「え、何から始めればいいのだろう……。とりあえず、商品作りと営業かな」
ちょっと待って下さい。いきなりひとり仕事を始めると、後から増えてくる仕事に対応できなくなります。
この春に、この4月から、独立した方がたくさんいらっしゃるかと。
そのような方に、最低限自分でやることを、3つにわけてまとめてみました。
始めの3歩。これだけでもやることがわかっているだけでも、スムーズなスタートを切ることができます。
まずは、経理の準備
独立して、まずは、事務的なことから着手します。
個人事業主と法人の場合、違いがあるので、分けて考えていきます。
法人
法人は、法律で人格を持ったものをいいます。
株式会社なら、「会社法」。公益法人なら「法人法(一般社団法人及び一般公益法人に関する法律)」によって、法人の要件を細かく定められています。
まずは、ざっくりと法人設立の流れを見ていきましょう。
資本金を振り込んだ、代表者の通帳を準備します。
そして、定款の作成。これは、その法人がどのような運用をしていくか、定めたものです。
それをもって、法務局に登記して、初めて法人として認識してもらうことができます。
社長は、あくまでその法人の役員の代表にすぎません。
そして、やっと税務署に届け出を提出します。
- 法人設立届出書
- 給与支払事務所等の開設届出書
- 青色申告の承認申請書
- 消費税課税事業者届出書(インボイス制度)
他にも、税務上届け出るものがありますが、最低この3つ、または4つの届け出や申請を行うことで、経理を始められるのです。
個人事業主
個人は、法人登記をする必要がないので、税務署への届け出申請すれば、対外的な手続きは以上となります。
事業用の通帳とクレジットカード
これは、法人も個人事業主も共通する、準備するものです。
よく、今までのプライベート用の通帳に、仕事の入出金をするケースが見られますが、経理する上で、逆に手間が増えておすすめしません。
仕事と生活の通帳を、しっかり分けることで、頭の切り替えができます。
また、生活費を経費にしてしまう間違いも防ぐこともできるので、お金の管理は、生活と事業をキレイに分けるようにします。
Amazonなどネット購入するサイトのアカウントも、プライベートと仕事に分けるとわかりやすいです。せめて、クレジットカードを2枚登録して、生活用カードから、経費を支出しないようにしましょう。
会計ソフトの準備
そうしたら、最後に会計ソフトを準備します。
会計ソフトの設定は、「どんな法人名(屋号)?」「消費税どうする?」「勘定科目のデフォルト設定に過不足ないかな」「通帳とクレジットカードをAPIで連携とる」
こういった初期設定と言われるものをします。
これが終わったら、経理を始めることができるのです。
経理は、ある意味セイフティーネットでもある
この経理を、早々に人に頼んでしまう場合があります。
経理が苦手だから、得意な人にやってもらおうと思う気持ちはよくわかります。
不得意なことを、頑張る必要はないので。
しかし、経理は、事業をする人なら、誰もがやらないといけません。
最低限の基礎だからです。
食事をするのが苦手だから、誰かに変わって食べてもらうことはありませんよね。
経理が苦手だからと、人に外注してしまったら、それこそ、自分の資産を自分で守ることができません。
専門家にある程度、準備してもらうことはあっても、毎日、毎月の経理は、必ず自分でやっていただきたいものです。
発信を始めつつ、ブランディング
2つ目の柱は、「発信」と「ブランディング」です。
よく、ブランディングを先に設定することがありますが、できたら、慌てないでお客様からの要望で、築きあげていきたいものです。
自分で自分のことを理解しているとは限りません。第三者の目であるお客様の言葉が、よくヒントが眠っているからです。
でも、そうはいっても、HPを作るのに、自分のカラーを決める必要はあります。
この色は、ひとり仕事をしながらでも、変わっていくこともできます。
また、一度決めた色は、廃業するまで続けて使わないと、わかってもらえない、など。
様々な事情があります。
基本、自分のHPをどこまで仕上げるかは、その人の考え・個性で変わっていってもいいと思うのです。
先に、ブログなどの発信を始めておいて、ブログ書きが習慣化ついたら、自然と自分のイメージカラーも定まっているものです。
私の場合は、イタリアのロードレーサーブランド「ビアンキ」のイメージカラー「チェレステブルー」から、着想を得ています。
自分の愛車の色であれば、HPを自分で毎日見る中、心地よい時間に代わります。
この効果は、思いの外強かったですね。お客様に浸透することも考えていましたが、結果的に、自分が仕事しやすいというものに落ち着きました。
私は、発信の主軸をブログにしました。
文章を書くことで、昔から気持ちを整えてきたこともあって、文字数の多いブログを毎日発信しています。
SNSなど、短い文章でも全く問題ないです。
ただ、自分の中での自分軸を育てるには、発信する効果は絶大です。
140字、短いショート動画、きれいなフォントで正方形の絵や文字、図を発信することも、今では主流となっています。
確かに、人に知っていただくには、このSNSはとても効率よく使えます。
ただ、自分の中の軸を育てるには、それなりの文字数で発信しないと、軸を強くすることは難しいと考えています。
ひとり仕事で、これから戦っていこうと思われるのであれば、ぜひ、大変な方法を選択することをおすすめします。
商品を少しずつ増やそう
最後に、やっと、売る商品を作ります。
業種によっては、リアルに製品を作ることもあるでしょう。
いずれにせよ、材料を仕入れるのか、知識や技術を仕入れるのか、どちらかになるわけですが、先に自分軸やブランディングがある程度見えてきたところで、売れる商品を作るようにします。
これも、ブランディングを固めながら、商品を作り出してしまう方法もあります。
どちらがいいかは、お好きな方を選択していただければ。
私は、ブランディング、発信、商品づくりは、3つ同時にやればよかったと思っています。
HPやブログを書くだけでも、大変な仕事です。
どうしても、後回しにしてしまうタスクができてしまいます。
でも、最初から、「方向性」「お客様の反応」「商品作り」は、三つ巴であり、同時にやるのを当たり前と思うのです。
そうすれば、改善スピードが格段に早まり、より売れる商品を作るようなるのです。
以上、ひとり仕事を始める方にむけて、まとめてみました。
楽にやろうと思えば、それなりの成果しかでない。
これは、身にしみて実感しているところです。
大変だけど、自分にあった仕事ができるのは、この上ない喜びでもあります。
この3つのポイントを、ずっと回し続けるのが、ひとり仕事です。
あとは、将来、どのような働き方をしたいかどうかですね。
それに向かって、改善を繰り返す毎日を、楽しんでいただきたいです。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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