※書籍の電子化が言われる中、依然神々しさを残す少年マンガ誌
世の中、データの電子化を急速に推し進めるようになりました。
そのうち、地域の回覧板も電子化するのではないかと、思うほどの勢いです。
このブログも、電子データとして残されています。
そして、漫画雑誌の原稿でさえ、エキタブと言われる液晶タブレットで、描かれるようになりました。
そして、データとして蓄積された情報は、新たな組み合わせによって、新しい価値が生まれるようになります。
このまま、紙はなくなってしまうのでしょうか。
ペーパーレス化で紙はなくなるのか
紙は、残るでしょう。
音楽媒体でも、レコードが廃れると言われつつ、愛好家の間で未だもてはやされています。
どうやら、レコードでしか出せない音質が貴重で、歴史的価値も生じています。
マスメディアとして広める媒体が時代とともに、移り変わりますが、その後、別の用途で活用できるか、できないかで、その媒体を利用し続けるかどうか、変わってくるように思えます。
紙も、電子との役割が、時代とともに変わり、大衆のためから、個人のために活用するものに変わっていくのではないでしょうか。
書道に見る文字を書く動作と精神の連携
和紙と、墨と、筆による「書道」
文字を書くためだけに、時間をかけて精神統一し、達筆な文字を書く古来の書道に、これからの紙の役割を垣間見ることができます。
本来は、心を整えるための書道ですが、今は、悩み多き時代なので、心情やアイディア、心から湧き出るものを、書き留めるのに、紙とペンの組み合わせでも、十分に役割を果たせていると思います。
タイピングで、早く文字を打つことも、あってもいいでしょう。思いの丈を、集中して打ち込むこともあります。
しかし、紙やノートを取り出して、開いて、ペンを手にして、キャップをとって、ゆっくり文字を書くスピードが、心のモヤモヤを整えるのに、ちょうどよいスピードだと気づいたのです。
実際に活用できた紙活用法
以前、大いに悩んだ時期がありました。交通事故がきっかけでした。
橈骨遠位骨折後の右手握力回復方法と左手の位置感覚がずれることについて
すべて悲観的になって、自分を否定してしまえば、気が楽なものです。それ以上もがく必要がありませんから。
しかし、そうしませんでした。
怪我を直す意欲を持ち続けられたのが、利き腕である右手で、再び文字を書きたいという欲求でした。
左手だけで、タイピングすることもできましたし、左手でペンを持つ練習をして、病院で同意書をサインするときに書けるようにもしていました。
けれども、どうしても右手で文字を書きたかったのです。
文字を書く行為を通じて、じっくりと自分と向き合うことがしたかったから、必死になって、治療もリハビリも頑張りました。
そして、少しずつ文字が書けるようになったとき、一冊のノートを買いました。
最初は、裏紙に書いていたので、それもノートに挟んでしまい込んでいます。思うように字が書けない悔しさも、ちらりと見える文字から感じられます。
ノートと対に必要なもので、ペンがありますが、筆圧がなくなった手に合わせて、新たに買い直しています。
それから、何か困ったことがあると、紙を手にするようになりました。
今では、2種類の方法で、紙とペンを活用しています。
モーニングノート
そして、今、毎朝10分から20分かけて、モーニングノートを続けています。
きっかけは、療養中に見ていたYou Tubeで紹介されていたのを見たからです。
本も買って読みました。
毎朝、起きたら、部屋の隅にあるモーニングノートコーナーに立って、ひたすら文字を書き連ねています。
すると、1ページ書き終える頃に、本音とアイディアが湧いて出てくるようになりました。私は、このA4無地のノート2ページ書いています。
0秒思考メモ
これも、療養中に見ていたYou Tubeで紹介されていたものでした。
私は、経理のワークフローなどカタチにするものを設計するようなときに活用しています。
こちらも、A4の紙に、書き出していくのですが、手元にA4用紙とペンがすぐ使えるようにセッティングすることで、頭の中に考えを溜め込まない仕組みを作っていきます。
そして、以下のように、テーマの下にどんどん書き連ねていきます。ときには図も手書きで書くこともあります。
こうして、怪我で使えなくなった右手を復活させ、これを機に、たくさんの文字を書くようになってから、随分と変化がありました。
そのおかげで、今、こうして、ブログを書くようになっています。
ペーパーレス化で、紙がなくなることで違和感を感じて、変化することに恐怖心を持つかもしれません。
しかし、こうして紙を活用することができたら、それはそれでいいのではないかと思うのです。
これからも、たくさんのものが無くなっていき、新たな媒体が生まれてきます。
その都度、ただ振り回されるのではなく、使いこなせていけるようになっておきたいと思っています。