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会計事務所と上手く付き合う方法6選

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経営者の方と一緒にお仕事をしていると、規模の差に関係なく、上手に経営されている方と、そうでない方の違いがあることに気づくようになりました。

 

結論から言うと、上手く税理士などの士業と付き合える経営者は、大変な時期があっても、安定して経営を続けられています。

逆に、上手くいかない理由を、まわりのせいにしがちな経営者は、経済の恩恵を十分に受けられていない傾向がありました。あくまで、私の経験値からのはなしですが。

 

税理士を上手に利用できるようになれば、経営も上手くいく。という仮定を立ててみます。

すると、会計事務所と良好な関係を維持できれば、商売も安定するという方程式が成り立つのではないでしょうか。

 

これから、税理士とお付き合いしようと思っている経営者の方は、どう心得得ていけばいいのか。

すでに、税理士の付き合いのある方、今までの付き合い方の振り返りに。

 

私が思う、ポイントを上げてみようと思います。

 

目次

領収書や請求書の整理ができていない

 

領収書や請求書は、経理の上では絶対に無くしてはならないものです。

記帳代行を依頼している場合でも、一年間貯めた書類をバサッと渡している場合、大概必要な領収書がなくなっていたりします。

預かる身としても、脱いだものを脱ぎ散らしている様子を想像してしまいます。

領収書や請求書を整理できない経営者は、仕事もやりっぱなしの傾向があり、あとから振り返ることができず、同じ失敗を繰り返しているようです。

 

家事費を潜らせてくる

 

謎の現金支出も、これに該当します。

事業のものと、生活費では、お金に色がついていると思っていただけるとちょうどよいです。

生活資金は、単なる消費に用いるのですが、事業資金は、のちの税金計算でも用いる「根拠に基づいた事業運営」というゲームの駒になります。

家事費と事業費の混在は、事業運営の中に私生活が紛れ込んでいる状態となり、商売のカンの精度も上げることができなくなります。

会計事務所で試算表を作る時、この家事費が出てくるとテンションが下がります。人のうちの家計簿をつけるために、会計事務所での仕事を選んだわけではないとおもうわけです。

 

裏技で逃げようとする

 

「グレーな処理」ともいえるでしょう。

日本での商売は、税法などの法律というゲームルールに則って行われます。このルールを破って、負けから逃げ切れると思っても、あとから痛いしっぺ返しを受けます。

また、「負けずにすんだ」と思っても、実態は負けているので、いざスプリントダッシュをかけようと思っても、裏技で逃れたはずの足かせが邪魔します。そして、対外的な信用も失っていきます。

こうして、商売のチャンスを逃す経営者をたくさん見てきました。

失敗は失敗と受け入れない経営者は、ますます嘘を嘘で塗り固め、周りが見えなくなっていくのです。

会計事務所としても、リスクのある節税を要求されたら、看板を守ることができなくなります。正当な提案ができる能力の高い税理士は、この会社から離れたいと思うようになっていきます。

あと、外部コンサルティング業者が、グレーな処理を提案することもあります。

もし、そうされたら、そのコンサルは、事業の未来を長期的視野にいれて提案されていないと思っていいでしょう。

コンサルティング会社との付き合いに偏ると、法律というルールから逸脱するリスクを孕んでいるので、十分に注意する必要があります。その点、会計事務所は、誰が見ても公平な提案をするので、上手く使い分けるようにしたいものです。

 

税金を払いたがらない

 

過剰な節税も、これに該当します。

納税は、とても重いです。

しかし、それから逃れようとすればするほど、自己資金の規模を縮小させていまします。

なぜなら、必要以上に利益を圧縮させると、どうしても資金を流出させて費用を作ることになるからです。

 

手元に資金を増やしたいなら、借入をするか納税して内部留保につとめるしかありません。

借入金は、他人に返さなければならない運転資金です。

自由に経営をしたいのであれば、自分だけが自由に使える資金があればあるほど有利です。

他人のお金なら、お金の使い道に関与される可能性が大きいですが、儲けて作った自己資金であれば、誰も文句は言えません。

当座の納税を嫌がっていたら、いつまでたっても商売の本当の楽しさを知ることができなくなります。

そして、会計事務所としても、単なる赤字続きで申告書作成が楽なお客さんとして手を抜いて扱うようになっていきます。

 

経理担当者の悪口を言う

 

経理担当者がしっかりしている会社は、会計事務所にとって、いいお客さんです。なぜなら、自社経理のルールで、しっかりと記帳されている帳簿こそ、会計事務所の提案力を発揮できるからです。

しかし、不正経理など悪いことをしているならいざ知らず、ルールにうるさいからと、経理担当者のことを「頭が固くて困るよ」とぼやく社長は、経営者としての力量が問われてしまいます。

また、経理担当者が働いてくれないとぼやく経営者もいます。

しかし、それは、経理担当者に明快な指針を伝えられていない経営者の責任でもあるのです。

自社のルールを守ることさえできない経営者は、ちゃんとした経営をすることができないと公言しているのと同じです。

会計事務所にとって、しっかりとした経理担当者の存在は、自分たちの仕事が楽になるからと、喜んでいると思ったら、それは違います。

いい帳簿こそ、次なるステップに進める通行札となるのです。

 

顧問料が高いとぼやく

 

もし、会計事務所の顧問料が高いと思ったら、それは、その会計事務所が提供できる最高のサービスを受け取りきれていないことになります。

高い顧問料には、わけがあります。

なかには、顧問料に見合ったサービスを提供できていない事務所もあるでしょう。

しかし、逆に言い方をすれば、税理士や担当者の能力を引き出せていない、ということになるのです。

もしかしたら、顧問料を高く感じたら、経営者としての成長する余地が、まだまだあります。このような発想の転換をすれば、高いものが安く感じるようになります。

 

会計事務所と良好の関係を作れたら、大抵は事業を続けられる

 

税理士や公認会計士といった士業の方々は、社長を始めとした経営者たちに少しでも力になりたいと思って、過酷な資格試験をくぐり抜け、職業選択をしています。

士業としての経験値や知識を、総動員して、お客様の役に立ちたい。

と思っている先生方が多いのです。そうして、質の高い、理論に裏打ちされた提案をしていきたいと思っているのです。

 

会計事務所を、単なる税金計算屋で、少しでも税金を安くしてほしいと依頼しているなら、それは、とてももったいないことです。

資格を持っている人が、本気になって、会社のことを考えてもらえるように、経営者も、勉強や成長をする必要があります。

 

適正な顧問料を支払って、対等に会計事務所と渡り合うように心がければ、経営者としての成長が自ずとできるようになるのです。

 

ただ、残念ながら、適正な提案力さえない事務所があるのも事実です。

会計事務所選びのコツとして、税理士と一緒に成長している顧客がいるかどうか、が1つの目安になります。

その事務所が、どのような顧客を抱えているのかが分かれば、自分にあっているか判断できるのです。

 

会計事務所を適正に使い倒して、商売という、この過酷なゲームの勝者になれると思って、今の関わり方を見直してみてはいかがでしょうか。

 

 

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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