事業を始めるにあたり、正しい経理サポートを受けるタイミングはいつがいいのか。
これは、新しい家族を迎える前の準備に似ています。
経理サポート開始は、事業を始める前に行うと、本業に専念できてかつ、超効率化された自分だけのバックオフィスが出来上がります。
問題は、このスタート前にどうやってサポートを受けられるのか、わかりにくい点です。
この最初の一歩の歩き方を解説します。
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1日のスタート。朝食のタイミング
ある程度出来上がってからの経理サポートはお金がかかる
いろんな理由で、私の門を叩いて下さるお客様がいます。
その中で多いのが、
- 経理担当者の退職で社長が自ら経理をしなければならない。
- 今までExcelで経理していたけど、会計ソフトを導入したい。
- 行政に決算書を提出するので、きちんとした経理をしたい。
です。
つまり、事変が起こったあと、駆け込み寺として私を思い出していただけるので、ありがたいことです。
こんなとき、周囲の変化、会社や事業の成長といった理由で、今までやり過ごせていた経理がうまく回らなくなり、一つのギャップが生まれます。
経理はこんなものだという、これまでの固定概念と、これからの成長に必要な考え方に大きな差がでてきてしまいます。
そんなとき、私のような経理アドバイザーの出番となるわけですが、最近思うことがでてきました。
それは、
経理サポートは早ければ早いほどいい!
です。
実は、曖昧な形で経理を始めると、このギャップが生じるタイミングがどんどん早くなります。
事業開始前から経理サポートを受けている方は、経理の根本を理解しているので、応用力が身についています。
しかし、見様見真似で経理を始めた方は、より複雑になっていく経理業務に対応できず、より手間がかかる状況に陥るケースが多いのです。
人は、そう簡単に変わるものではありません。
この場合、経理サポートにかける時間は大幅に増え、自立した経理を受け入れるのに莫大なエネルギーが消費されます。
であれば、変わり方や基礎をしっかり理解したうえで、事業をスタートさせれば、スムーズに成長することができます。
事業を始める前に経理サポートを受けた方は、初年度のサポートのみで自立経理を運用しています。
総合的に見て、事業を始めることにしたら、まずは正しい経理を習える場所が増えてほしいものです。
事業開始前に行う経理サポートについて
初めて自分で事業を立ち上げるのは、ドキドキするしワクワクするようなものです。
初めて我が子、また孫、あるいはペットを迎え入れる高揚感に非常に似ています。
家族が増えるとき、迎え入れる前に様々な準備をします。
寝る場所を作る、餌の準備、生活に必要な用具を揃えるなどなど。
また、赤ちゃんの場合は新生児を迎え入れるまえの座学を受けることもあります。
ペットの場合、育て方やしつけ方など動物の種類に合わせた関わり方を教わります。
まさに、経理サポートは、この新しく生まれる事業との付き合い方を学ぶ場でもあるのです。
経理サポートでは、まず事業内容を詳しく伺うことから始まります。
- 事業の内容
- 取引先の数
- 在庫を抱えた仕事になるのか、ならないのか。
- 事業者の性格やスキル、事業のタイプに合わせた会計ソフトの選定
(これを間違える人が多い) - 1日の過ごし方から考えた、毎日経理のやり方を考案
- ITスキルに合わせて、ちょっとしたチャレンジで効率があがる経理フローの提案
こうやって、日々の経理の回し方を徹底的に覚えていきます。
ここまでが、最低3ヶ月かかります。
まず、事業開始前から実際に事業を始めた時期に、ここまでサポートしていきます。
しかし、大抵の経理サポートは経理代行がほとんどです。
代行者からお願いした様式に、データをためてまとめて処理してもらう記帳代行は、実は代行者のやり方に合わせた経理をするようになるので、意外と手間がかかる場合もあるのです。
その後継続する場合、月次試算表を作った後の分析をする方法を覚えます。
単なるデータ登録する経理から、経営管理としての経理へ。
基本的な経理ができている場合、この経営管理の経理が定着するまで、それほど時間がかかりません。
分析するためのフォーマット、テンプレートを利用すれば、すぐにご自身で経営分析表を作ることができます。
そして、今ならAIを使って分析し、その先の行動に落とし込むまでもできるようになります。
徹底的に初年度では伴走していきます。もし、自立した経理ができる自信がついたら、私のサポートは卒業となります。
この先は、専門家である公認会計士や税理士と、対等に渡り合える関係で経営力を発揮していきます。
その先何十年も耐えうる経営管理力を身につけるようになるので、ある意味お得であるといえます。
経理戦略会議が考える「自立経理」とは
よく会計事務所の用語で、「自計化」という言葉があります。
記帳代行の反対語で、会社が自分で会計ソフトに入力して、自社で月次試算表を作成することを指します。
しかし、実態はちがっており、とりあえず入力された仕訳が間違いだらけであり、月に一回の税理士訪問時に修正をかけて、やっと正しい試算表が出来上がるのが現実です。
これでは、本来の経営に活かす経理に程遠いです。
私が考える経理は、この自計化がほとんど修正がなく、社長自ら、リアルタイムで試算表を読めるようになるまでを目標にしています。
これが、自立経理です。
実際に、これを目指すことを望んでいる経営者は少数派です。
非常にニッチな商品であります。
よく、決算書が読めるようになるために、四季報の写経が行われています。
投資家を目指すなら有効ですが、自社を強くするなら、まずは足元の経理を立て直すことが大切です。
一人でも多くの経営者が自立経理を目指せることで、みんな元気になれる。
そんな事業者が一人でも多くいたら、士業の世界も明るくなるでしょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
お客様と茨城の税務署へ。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
=おすすめのサービス=
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