「サステナブル」
最近、メディアで見かけるようになった言葉です。
これを、経理に落とし込んでみたら、どのようなものになるのか、興味が湧きました。
サステナブルとは
サステナブル(Sustainable)=sustain(持続する)+able(〜できる)
この「持続する。継続。ずっと続ける」という意味なので、一概に自然環境だけの言葉ではないことがわかります。
巷で言われているサステナブルは、地球そのものと人間・社会が、継続持続するための取り組みを指してします。
このマスメディアのプロモーションは、「持続可能な開発目標 SDGs」が2015年9月に国連サミットで採択されたことから、始まっています。
2001年の「ミレニアム開発目標」の後継として、現状にあった目標を立て直した形なので、今始まった話ではありません。
2030年までに持続可能なよりよい世界を目指す国際目標として、17個に分けて、それぞれの取組を決められています。
この17の目標の細分化されたものについて、ここでは追求しません。
人間・社会・地球環境の持続可能な会社を目指すとして、会社独自のサステナブルを目指す目標を作るようにしたら、どうなるのでしょう。
サステナブル的視点でみた経理とは
経理から見た、サステナブルSDGsは、以下のように仮定してみます。
人間
内的・外的のステークホルダー。従業員、取引先、金融機関、顧客などの関係を維持可能にしていく。
この継続可能の意味は、「幸せ」も含まれます。Win-Winな関係を構築して、続けることが楽しくなるような、仕組みを作れたら、これほどの幸せはありません。
社会
展開する事業が、社会に求められることを持続可能にしていく。
ここで言われている「社会」とは、1つのムーブメントになる活動のことではないかと思うのです。
新しい価値観を提供できる事業ができたら、これも幸せなことだと思いのです。
地球環境
資源の無駄を省く。
ここで、ペーパーレス化とリモート業務が該当してそうです。人の移動がなくなることで、二酸化炭素問題にも絡めることができます。もちろん、残業を無くして、電気使用量を減らすことも、これに該当します。
こうしてみると、いつも言われていることを、少しかっこいい言葉に置き換えて、プロモーションしているなあと、理解することができます。
会社のサスティナブルは、経理で維持する
こうして、かっこかわいいロゴで、プロモートして、「さあ、みなさんそれぞれの立ち位置で、できることからやりましょう。」と政府主導で進められていると思うと、あまり実感が湧きません。
しかし、自分たちの役割に置き換えて、身近な問題にすり替えてみると、ただ漠然と回す業務に、意味を込めることができます。
この、「継続維持」をずっと回しているのが、経理業務です。
しかし、当たり前のことが、ちゃんとできないのも、現実なのです。
そこで、「人間」「社会」「地球環境」に当てはめて、自分ができることが何なのか、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。