ヨットで命を落とすことがあります。
それでも、ヨットに乗って自然を堪能しています。
そこまでして、ヨットをしなければならないのでしょうか。
遊びに責任を持って、真剣に向かい合うことに、私は大きな意味があると思っています。
レース当日に寝坊した私が体験したインシデント事故
ひとり仕事の唯一の弊害。
それは、深夜にかけて仕事をしてしまうということ。
私は、それを改善すべく、土日に仕事がない日を作り、地元のヨットクラブにてディンギー(二人乗りヨット)に乗ることにしています。
先日、生まれて初めてヨットレースに参加しました。
幾度か、ヨットに乗ってきた経験がありますが、真剣にレースをすることがなかった私は、前日から緊張しておりました。
さて、当日の朝。目が覚めた瞬間に心がザワっと動いたのに気が付きました。
「寝坊だ」
あわてて準備をして、メルマガも書いて(朝の習慣だけは絶対に外さない)、家から車で3分のヨットハーバーに駆けつけました。
桟橋についたら、すでに私の挺は艤装(挺のセッティング)が完了されています。
潔く謝罪しつつ、新人であることにお許しをいただき、レースに参加しました。
レース終盤に、ヨットの向きを変える操作(タッキング)した時、メインの帆についていたロープが緩み、私の顎にひっかかってしまいました。
一瞬にして、「これは、命を落とす!」というアラートが、私の体に張り巡らされ、レースにもかかわらず、セーリングをストップさせたのです。
もし、朝、ちゃんと起床して、自分で艤装をしていれば、どこのシートが危ないか、または、弱ければ別のシートに変えるなど、十分に対処していたはずです。
ヨットは自然を相手に行うスポーツです。
大丈夫だろうと思っていたけど、思いの外風のいたずらで、事故になってしまうことは、例外ではないのです。
今回は、自分が乗らない挺を艤装した人と、艤装しなかった人が操船していたことで、起こった事故でした。
ヨットに乗るために、命をかけています。
そのために、艤装、用具の手入れ、乗ったあとの解装の一連の作業は、おろそかにしてはいけないのです。
道具が大事だけど、もっと大切なもの「連携ツール」
ヨットに乗るために、実は多くの知識が必要です。
車の免許取得に座学があるように、ヨットに乗るためには、様々な知識を覚えないといけません。
これも、命がかかっているからこそ。
オリンピック選手クラスになると、それプラス戦術も加わるので、膨大な知識が必要になります。
ヨットは、構造が大昔から変わらないので、単純でもありますが、操作できるまで、時間を要するので、あまり一般的なスポーツになりづらいのです。
その覚えないといけない項目で、ロープワークというものがあります。
実際に、日々練習台を触って、すぐにロープワークができるようになるまで、練習を続けます。
今、この練習台のロープを触っているのですが、最近気づいたことがありました。
「ロープワークって、デジタルの世界ではAPIに当たるのでは?」
え?何?その発言。
そう思われたかもしれませんね。
ヨットに限らず、野外キャンプでテントを貼るためのロープワークも同じ。
ロープは、器具と自然。器具と人間の手を連携させるための、ツールなのです。
単なる紐を、しっかりと仕事させるためのロープワークは、自分の命を守る、一番大事なものです。
これができないと、ロープは単なる紐化となり、自然の力に流されて、人間に対して暴れてきます。
乗馬のときの手綱といっしょです。
たかがロープ、されどロープ。
どんなに、いい装具であっても、ロープワークができなければ、その道具を使うことができません。
仕事で使っている様々なツールやガジェットもいっしょです。
ものとしていいのかもしれないけど、上手く連携できなければ、ただのモノです。
これは、仕事にも通ずるものがあります。
モノと者をつなげるのが営業だったり、発信であったり。
アプリとアプリをつなげるのがAPIというしくみだったり。
人と人をつなげるのは、感動や共感であったり。
ありとあらゆるのものを、連携するものは、何よりも欠かすことのできないものなのです。
命の危機を感じたことで、ロープワークの意味を知ったわけですが、生活をかけて仕事をしている仕事にも、同じものがあることに、気づくことができました。
何事も、真正直に真剣に。
命をかけて遊ぶことから、大切な気づきを得ることができました。
真剣に遊ぶようにしよう
「遊び」という言葉は、どのような意味があるのでしょう。
広辞苑で調べてみました。
①あそぶこと。なぐさみ。遊戯。源氏物語桐壺「御心につくべき御―をし」。
②猟や音楽のなぐさみ。竹取物語「御―などもなかりけり」
③遊興。特に、酒色や賭博をいう。「―好き」「―人」
④あそびめ。うかれめ。遊女。源氏物語澪標「―どものつどひ参れるも」
⑤仕事や勉強の合い間。「―時間」
⑥(文学・芸術の理念として)人生から遊離した美の世界を求めること。
⑦気持のゆとり、余裕。「名人の芸には―がある」
⑧〔機〕機械の部分と部分とが密着せず、その間にある程度動きうる余裕のあること。「ハンドルの―」
By 広辞苑
遊びは、心を慰めるもので、心や物事にゆとりを持つことに通じます。
そこに、命をかけて取り組むことに、全神経を遊びに集中することができるのです。
この効果は、ただ惰性で遊ぶのと比較しても、中身の濃い時間を過ごせるのはおわかりかと。
遊びと仕事の相乗効果は、とても大きいです。
そして、ひとり仕事をすると、ついつい仕事なのか遊びなのか、分からなくなって、ひたすら仕事する時間が増えていきます。
でも、ここで、真剣に遊ぶ時間をブロッキングすれば、より仕事にいい影響がでてくるようになるでしょう。
ただ、注意があります。
本当に事故にあい、仕事に支障きたすことです。
私も年齢を重ねて、無理はしないようになりました。
数年前だったら、
「えーい、やっちゃえ」と飛び込んでしまったかもしれない状況に、今は
「遠慮しておきます」と、やめることもできるようになりました。
遊びから得られるものは、たくさんあります。
みなさんにとっての「遊び」はなんでしょうか。
スポーツだけではありません。
音楽に向かい合う。芸術を生み出す。
これらも、遊びから生まれる貴重な体験です。
心から真剣に向かい合えるものを、ぜひ見つけてみてください。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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