線路の分岐器は、予め決められているけど、会社経営は自分で決めなければなりません。
経営は、悩みが多く、孤独を伴います。
外部や内部の問題と、常に向き合わなければなりませんが、他人から正解をくれるものではないので、特に判断を伴うときは、不安も伴ってきます。
私は、会計事務所勤務15年の間、さまざまな経営者の方と会話をして参りました。
母数は少ないかもしれませんが、小さな一人社長の会社から、大きな不動産を抱えた社長まで、多岐にわたる経営者を拝見してきた中で、ある共通の特性が見受けられました。
順調な経営をしている経営者像を、まとめてみます。
上手い経営とは
私が定義している「上手い経営」とは、売上倍増や規模拡大を第一目標にしているのではなく、身の丈に合った経理を継続して行なっていることを意味しています。
企業の目的は、利益を出すことですが、本来は、事業を継続することなのです。
一時の売上増大であっても、増減の波が続くのであれば、それは上手い経営とは言えません。
人間の体に例えると、血圧の乱高下が続き、血管や心臓に負荷を掛けるのと同じでしょう。企業の体力も継続させるのに、資金繰りが厳しくなり、事業を継続させることが難しくなることは、容易に想像出来ると思います。
経営は、博打のようでそうではない
このように、経営とは、事業を安定して継続させる地味な仕事だと言えるでしょう。
巷には、事業拡大や成功を煌びやかに持て囃されることが多いのですが、それは、あくまで一種の宣伝活動です。
大半の優良企業は、派手な活動を行なっておらず、大抵は目立ったことを行なっておりません。
このように、上手い経営は、大きな損をしないことを、ひたすら選択し続けるのです。
そして、本当の素晴らしい企業は、この基本の経営した上で、自社の内外だけではなく、社会に還元できることを行なっています。
数字を見ることから始める
上手い経営者になるには、どうしたら良いのでしょうか。
それは、会社の数字を分析し、そこから判断の材料を見つけようと真摯に向かい合うことです。
損益計算書だけでは、心もとないでしょう。
貸借対照表や、キャッシュフロー計算書といった、財務諸表を横断的に読み取る力を持っていると、より会社の状況が手に取るようにわかります。
私が見てきた上手い経営をする社長は、全員と言っていいほど、会社の数字に真摯に向き合っていました。
やはり、数字をきちんと読んでいる経営者は、小手先の対応策をとることなく、根本を改善しようとされていました。
会社の数字が悪いときは、経営者が気づかなかった原因が必ず存在しており、今までかけてきた事業への投資を諦める決断を、される方もいました。
それは辛いことです。
しかし、それができて初めて「上手い経営者」と言えるのだと。
社長の夢や、願いは大切です。最終的には、その夢を持っていないと、社会に還元できる事業を行うことができません。
夢や願いだけではなく、会社の数字という無機質なものを、しっかりと受け入れること。それができて、初めて、夢に向かって走り出せるのです。
もし、財務諸表について、お知りになりたいのであれば、本屋にたくさん解説本があるので、まずは読んでみることをお勧めします。
私も、初めての経営をされる方に向けて、財務諸表のイメージをまとめて書いた本が、Kindleで販売しております。
よろしければ、ぜひ。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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