黒胡麻のカフェラテのように、いい渋みを出せるのが、「いいおっさん」です。
しかし、私は、一般的なおっさん社会にいたからこそ、ひとり仕事を選択したと言っても過言ではありません。
経営理念(理想)と現実の乖離
「おっさん社会」の弊害が言われることがあります。
組織の変革を、頭ではわかっているのに、いざ、外部からやってきてあれこれ提言されると、
拗ねてしまう。
そのような人を「おっさん」と言われるようです。
よく、経営者が行っていることで「経営理念発表会」というものがあります。
そこでは、「変革、革新、新しい風、若い力・・・」という言葉が散りばめられていることが多いです。
それを受けて、「では、これをこうすれば、いいのでは?」
そう提言すると、「そうじゃない」と否定されることがデフォルトなのです。
よくて、「もうちょっと、待て。」です。
「あれ?経営理念ではなく、既定路線厳守か?」と言われても、平然と新しい意見を却下します。
まるで、変化することに必死に抵抗しているとしか思えません。
あの気炎を上げた「経営理念」はどこへ行ったのでしょうか。
これは、私が今まで、組織の中で体験したことです。
超合金の如く、変化に抵抗するので、めんどくさくなり、穏便に業務を進めるようになります。
こうして、立派な経営理念を打ち立てたにもかかわらず、組織は変化できないのです。
しかし、それでも毎年、経営理念発表会が行われるのです。
これは、どのような組織にも、大なり小なり起こります。
まるで、日本人のアイデンティティなのか、皆、変化を嫌がるのです。
変化しないことが理想であることを認める
変化を嫌がるのは、なぜでしょうか。
おそらく、変化する理由が、自分にとって有利不利があるか、だと思うのです。
人のためではなく、自分のために変化しないのです。
また、生物の本能として、状況の変化はストレスがかかります。それを避けたいと思うのは、
動物的本能のレベルで感じているのかもしれません。
そう思うと、口では人のために、変化をしていくと言いながら、
本音では、自分のために現状の安泰を選択していることになります。
ダブルスタンダードです。
このように、変化をすることで失敗をすることが分かりきっているから、
変化しないことを良しとしているのかもしれません。
変化しないまま、今の状態を保つことが、本来の理想であることを認めるべきでしょう。
誰のための地位なのか
中小企業の社長のお給料は、「役員報酬」と言われるもので、従業員の金額より大幅に多いことがあります。
利益が出ている会社ほど、その差は顕著です。
なぜ、社長のお給料が高いのでしょうか。
従業員よりリッチな生活を送るため? 他の社長と比べて見劣りしないため?
私は違うと考えています。
もし、急に会社の資金繰りが悪化した時、急遽銀行から借入ができない時に、
今まで高額に支払ってきた社長お給料から、「社長借入金」として借りるために支払っているのです。
「社長、手持ちにお金があるからって、使い込んではいけませんよ。」
よく、説明して差し上げたものです。
地位のある人は、万が一困った時に、人肌脱いで先頭切って、従業員を守ってくれるためにいます。
その視点で考えると、変化しないことのリスクは大いに高くなることがわかるはずです。
本音では、変わらずに現状を維持したい。
しかし、変わらないと、現状さえ維持できなくなる。
このあたりをしっかり考えて、変わるための経営理念を、従業員任せにせず、一緒に実現していく。
このような経営者の元で働ける従業員は、より理想を実現させるために提案するでしょう。
そうすれば、事業に新しい風が入り、毎年の発表会も意味のあるものに変わっていきます。
変化とは、自分のためではなくみんなのためであることを、再認識いたしましょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で娘が作る肉入りラーメンを堪能。
サクッと美味しいご飯を作ってくれるようになりました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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