれません。
ここで、雇われから個人事業主になった私が、実際に感じた現実の厳しさと、その乗り越えるヒントをお伝えできればと思います。
「財」つまりお金のカウントの仕方
個人事業主になると、定められた給料日に、定額の給料が振り込まれることはありません。振り込まれたとしても、それは、あくまで請負契約にそっただけです。
労働者としての保証がなくなり、仕事した分、報酬としていただけるようになります。
この違和感は、必ずといっていいほど、感じるはずです。
お金の動きには、必ず税金が絡みます。
お給料の場合は、給与所得として計算しますが、副業や独立したときは、
事業所得として、税金計算を行います。
このため、お金のカウントの仕方が、お給料をもらっていたときとは、全くもって違っていました。
例えば、パソコン一つ購入するとします。
雇われの時は、「ボーナスでたら」とか「お金を貯めて」「お給料があがったら」といった、
自分ではどうしようもない条件の中で、やりくりしていました。
しかし、個人事業主になってからは、パソコンを買うために、どのくらい仕事をしようかと思案するようになります。
また、初期投資の考え方も違います。
お金がないとか、体力がないから諦める発想から、
お金を作るために、最初に良いパソコンを買うようになるのです。
目が悪ければ、いい眼鏡を買えばいいわけです。
あと、利益の捉え方も変わりました。
雇われのときは、銀行の通帳残がそのまま答えになるのですが、
個人事業主になれば、銀行残から社会保険や住民税を納付しなければならないので、
あるだけすべて自分が自由に使えるわけではないことに、驚愕します。
帳簿も同じです。
お小遣い帳から、複式簿記に変わるように、通帳だけではない見えないお金にも、気を配るようになるのです。
このあたりについては、私のオンラインサロン「ひとり仕事経理塾」にて、解説しております。
「技」つまりコンテンツ作りと発信力
次に、驚いたことは、「発信する力」が思いの外、重いということです。
まずは、自分を晒すことから始まります。
ブログやメルマガなど、文章であれば、比較的壁は低いのですが、
You Tubeなど、顔出ししてカメラに向かって話すのは、まさに清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要でした。
であれば、そこまで、晒す必要があるのか、ということです。
しかし、私が独立した時は、ちょうどリアルのイベントが軒並みなくなり、ネットでのやり取りしか方法がなかったので、You Tubeでの顔出しを懸命に続けてきました。
SNSのやりとりも積極的に実施し、ネットでの知名度を上げることに、注力してきました。
Twitter 経理アカウント 鈴木かずこ|個人事業主・中小企業経理コンサルタント
Tik Tok個人事業主・中小企業経理コンサルタント鈴木かずこ
ここから、直接、売上に直結しているかどうかは、まだ評価できていないのですが、
数多く展開してみて、よかったとおもうことは、限られた時間で、わかりやすく伝える練習になったことでした。
この技量は、オンラインセミナーに大いに役に立ち、
おかげさまで、数本の動画販売を展開できるようになりました。
最初の一年間は、それほど、売上がないので、このような発信力を鍛えるのに、最適な時期だと思います。
様々な営業セミナーやSNS戦略など、巷には有料無料の情報がたくさんあります。
なにかのきっかけとして、いいなと思うものに、そのとおりやってみることが第一歩になると思いますが、
最終的には、正解のない答えを探す旅になるので、数多くチャレンジして、自分にとって、どれがいいのか試すしか、方法がないと確信しています。
「心」組織での働き方とは違うマインドセット
あと、私にとって、一番難儀だったのが、個人事業主としてのマインドセットに、時間がかかったことです。
予め十分な準備をして、独立していたら、まだ、マシだったかもしれません。
突発的な交通事故をきっかけに、個人事業主になったので、準備も走りながら行ったからかもしれません。
しかし、私は思うのは、どんなに十分な準備をしたとしても、市場にたった一人で飛び込んでみると、思った以上に厳しい現実が待っていたと思うのです。
プールで泳ぐには慣れているけど、荒波の海で泳ぐには、泳力が足りなかったのと同じ状況です。
組織で働いていた時は、いかに自分のリソースを提供し、会社に役立ててもらえるかを考えればよかったのです。
しかし、たった一人で市場の海に飛び込んだとき、自分の泳力と波の力をかけ合わせた泳ぎでないと、前に進むことができない現実に、痛いほど味わっています。
何を提供したいか。ではなく、何が求められていて、それにどうこたえられるのか。
なのです。
個人事業主として、働く方が、これからどんどん増えてくる時代になってきます。
雇われているときの感覚のまま、副業や独立をすると、全くもって違う世界に戸惑う方が多くなります。
そして、それらを解決するサービスも、これから増えてくるはずです。
いずれにせよ、この「財」「技」「心」だけは、自分の軸として磨き続けられるようにしたいものです。私自身にも言い聞かせています。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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