日本庭園には、見学できるところと、そうではないバックヤードがあります。
門戸がひらかれているけど、たったひとつの大きめな石の存在が、穏やかに境界線を伝えてくれます。
この「関守石」から、さり気なく伝える奥ゆかしさを学びたいと思いました。
日本庭園にある奥ゆかしさを知る
「関守石」とは、「ここからの立ち入りを遠慮願いたい」という、庭主の願いを表したものです。
通路の傍らに、縄をまとった大きめの石が置かれている場合、そこから先は、突き進んではいけないというものです。
日本庭園は、四季折々の移ろいを楽しめる、心穏やかになれる場所です。
細部に渡り、手入れがされており、小石の並びだけで川の流れを表現する「枯山水」など、自然の中にある絵画の世界とも言えます。
それに対して、よく比較されるのが「ディズニーランド」「ディズニーシー」でしょうか。
同じように、アニメや物語の世界に溶け込んだ演出が、来る人を非日常の世界に浸れるようになっています。
しかし、園の運営上、お客さんに立ち入ってほしくない場所をはっきり伝わるようになっています。
ディズニーランド等は、はっきりと大きな門があり、立て看板も外観を損ねないよう、かつはっきりと言葉で伝えるように、設置されています。
しかし、日本庭園は、露骨に立ち入り禁止の立て看板を立てている印象がありません。
実際に、私が訪れた地元の庭園に「関守石」が置かれて、立ち入りをお断りしているのですが、不思議とこの空気感を壊したくない気持ちになったのに、驚いています。
人との距離感、人間関係に置き換えてみる
これは、人間関係にも、共通しているのではないでしょうか。
基本、心はオープンマインドです。
背の高い塀で、遮蔽するのではなく、自然の草木でその場の空気を共有することで、
庭の主の思いを受け取ることができます。
しかし、これは、悪い言い方だと、「空気を読む」とも言えます。
「ただ、理屈がわからないけど、周りがそうしているから、自分も従う」
自分の心で相手の気持ちを受け取ったことになりません。
このように、ちょっとしたさりげないサインを受け取って配慮するのは、相手の安らぎの心を乱さない伝え方なのです。
そして、このようなコミュニケーションがとれるようになると、
「大人だね」と評価いただけるようになるのです。
立入禁止を伝えるには、さり気なく「関守石」を
人生それなりに生きていると、いろいろなことが起こります。
さり気なく伝えることができる。そして、さり気なく相手の気持ちを受け取る。
これができるようになれば、自分自身の心の平遥をもたらすことができるのではないでしょうか。
どうも自宅にいると、家族に対して「んーもう!」と苛立った感情が出ます。
これでは、いけないのです。
さり気なく、淡々と自分のやるべきことに集中。
さり気なく、きちんと相手に要望を伝える。
この2点をクリアできたら、少しは年相応になれるかなと。
日々勉強です。
=編集後記=
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