安ければ安いほど、数は売れるけど、高いとなかなか売れない。
そんな鉄則があるように思えて、高い値段をつけづらくなる。
自分の商品の値付けには、悩ましいものです。
自分に対する値付けとは、自分への評価の現れでもあるから、余計に悩みます。
でも、勇気を持って、値段をつけることから、ひとり仕事のスタートが切れるのです。
雇われからひとり仕事に向けて最初の一歩
私が、オンラインセミナーや動画販売を始めた頃、値段をつけることに、非常に勇気を要しました。
会計事務所で勤めていた頃は、おおよそのルールがあり、上長の判断を仰ぎながら、値段をつけてきました。
会計業界では、次のような基準が暗黙にありました。
- 年間売上高
- 消費税課税事業者or 免税事業者
- 仕訳数
- 事業部ごと
- 経理担当者がいて、自計化できるか否か
- 社長の性格
- 納税意識
などなど
大まかな基準があり、社長の癖などその会社の個性によって、金額がそこから上下するといった感じです。
しかし、個人事業主になって、自分で自分の商品値段を決めるようになると、はたとどうしたらいいものか、悩むようになりました。
確かに、明確に数字でカウントがとれるものは、はっきりしているのでいいのです。
仕訳数は、とてもわかりやすく、誰が見ても納得できる根拠となります。
しかし、自分のオリジナルの商品には、基準がありません。
もう、自分で決めるしかないのです。
相場は気にすることはない
値段には、相場というものがあります。
例えば、「価格ドットコム」。
市場に出回っている商品の、相場が逐一チェックできるようになっています。
このような、購入すれば一定の効果を得られる商品には、「相場」というものがあります。
しかし、ひとり仕事であるフリーランスの場合、どれ一つとっても、一定の効果が得られるものがありません。
同じオーダーであっても、人によって、提供できるサービスが異なるためです。
人によって考え方が違い、スキルも異なります。
ゆえに、「相場」という考え方が向かないのではないでしょうか。
であれば、自分の言い値で金額を決めてしまうしかないのです。
余計に、自分のことを自分で評価せざる得なくなります。これは、怖いことです。
ついつい、自分を低く見積もる傾向があるのが、雇われ時代に身についた癖。
これを打破して、自分の付けた値段に納得できるようになったのも、1年ほど時間がかかりました。
正しい値段は誰もわからないこそ、言い切る覚悟を
以前、お世話になった会計事務所の直属上司に、こんな相談をしたことがあります。
鈴木「〇〇さん、この新規のお客さん、顧問料をいくらにしたらいいでしょう」
上司「鈴木さんは、いくらだと思う?」
鈴木「うーん、私は経験がないので、◯◯◯千円でしょうか」
上司「それでいいの?自信持って、金額提示しないと」
つまり、経験があろうがなかろうが、金額は適正に提示するべきと教わりました。
当時は、びっくりしたのですが、今思えば、いい上司です。
低い金額で仕事をすれば、数をこなさないと食べていけません。
高い金額だと思うから、低く見積もってしまうのです。
不思議と、仕事の出来は、金額に引っ張られるように思えます。
安い金額であれば、お客さんの期待値も、仕事の成果物も、その金額程度となるのです。
でも、自分で「この値段で提供する!」と覚悟を決めたものは、それに相当する納得をしていただけるようです。
一度値段を下げてしまう、または値上げをする。
この行為は、結構エネルギーがかかるもの。
ひとり仕事だからこそ、値段は周囲ではなく、自分自身で決め込むようにしましょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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