Make with Notion。
これは、Notion公式から発信しているキャッチフレーズです。
公式からは、使う人のクリエイティブを実現することを謳っていますが、一人ひとり、この「Make」の定義は違っていいと思いました。
今日のカンファレンスでは、そんないろんな「Make」と出会ったので、私のフィルターを通したいろんな「Make」を紹介してまいります。
これからの世界は、自然と機械の垣根を超える
今回は、国内で初めての企業向けカンファレンスとなりました。
本国から、CTOのFuzzy Khosrowshahi と共同創業者のSimon Last が登壇。
この秋にローンチされた新機能と、2025年にローンチ予定のNotionメールなどが発表されました。
また、MacrosoftのTeamsとの連携も発表され、いろんなツールに保存されているナレッジ(情報)を、Notion内で集約することができるようになります。
そして、今回は様々な企業での導入事例も多く紹介され、その中で、特別講演された落合陽一さんの話「計算機自然」に、これからのデジタル社会の姿を垣間見ることもできました。
これらの話を一つにまるっとまとめると、こうなります。
「今まで分断されていた世界が、相互に交わり、新たな価値を作る」
です。
これは、IT、デジタルでの話だけではありません。
たとえば、人間の身体を例にしてみます。
大きな怪我や病気をして、西洋医学(デジタル、科学)では、治療が終了したはずなのに、身体が以前のように元にもどらなかったけど、
日常生活(自然)の中で、日々のルーティンを繰り返してきたら、いつの間にか改善されていたという話があります。(私の実体験)
エビデンス的には、完治して元通りになっているはずなのに、そうならなかった。
でも、樽の中でワインを熟成するように、しばらくおいてみたら、いつの間にか復活していたのは、自然のちからによる何かがそうさせたのです。
では、この自然を科学的に分析できるかというと、すべてを解明することはできません。
ここで、機械ができること、自然に任せることを区分けせず、一色単に処理してしまうのが、これからやってくるデジタルのNext体系ということです。
今回のNotionのカンファレンスをみて、なぜNotionがすべてを一色単にできるワークスペースを目指しているのかは、ここに答えあるのではないか。
そんなメッセージを受け取った気持ちでおります。
トップの熱量、全員のNotion利用
次に、実際に組織にNotionを落とし込むときのヒントも、今回のカンファレンスで提示されました。
株式会社Hakuhodo DY ONE 上席執行役員の柴山さん、
SanSan㈱の執行役員でいらっしゃる、西場さん、
ファストドクター株式会社 執行役員の西岡さん。
この3方の企業内でのNotion活用事例の紹介がなされましたが、
共通していたのが、
- トップの「よし!これを使ってこんな未来を描くぞ」の熱量
- 例外なく、職種役割にかかわらず、全員で使うこと
この2つでした。
そして、この全員参加Notionで一番効果がでるのが、NotionAIです。
経理業務フローでのシーンを例にすれば、
- エンジニアがいる開発部門から来た請求書に不明点あり
- 経理部でNotionAIで、「〇〇案件についてのデータを参照して(例)」と問い合わせる。
- 請求書の根拠資料が、出てくる。
- そうなのね、じゃ、しょうがないね。と経理の決済が降りる。
こんな世界が繰り広げられるのです。
かつては、電話で現場担当者に問い合わせ、不在と逃げられ経理処理が後回し……、しまいには振込手続きに間に合わず、といったシーンが繰り広げられてたわけです。
Notionの社内全員参加だからこそ、できた効率化とも言えるのです。
この全員参加のNotionは、臨床心理学的にも理にかなっています。
ユング心理学の「集合無意識」を、デジタルで再現したのがNotionです。
この集合無意識とは、人類全体が共有している無意識の部分のことを言います。
この人類を会社に置き換えれば、社員全体で共有している無意識の部分とも言えます。
ユング心理学では、心の構造を、3つに分けています。
意識:自分で認識できる部分
個人の無意識:個人の経験から生まれた無意識
集合的無意識:人類全体で共有する無意識
集合無意識は、この3つの中で一番深い層にあります。
この企業にとっての一番深い層に当たるものが、Notionで形にできていると思えば、ここに参加できない社員は、この共通理解に参加できないということになるわけです。
この有象無象ともいえる集合無意識に、ひとつの柱を建てることで、企業文化が一つにまとまることがわかります。
これが、トップの熱量によるNotionへのいざないになります。
トップの指針がエンジンだとすれば、Notion内にある情報がガソリンにあたります。
こうして、企業は前に進むことができるわけで、深い部分にある自分たちの宝物があってこそ、半永久的に動き続けることが可能になると確信した次第です。
透明性と共有こそ、次世代の主流に
昨今に経営理念に、「透明性経営、社会的意義、パーパス経営」といった、利益だけを追わない経営方針を建てる風潮がでてきました。
これらを支えるものは、私は「透明性」だと考えています。
この透明性は、経理の分野において、一番に大切にしているものです。
正しい経理、正しい数字から正しい経営判断ができる。
そして、正しい数字から、様々なステークホルダーからの信頼を得て、経営を継続し続けることができるのです。
Notionでの全体での情報共有が、この透明性を担保することができます。
このことから、経理とNotionのめざすものは一緒であることがわかります。
Notion×経理は、技術的にムリではと言われてきましたが、新しい一つの文化としては、これから求められる考え方だと確信しています。
さて、現実に目を向けましょう。
このようなNotionを導入できる会社が、今後増えてくるでしょう。
そして、このNotionによる効果に、早くに気づいた経営者こそ、これから求められる企業として生き残れる可能性が高いと信じています。
でも、いざ導入となると、いろんな障壁が目の前に立ちはだかります。
「拾ったときは、そうじゃないのに、手の中に持っていると火中の栗になっている」
これは、特別講演で登壇された落合さんの言葉です。
先んじる人は、必ず火中の栗を拾う役割を担います。
どのように、燃える栗を鎮めるのか。正解は一つじゃありません。
俗に言う反対勢力こそ、もしかしたら非公式な会社の集合無意識なのかもしれません。
自分たちの姿を見直して受け入れる。
これこそ、Notion導入が、自分たちの隠れた強みを洗い出すことにつながるはずです。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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