※効率化を極めて早く海に行きたい、が私の理想
一定数はいる「アンチ効率化」
私は、効率化を求めています。
その訳は、子育てしながらの仕事の効率を上げたい、が主な理由です。
特に、かつての私のように、ワーキングマザーと言われる人たちは、労働時間が限られている中、独身男性と同じ成果を上げるために、業務の効率化をとても大切にします。
今は、男性でも育児休業を取得することがたやすくなった時代になりました。そして、独身であろうが共働きであろうが、業務の効率化を求めて、残業を減らすことに、価値が置かれるようになったと感じています。
なのに、「アンチ効率化」を頑なに譲らない人も一定数いることも確かです。
世の中、効率化を極め、なんなら副業もやってやろうじゃないのと、気合入れる人が増えてきているのに、なぜ、そうしないのか。
私のサンプルその1だけですが、その人に素朴な疑問をぶつけてみました。
効率化を求めない訳
その人の経歴を軽く整理してみると、大手メーカーのサラリーマンから早期退職して、現在は農業をやっています。
日頃はFacebookなどのSNSをするのが趣味で、以前は自転車に乗って長距離走るイベントによく参加していたそうです。
効率化がきらいだと、その人はいいます。
訳をきいたら、「効率化を押し付けて来る人が嫌いだから」なのでした。
マイペースで、淡々とやっていたいのに、やれ効率化、やれ意識高く、とペースをかき回されるのが、耐えられない、と語ってくれました。
今の自分ができる範囲、身の丈にあったやり方で、できることをしたい。
私は、その人は、仕事の結果を求めず、仕事の過程を楽しんでいるんだなと思いました。
自分には、時間がそこそこあって、それに費やすことで難なくクリアできていれば、あえて効率化を求める必要がない、と解釈したのです。
そんな世界があるとは、知りませんでした。
ひたすら、保育園のお迎えの時間がデットラインで、自分の仕事を反射神経的にこなしていかないと、仕事で評価してもらえない環境にいた私から見たら、
「そりゃ、そうなるような。羨ましいけど」が本音でした。
効率化を強要してはいけない
仕事を遂行するのに使えるリソースは、人それぞれ異なります。
要は、時間がたっぷりある人は、時間をかければ成果を出せるので、効率化をする必要性を感じていないのです。
そこを無理やり、「効率化を求めなさい」と強要しても、反発されるだけです。
効率化を求めない人がみえているゴールは、与えられた仕事を完了するところで、効率化を求める人がみえるゴールは、仕事が終わったその先の世界です。
ゴール設定が違う人に、ただ「効率化」を求めても、組織全体の効率化が成されません。
もし、組織全体の効率化を求めるなら、「効率化」ではなく、「仕事のゴール設定」の再認識、共通理解をする必要があります。
仕事のやり方に文句いわず、仕事の完了形を示す。
これが、みんなで効率化を求めていくことだと、考えます。