事務所移転、システム変更、会計ソフトの導入や移行……。
これは、通常業務を勤しむものにとって、一大事の大事件であります。
今まで、ルーティンで回していたことが、できなくなるので、できたら避けたい業務かもしれません。
でも、実は、私、この異変時にとてもモチベーションがアップするタイプで、
どこの場所でも、「引っ越し大名」、「ソフト導入担当、」、「新システムの導入」を担ってきました。
どうやら、この業務改革に向いている人と、そうではない人にあるパターンがあるようです。
引っ越し10回を経験した子供時代
とにかく、私の父は転勤が多い人でした。
幼少期に通っていた幼稚園は、3箇所。小学校も転校しており、私が生まれる前から、我が家は
「引っ越し10回してきた家族」として、引っ越し慣れしていました。
つまり、日常で落ち着いて長く生活することなく、その土地に慣れてきたと思えば、また父の転勤で違う土地へ行っていたのです。
まるで、遊牧民です。
私が幼少期に覚えていることは、次の通り。
- 引っ越しが決まったら、とにかく物を減らせ
- パッキングは、すぐに使うものと、すぐに引っ越し先の収納に入れるもの、それだけにせよ
- 引っ越し先の下見は絶対。見取り図を作り、家具の配置図を作れ
- 引っ越し当日は、業者さんだけで済ませるように、新居の見取り図を共有せよ
- 引っ越し当日、新居で即生活できるよう、パッキングされた段ボール配置も指示せよ
などなど、引っ越しあるあるで困ることがほぼなく、スムーズな移動をしてきました。
おかげで、引っ越しして数日で、即日常モードに入ることができました。
その代わり、なくなるものも多数あり、心の友だったぬいぐるみや、お気に入りのおもちゃが、しれっと親に捨てられていたのは、悲しい思い出として残っております。
そんな子ども時代だったので、日常で生活するときの記憶は、やけに濃く残るようになりました。
新居で、思い出の品を使おうにも、親にどんどん捨てられていったので、子供心に、必死に対策するクセが今でも抜けきれません。
そんな子供時代を過ごした私は、移動に対する耐性が身についており、
「引っ越しします」「新しい会計ソフトを入れます」と組織が決断したとき、批判をせずとも喜び勇んで手を上げてきました。
業務改善の本質は、住居や職場の引っ越しと変わりません。
もし、職場などの業務改善に担当者を決めるとならば、
この「引っ越しを効率的にこなせる人」を基準に選んでみてはいかがでしょう。
業務改革のコツは、身軽、予想、即決即行動
引っ越しメソッド=業務改革メソッドという仮定のもと、業務改革に必要なポイントをまとめました。
身軽であれ
日常が長く続くと、ものがどんどん溜まっていきます。
これは、業務にも同じような事が起こります。
もう、すでにやらなくてもいい仕事を、いつまでも惰性で続けているもの、必ずあるはずです。
- 決済ルート、別に飛ばしてもいいじゃない?
- 書類の保存、別にどんどん捨てても大勢に影響でないのでは?
- ホッチキスどめの向きなんぞ、気にしなくても、全部デジタル化しちゃえば?
おもに、あるのが紙で管理していたことを、デジタル化することで、仕事の大半は手放すことができるようになります。
とにかく、余計なルールを削ぎ落とし、ものも減らしていく。
この「身軽作戦」から、引越し準備や、業務改善がスタートします。
着地予想を立てよ
これは、新居での家具の配置や、ものの収納を見積もるのと同じものです。
業務改善したあとの業務工数を予想できれば、どこから着手すればいいのかがわかります。
この着地予想の専門家として、有名なのが引越し業者の見積もりする人です。
ざっと、現状を視察し、引っ越し先の道路状況も含めた、新旧の内外の環境、
荷物の状況をざっとみて、段ボールの数や寄こすトラックの大きさ、台数を確定していきます。
これと同じことを、業務改革でも当てはまります。
現状のワークフロー、業務改善後のワークフローが描けるようになれば、
ゼロから業務を変革することなく、日常を回しながら業務を改善することができます。
業務改善担当者に必要なのは、この着地予想の視点です。
もしかしたら、決められたことを守るのが苦手なのかも
私は、これらの仕事をやっているときが、一番ワクワクします。
自分でも、お祭り大好きなタイプなのかなと思っていたのですが、どうやら違うようです。
- 現状に甘んじるのが嫌い
- 手間を省くことが好き
- 今までのルールに縛られるのに飽きる
- 決算の数字と一緒、ものごとの着地点を予想するのがワクワクする
おそらく、幼少期から鍛えられたメンタリティなのかもしれません。
または、飽き性というのもあるかもしれません。
今でも思い出します。
通常業務にこだわる人と、引っ越しをスムーズに進めたい私との意見対立。
役割分担決めても、全然進めない人と摩擦が起きやすいことが多かったものです。
でも、今ならわかります。
通常業務を間違いなく進める人、引っ越しや業務改善といったイレギュラーな状態で燃え上がる人。
全く、タイプが違います。
業務改善にも通じますが、これからは、適材適所で互いの役割を理解することが、うまく波を乗り越えられるのです。
=編集後記=
【昨日のできごと】
地元NPO法人の初帆会(出初式みたいなもの)
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
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