おせっかいとは、相手のことを考えていないことを言います。
人が求めることより、自分が満足してしまうからです。
もし、おせっかいな営業をしてしまっていたら、それは、辞めておきたいものです。
この、おせっかいと営業の違いをはっきりさせることが、まず営業の第一歩です。
立ち入ってほしくない場所
「おせっかい」と聞くと、思い出すのが、年老いたオカン(母親)を連想します。
バリバリ仕事をしているおばさんは、基本、人は自律しているものと考えているので、おせっかいになることはほぼありません。
でも、なまじ時間を持て余している人(男女関係なく)、近い存在である人は、他人におせっかいをしてしまうことがあります。
思春期の子どもを育てていると、このおせっかい度が、思いの外自分ではわかっていないことに気付かされます。
ついつい、小さい子どものように、子どもに接すると
「悪いけど、部屋出ていってくれる?」と言われます。
このとき、自分はそれほど、人に絡んでいないつもりでいます。
でも、相手にとって、それは、立ち入ってほしくない場所に、母親がヅカヅカ入り込んでいる状態です。
このように、自分の感覚と、人が感じることには、必ず違いがあるのです。
おせっかいとは、この違いがあることを認められないことを言います。
人と接するとき、まずは、自分はそれほど相手のことを知らないんだとわかっておくことから、始めるといいでしょう。
営業も同じです。
いきなり、自社製品の説明をするのではなく、まず相手を知ることです。
予測と想像の違い
とはいえ、相手の何を知ればいいのかは、まずは相手の言葉を聴くことから始まります。
- まず、相手自身が困っていることを語っていただく。
- いったん、それを図や絵にしてまとめてみる。
- そこから、自分自身が知りたいことを、丁寧に質問していく。
- 自分の中で、相手の困ったことが明確にできたら、ここで初めて提案してみる。
- できたら、相手の環境もみて、よりよい方法をいっしょに考える。
このように、営業すると、相手のことがより理解できるようになります。
営業とは、単なる商品を売る行為ではなく、相手を知る最初のステップなのです。
質問するとき、おせっかいな場合だと、自分の思い込みで質問事項を考えます。
でも、より相手を知りたい場合、相手の言葉をよく聴こうと思うようになるはずです。
相手の言葉から、想像するのではなく、予測しましょう。
想像は、自分の思いから生まれるものです。
でも、予測は、相手の言葉を受けて、どんどん変化させていくことができます。
想像だけでは、単なるおせっかいになってしまいます。
現象だけみて
実は、自分の思い込みを捨てるということは、非常に難しいことです。
これができるようになるためには、それなりのトレーニングが必要なのです。
では、普通の私たちは、それは不可能なのでしょうか。
それは、ちょっとした心がけで練習することができます。
それは、明治から大正昭和にかけて、「文豪」と呼ばれた作家の作品を、読み込むことです。
え?と思われるでしょう。
現代の作家の作品は、今の私たちの時代での作品なので、分からないことが少なく、あまり練習にならないのです。
当時の流行り物、モノの考え方、価値観。
まったくもって今の時代にないものを、当たり前のように書いている小説などは、最初さっと読んだだけでは、よくわからないことがあるのです。
想像できない状態で、相手のことを知るには、いい練習です。
そして、登場人物の思いを、思い込みを捨てて、文字だけの情報で理解していくことが、いいトレーニングになるのです。
これは、私が以前、カウンセリングの練習として、取り組んだ方法です。
読んで感想をいうのは、想像。
でも、読んで分析するのは、理解。カウンセリングは、この想像をいかに排除するのかが勝負だというのです。
営業イコールカウンセリングではありません。
でも、相手の話を聴いて、必要なことを提案することは、カウンセリングで言われている「傾聴」に近いものがあります。
おせっかいとは、この「傾聴」ができていないことを指します。
営業で、売り上げたい気持ちから、ついついおせっかいに走ってしまいがちです。
十分に気をつけたいものです。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
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