本日の朝、Notionの日本語版(β)がリリースされました。
今までのNotionは、英語のみ対応のため、軽い気持ちで導入するのに、躊躇される方が大半でした。
しかし、サポートも日本語対応されるようになることで、導入を検討始める方も増えるのではないでしょうか。
そんな今日は、Notionと他のタスク管理アプリの違いを、使用初めて1年近く経つ私なりの思いをつぶやいてみようと思います。
Notionを取り入れるべき理由「創業者のスタンス」
創業者であり、現在のCEOであるIvan Zhao氏は、あまりメディアに露出されていません。簡単な経歴として、カナダ人でブリティッシュコロンビア大学卒業後、サンフランシスコNotion Labsを立ち上げたと紹介されている程度です。(参考:DIAMOND SIGNAL 2020/7/17の記事)
この、インタビュー記事によると、一時、資金不足に陥り、一度会社を縮小化させ、アメリカから日本の京都に移り住んで、一からNotionを作り直したそうです。
その過程で、Notionを作る当たっての考え方を、大まかに二つ上げられてました。
誰でも使えるプロダクト
自分たちの課題をクリアするためのソフトウエアですが、基本、プログラミングなどコードが書けないため、既製品を買ってそれに合わせることしかできません。
Notionは、ユーザーが自分や組織に合わせてカスタマイズできることで、自分たちの課題にマッチしたソフトウエアを作れるようになっています。例えでいうと「レゴブロック」です。
つくられたピースを組み立てることで、自分たちにマッチしたソフトウエアを組み立てられる、これが他のソフトウエアにないNotionの特性です。
使われる土地の文化や背景をずらさないしくみ
Notionを構築し始めた土地が、京都であった影響が強かったようです。
ものづくりや、もてなしの所作が根付いている文化で、仕事はあくまで顧客を第一に考えることに、Notion でのサービスに活かされています。
そして、ただ、英語版を日本語に訳すだけではなく、その言語の文化に則したサービスを追加するなど、使う人に寄り添ったソフトウエアを目指しています。
Notionを取り入れるべき理由「権限と自由度」
とにかく、記録することが楽しくなります。
さきに話したとおり、レゴブロックを組み立てるように構築できます。
あれこれ、クリックしてみると、「あれもできる?こんなこともできる?」の発見の連続で、そのうち、「あれをやってみよう。こんなこともできるのでは。」と、問題解決を前向きに捉えていけるようになります。
ワークスペースの管理者と一緒に、構築できる人。
ページだけとShareして、自由に構築できる人。
ページだけ閲覧できる人。
役割によって権限を変えることもできるので、安心してワークスペースを育てていく感覚を覚えていきます。
そして、いたるところで、情報発信をする人が増えてきて、コミュニティができあがります。Notionで格闘したことを、共有できるコミュニティーがあることで、よりNotionで課題解決が進む効果が向上されているのではないかと、思っています。
会社の見える化、メリットしかない
実際に、顧客と共有のワークスペースを組み立ててみると、いつもの会議では知り得なかった、社員の方の考えや状況を見えるようになりました。
「こんなはず。なぜできない」から「なるほど、そうなのね」の気づきも得られ、思い込みによるバイヤスから正しい判断を守る効果もあるようです。
ソフトウエアに合わせて、業務フローを見直すこともよいですが、既製品に飽き足らず、抱えている課題が明確であれば、取り入れてみる価値はあります。
日本語版リリースを機に、触ってみてはいかがでしょうか。