業務改革とストレスマネージメントは、実はワンセットで考えます。
理想論だけでは、ものごとは進まないのです。
どんぶり勘定から会計基準遵守への高き壁
最初から、簿記や経理の知識がある人が雇われていて、きちんと業務が整っている職場。
実は、世の中のほとんどが、知識のない人が担っている事が多いのです。
企業の場合、税理士が関与しているケースが多いので、心配することはありませんが、一番問題を抱えているのが、資金のなり非営利団体です。
このような団体に、正しい会計基準に則った経理を導入すると、必ずハレーションが起こります。
- うちみたいなところには、厳しくする必要はない
- なんだか、手間がかかりそう
- 現金を毎月実査するなんて、俺達を信じていないのか
などなど、経理のプロから見たら、全く持って理解できない言動が沸き起こってきます。
企業なら、人事で古い人を異動させることで、移行作業は比較的スムーズにできそうですが、現場はそうではありません。
新しい業務改革を進めるにあたって、部署内の問題とともに、周辺の配慮も行わなければならないのです。
こうなると、知識や手法を知っているから、上手く業務改善が進むとは限りません。
この人に関わる心的マネージメントを知っていないと、ひたすら自分の心が疲弊していくのです。
受け入れる批判と、スルーする批判の違い
基本、ハレーションは起こるものだと腹をくくりましょう。
もし、周囲に配慮して、なるべく波風を立てないように進めることを考えている場合、その改革は失敗に終わると思っておくといいでしょう。
改革とは、道への世界へいざなう仕事です。
今までの慣習を残してしまっては、業務が改悪してしまいます。
しかし、基本姿勢は揺るぎないものを持つとしても、表現方法は、工夫が必要です。
また、改革を進めるにあたって、こちらが現状をすべて正しく把握しているとは限りません。
知らないところで、こんな問題があったとは……的な、「そんなの知らんがな」なことも頻発します。
そんなときは、現場からの声が救いになるケースもあるのです。
業務改革を進める者は、この正しい批判と、聞き流す批判を聞き分けるようにしなければなりません。
とはいえ、最初からそれはできるとは限らないし、聞き流し批判をほっておくと、より反発が強くなったりしてしまいます。
ここの采配は、できたらひとりで抱えることをせず、役割分担ができるのが望ましいです。
でも、結局改革は、ひとりで進めることになります。
そうなったら、絶対に成果を残すことを信じて、多少嫌われてもいいという覚悟は避けられないです。
これは、相当な負荷が自分にかかるので、そのための時間配分を考えるようにしていきましょう。
やらないことと、休日を先に予約しておこう
改革でよく起こるのが、計画より遅れるというケースです。
人の心情を落ち着くのを待っていたら、どんどん計画倒れになります。
これは、抵抗勢力の方々にとって待ち望んでいるケースです。
絶対に、そうはさせないよう、計画よりはやめに手をつけるようにしていきましょう。
「ゆっくりでいいよ」は、スルーする意見です。
ただ、周囲への発信のタイミングは遅めがいいかもしれないケースもあるので、そこは、様子を伺いながら決めていきます。
でも、自分の着手は、早め早めで。
改革は、実際にやってみないと上手くいかないこともあります。
テストケースは、やっておいて自分の情報にストックしていきましょう。
そして、何よりも大切なこと。
業務改革をするときは、まずは自分の休みの日をブロッキングすることです。
「いろいろ忙しくて、何かあったらまずから、休みは後回しにしよう」
なんて考えてはいけません。
逆に
「この期間は休みなので、みなさんよろしく」ぐらいの度胸でいきましょう。
ということで、私も6月に南の島に行くことにしています。
その期間は、基本連絡は受け付けないということもありでしょう。
でも、私は、どこでも仕事ができる環境を作っているので、連絡対応はしておくことにしています。
ただ、自室の仕事部屋で対応するのか、青い海と空を見ながら、マンゴーかき氷を食べながら返信しているのか。
精神衛生はどちらがいいかは一目瞭然でしょう。
そして、もうひとつ、改革中にやらないことを決めておきます。
まずは、みんなの意見を取り入れて……といった八方美人は諦めましょう。
気を使って、方針がずれてしまうことが一番避けなければなりません。
私は、ここでアサーティブコミュニケーションを活用しています。
「私はAにします。でもあなたはBがいいのですね。では、どうすればいいのか、話し合いましょう」
このスタンスです。
Aである真髄は、ぜったいに譲らず。でも、譲れるところがあれば、工夫することで納得してもらう。
この姿勢を貫いていれば、自ずと周囲も変化していくでしょう。
ハレーションは起こるものです。
逆に何も起こらない改革は、それは本当の改善ではありません。
業務改善の担当者の方々へ。
健闘を祈っております。そのうち、同じ思いの方とお話ができれば、工夫してきたところを教えていただければと。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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